この記事は、TOEIC Programを運営する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の公式サイトに書かれている記述だけを使って書いています。
問題数・時間・スコアの数値はすべて公式ページの原文から取り、確認した日を明記しました。
確認した日は2026年9月16日です。
公式ページに書かれていなかったことは、書かれていないとそのまま書きます。
【結論】TOEIC ライティングは8問・約60分で0~200点のスコアが出る
公式のTOEIC Writing Testの形式は「問題数 計8問」「テスト時間 約60分」と書かれています。
採点については「各項目のスケールの合計に統計的処理を施し、0点~200点のスコアに変換します」とあります。
つまり、8問を約60分で書き、0点から200点のスコアを受け取るテストです。
このライティングは、TOEIC Speaking & Writing Tests(TOEIC S&W)の一部として実施されています。
- 問題数=計8問(公式の表記)
- テスト時間=約60分(公式の表記)
- 問題形式=3種類
- スコア=0点~200点
- 採点=ETSの認定を受けた採点者による
出典=テストの形式と構成(IIBC公式・TOEIC Speaking & Writing Tests)、2026年9月16日確認。
990点の私の見方では、8問しかないのに約60分という時間配分がこのテストの一番の特徴です。
1問あたりに与えられている時間が、形式によって大きく違うからです。
これは私の解釈ですが、時間配分を知らずに受けると、最後の1問で時間が足りなくなるのではなく、最初の5問で使いすぎて焦ることになります。
TOEIC ライティングで測られる力|公式が並べている3つ
公式は、TOEIC Writing Testで受験者に問われる能力を3つに分けて書いています。
文の単位から段落の単位へ、段階的に上がっていく並びになっています。
TOEICのライティングで問われる能力を公式の表記のまま並べる
- 平易な文でも複雑な文でも、適切な語彙・語句を使用し、文法的に正しい文を作成できる
- 簡単な情報、質問、指示、話などを伝えるために複数の文で構成される文章を作成することができる
- 複雑な考えを表すために、状況に応じて理由、根拠、詳しい説明などを述べながら複数の段落から構成される文章を作成することができる
出典=テストの形式と構成(IIBC公式・TOEIC Speaking & Writing Tests)、2026年9月16日確認。
1つ目が「文」、2つ目が「複数の文」、3つ目が「複数の段落」です。
そして、この3つがそのまま3つの問題形式に対応しています。
講師として見ると、この対応関係に気づいているかどうかで対策の組み立てが変わります。
1文を正確に書く練習と、段落を組み立てる練習は、別の技術だからです。
公式はまた、TOEIC S&Wについて「特殊なビジネス英語や特定の業界、分野の知識を必要としたり、特定の国の歴史や文化に関連する固有の事象がわからなければ解答できない問題などは含まれていません」とも書いています。
TOEIC ライティングの出題は3形式|公式の構成表を表にする
公式はTOEIC Writing Testの8問を、3つの問題形式に分けて説明しています。
問題数・解答時間・課題概要・評価基準・採点スケールが形式ごとに並んでいます。
その数値だけを借りて、当サイトで表を作り直しました。
| 問題形式 | 問題数 | 解答時間 | 評価基準 | 採点スケール |
|---|---|---|---|---|
| Write a sentence based on a picture(写真描写問題) | 5 | 5問で8分 | 文法/写真と文章の関連性 | 0~3 |
| Respond to a written request(Eメール作成問題) | 2 | 各問10分 | 文章の質と多様性/語彙/構成 | 0~4 |
| Write an opinion essay(意見を記述する問題) | 1 | 30分 | 理由や例を挙げて意見を述べているか/文法/語彙/構成 | 0~5 |
出典=テストの形式と構成(IIBC公式・TOEIC Speaking & Writing Tests)、2026年9月16日確認。
表は当サイトで作成しました。
5問+2問+1問で、合計がちょうど8問になります。
時間のほうは8分+20分+30分で58分となり、公式の「約60分」と整合します。
公式は「出題される各問題のディレクション(解答方法)は全て英語で、画面に表示されるか音声で流れます」とも書いています。
そして「問題形式・問題文・名称等は変更になることがあります」という断り書きが添えられています。
TOEICのライティング第1形式|写真描写問題は5問で8分
Write a sentence based on a picture(写真描写問題)の課題概要は「与えられた2つの語(句)を使い、写真の内容に合う一文を作成する」です。
問題数は5問、解答時間は「5問で8分」と書かれています。
1問ごとではなく、5問まとめて8分という書き方になっているのがこの形式の特徴です。
評価基準は「文法」と「写真と文章の関連性」の2つ、採点スケールは0~3です。
TOEICのライティングで語彙が評価基準に入っていない唯一の形式
公式の表を見ると、この形式の評価基準に「語彙」は入っていません。
語彙が評価基準として出てくるのは、次のEメール作成問題からです。
見られているのは文法の正しさと、写真との関連性の2点だと公式に書かれています。
講師として見ると、この形式で凝った表現を狙う意味は薄いです。
与えられた2語を使い、写真に合う1文を文法的に正しく書き切ることが、公式の記述どおりの課題だからです。
ここは私の解釈ですが、5問で8分という配分は1問あたり1分半ほどで、迷っている時間はほとんどありません。
ただし、公式が1問あたりの時間を指定しているわけではないので、5問の中で時間を融通できる形式でもあります。
TOEICのライティング第2形式|Eメール作成問題は各問10分
Respond to a written request(Eメール作成問題)の課題概要は「25~50語程度のEメールを読み、返信のメールを作成する」です。
問題数は2問、解答時間は各問10分と書かれています。
評価基準は「文章の質と多様性」「語彙」「構成」の3つです。
採点スケールは0~4で、3形式の中では真ん中の幅になっています。
| 項目 | 公式の表記 |
|---|---|
| 読むメールの長さ | 25~50語程度 |
| やること | 返信のメールを作成する |
| 1問あたりの時間 | 10分 |
| 評価基準 | 文章の質と多様性/語彙/構成 |
| 採点スケール | 0~4 |
表は当サイトで作成しました。
「25~50語程度」という数字は、読むほうのメールの長さとして公式に書かれているものです。
書く返信の語数について、公式は目安を公表していません。
ですから「何語で書けばよい」という数字は、この記事では書けません。
私の見方では、評価基準に「構成」が入っている以上、長さより返信としての形が整っているかのほうが公式の記述に沿っています。
「文章の質と多様性」という基準があることも、同じ言い回しを繰り返さないほうがよいという読み方につながります。
TOEICのライティング第3形式|意見を記述する問題は1問で30分
Write an opinion essay(意見を記述する問題)は1問だけで、解答時間は30分です。
課題概要は「提示されたテーマについて、自分の意見を理由あるいは例とともに記述する」と書かれています。
評価基準は4つで、「理由や例を挙げて意見を述べているか」「文法」「語彙」「構成」です。
採点スケールは0~5で、3形式の中でいちばん広くなっています。
TOEICのライティングは最後の1問に全体の半分の時間を使う
約60分のうち30分が、この1問に割り当てられています。
8問のうちの1問に、時間の半分が置かれているという形です。
ただし、公式はこの1問が何点ぶんの重みを持つかという配点の内訳を公表していません。
時間が長いことと、スコアへの寄与が大きいことは、公式の記述の上では別の話です。
私の見方では、評価基準の1番目が「理由や例を挙げて意見を述べているか」であることのほうが重要です。
文法と語彙より先に、この項目が書かれているからです。
ここは私の解釈ですが、意見だけ述べて理由も例も書かない答案は、文法が正しくても評価基準の1番目を満たしていないことになります。
TOEIC ライティングの採点は人が行う|ONEと0~200点への変換
公式は「TOEIC Writingにおいても、解答はすべてETSのONE(Online Network for Evaluation)に送られます」と書いています。
続けて「採点は、TOEIC Speaking同様にETSの認定を受けた採点者によって行われます」とあります。
機械だけで自動採点しているとは、公式のどこにも書かれていません。
採点スケールは、問題形式ごとに次のように割り当てられています。
| 公式の表記 | 対象の設問 | スケール |
|---|---|---|
| 最初の問題形式 | Question 1から5 | 0~3 |
| 2番目の問題形式 | Question 6から7 | 0~4 |
| 3番目の問題形式 | Question 8 | 0~5 |
| 最終的なスコア | テスト全体 | 0点~200点 |
出典=採点について(IIBC公式・TOEIC Speaking & Writing Tests)、2026年9月16日確認。
表は当サイトで作成しました。
ここでも「各項目のスケールの合計に統計的処理を施し」と書かれていて、単純な足し算ではありません。
どのような統計的処理なのか、その計算式を公式は公表していません。
ですから「この形式で3を取れば何点」という換算表は、公式の記述からは作れません。
TOEICのライティングの採点者はどう管理されているか
公式は「TOEIC S&Wのように人によって採点されるテストでは、結果の信頼性・一貫性が何よりも重要です」と書いています。
そのうえで、ETSが行っている管理の方法を8つ並べています。
- 採点者に応募した人物の中から資格や経験を考慮し、採点者として適性の高い人物を候補者として選ぶ
- 候補者はオンラインで集中的に、実際の環境に近い形での採点の訓練を受ける
- テストを実施し、合格者のみがTOEIC S&Wの採点を行う
- 採点者は毎回の採点を行う前にもあらためてテストを受けて合格しなければならない
- 採点は常に採点基準やガイドラインに基づいて行われる
- 訓練を受けたscoring leader(採点者のリーダー)が採点の過程をモニターする
- 採点結果はscoring leaderとETSのテスト開発者がすべて確認している
- テスト結果を発送する前に、ETSの統計の専門家がすべての採点結果を分析し検証する
出典=採点について(IIBC公式・TOEIC Speaking & Writing Tests)、2026年9月16日確認。
ONEについては、公式が次のように説明しています。
ONEによる採点では、受験者情報と解答データは完全に分離され、採点者は受験者の国籍や氏名、他の設問でどのような解答をしているかなどを知ることはできません。
答案を書いたのが誰なのかを、採点者は知らされないということです。
公式はこれを「各設問の採点の独立性が保たれます」と表現しています。
講師として見ると、写真描写問題の5問で失敗しても、その印象がエッセイの採点に持ち越されない設計だと公式が説明していることになります。
TOEICのライティングの公式データ|平均138.7・標準偏差33.7
公式は、実施回ごとの平均スコアを公開しています。
2026年9月16日に確認した時点で表示されていたのは、TOEIC Writingの受験者総数646人の回のデータでした。
| 項目 | 公式の数値(TOEIC Writing・受験者総数646人の回) |
|---|---|
| 最高スコア(Maximum Score) | 200 |
| 最低スコア(Minimum Score) | 10 |
| 平均スコア(Mean Score) | 138.7 |
| 標準偏差(Standard Deviation) | 33.7 |
出典=公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧(IIBC公式・TOEIC Speaking & Writing Tests)、2026年9月16日確認。
表は当サイトで作成しました。
公式ページは実施回を選んで切り替える形式になっているためです。
ですからここでは「受験者総数646人の回」とだけ書き、実施日は書きません。
標準偏差について公式は「平均スコア+標準偏差」から「平均スコア-標準偏差」の間に全受験者の68%が含まれる、とすべてのスコアが正規分布しているという仮説のもとで説明しています。
TOEICのライティングのスコア分布|公式データの1回ぶん
同じ回のスコア分布も、公式が人数と割合で公開しています。
公式の区分をそのまま表にしました。
| スコア区分 | 人数 | % |
|---|---|---|
| 200 | 16人 | 2.5 |
| 170~190 | 110人 | 17.0 |
| 140~160 | 265人 | 41.0 |
| 110~130 | 156人 | 24.2 |
| 90~100 | 53人 | 8.2 |
| 70~80 | 28人 | 4.3 |
| 50~60 | 11人 | 1.7 |
| 40 | 5人 | 0.8 |
| 0~30 | 2人 | 0.3 |
出典=公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧(IIBC公式・TOEIC Speaking & Writing Tests)、2026年9月16日確認。TOEIC Writing・受験者総数646人の実施回。
表は当サイトで作成しました。
いちばん人数が多かったのは140~160の区分で、265人・41.0%でした。
次が110~130の156人・24.2%、その次が170~190の110人・17.0%です。
満点である200は16人・2.5%でした。
公式は「※数値はすべて小数点以下第2位を四捨五入」と注記しています。
TOEICのライティングの区分は満点と40だけ単独で置かれている
公式の区分をよく見ると、200と40の2つだけが幅のない単独の数字になっています。
ほかの区分は170~190、140~160のように幅を持っています。
この区切り方の理由を、公式は説明していません。
ですから、この記事でも理由は推測しません。
私の見方では、満点が単独の区分として置かれていることだけでも読者には意味があります。
200点ちょうどが何人いたかを、公式の表から直接読めるからです。
TOEICのライティングを受けている人は何人か|公式の年度別データ
公式は年度別の受験者数も、公開テストと団体特別受験制度(IP)に分けて公開しています。
公式ページは年度のタブが「2024年度」「2023年度」の順に並び、表もその順で出ていました。
| 年度 | 公開テスト | 団体特別受験制度 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 2024年度(Writing) | 8,712人 | 14,158人 | 22,870人 |
| 2023年度(Writing) | 8,633人 | 14,761人 | 23,394人 |
出典=公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧(IIBC公式・TOEIC Speaking & Writing Tests)、2026年9月16日確認。
表は当サイトで作成しました。年度とその数値の対応は、公式ページのタブの並び順から読み取ったものです。
公開テストは8,633人から8,712人へ、団体特別受験制度は14,761人から14,158人へと、動く向きが分かれています。
合計では23,394人から22,870人になっています。
公式は団体特別受験制度を「企業・大学などの団体が、所属団体内の所属社員・学生を対象に随時実施する受験制度」と定義しています。
公開テストのほうは「個人が申し込みをし、当協会の管理下で実施する受験制度」です。
この増減がなぜ起きたのかについて、公式は理由を書いていません。
年度とタブの対応は公式ページ上で切り替えて確認できるので、厳密に引用する場合は必ず現物で確かめてください。
TOEICのライティングのスコアとCEFRの対照表
公式は、TOEIC Programの各テストスコアとCEFRの対照表を公開しています。
公式の注記に「数字はそれぞれのレベルに対応する最低スコアを示しています」とあるので、以下は最低スコアの表記です。
| CEFRレベル | TOEIC S&W のWriting(最低スコア) | 参考:Speaking(最低スコア) |
|---|---|---|
| Proficient User/C1 | 180~ | 180~ |
| Independent User/B2 | 150~ | 160~ |
| Independent User/B1 | 120~ | 120~ |
| Basic User/A2 | 70~ | 90~ |
| Basic User/A1 | 30~ | 50~ |
出典=公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧(IIBC公式・TOEIC Speaking & Writing Tests)、2026年9月16日確認。
表は当サイトで作成しました。
同じCEFRレベルでも、WritingとSpeakingで最低スコアが違う行があります。
B2はWritingが150~、Speakingが160~です。
A2はWritingが70~、Speakingが90~と、20点の差があります。
公式は「TOEIC TestsではおおよそA1~C1程度の英語力」を測定できると書いていて、C2はこの対照表に出てきません。
対照表の出典として公式が挙げているのは、ETSが2008年と2021年に出した資料です。
TOEICのライティングについて公式が公表していないこと
よく聞かれるのに、今回読んだ公式ページに書かれていなかったことを並べておきます。
書かれていないものを、それらしく埋めることはしません。
| よく知りたがられること | 2026年9月16日時点の公式の記述 |
|---|---|
| エッセイの推奨語数 | 公表していません(25~50語は読むメールの長さ) |
| 形式ごとの配点の重み | 公表していません(統計的処理としか書かれていません) |
| スケールの合計からスコアへの換算式 | 公表していません |
| 合格ライン | 合否という考え方の記載がありません |
| スコア分布が何年何月の回か | ページ上で実施回を選んで表示する形式(最新の回は公式ページで選び直して確かめる) |
表は当サイトで作成しました。
公式はスコア分布の更新について「※テスト実施日より30日以内に公開をいたします」と書いています。
ですから、この記事の分布はいずれ古くなります。
最新の回を見たいときは、公式ページで実施回を選び直してください。
講師として見ると、ライティングの準備でまずやるべきことは、3形式の時間配分を体に入れることです。
8分・10分・10分・30分という区切りは、公式の表からそのまま読み取れる数字だからです。
この記事で使ったTOEIC ライティングの一次ソース
この記事で使った公式ページを全部並べておきます。
すべて2026年9月16日に確認したものです。
- テストの形式と構成(IIBC公式・TOEIC Speaking & Writing Tests)
- 採点について(IIBC公式・TOEIC Speaking & Writing Tests)
- 公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧(IIBC公式・TOEIC Speaking & Writing Tests)
数値は実施回ごと・年度ごとに更新されるので、引用するときは必ず公式ページで最新の表示を確認してください。
この記事の数字は、すべて2026年9月16日時点のものです。

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