MENU

TOEICの特別配慮(プライオリティサポート)を公式の記述だけで完全整理|依頼の流れ・証明書類・試験時間の延長・点字受験

この記事は、TOEIC Programを運営する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の公式サイトに書かれている記述だけを使って書いています。

制度の名前・手続きの順番・提出する書類・締切の考え方は、すべて公式ページの原文から取り、確認した日を明記しました。

確認した日は2026年9月16日です。

公式ページに書かれていなかったことは、書かれていないとそのまま書きます。

TOC

【結論】TOEICの特別配慮は「プライオリティサポート」という名前で用意されている

TOEICで「特別配慮」を探している人が最初に知るべきことは、公式サイトにその言葉が見出しとして存在しないということです。

IIBCの公式サイトで同じ役割を担っているページの名前は「プライオリティサポートについて」です。

そのページの書き出しは「障がいまたは健康上の理由により個別の配慮が必要な方は、プライオリティサポートをご依頼いただくことで、ご希望に沿った受験環境を可能な範囲でご用意いたします」です。

つまり、世の中で「TOEICの特別配慮」と呼ばれているものの公式名称が、プライオリティサポートだということになります。

検索の言葉と公式の言葉がずれているので、公式サイトの中を「特別配慮」で探しても目的のページにたどり着けません。

  • 公式の制度名=プライオリティサポート
  • 対象=障がいまたは健康上の理由により個別の配慮が必要な方
  • 公式の約束の書き方=「ご希望に沿った受験環境を可能な範囲でご用意いたします」
  • 案内先=IIBC試験運営センタープライオリティサポート係

ここで注目したいのは「可能な範囲で」という但し書きが、いちばん最初の一文に入っていることです。

公式は続けて「お問い合わせの時期や内容により、ご希望に沿った受験環境をご用意できない場合がございます」とも書いています。

990点の私の見方では、この2文が読者にとっていちばん重要です。

依頼すれば自動的に通る制度ではなく、内容と時期によって結果が変わる制度だと、公式が先に宣言しているからです。

だからこの記事では、締切と書類の話を早い段階に置きました。

出典=プライオリティサポートについて(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

TOEICの特別配慮はどのテストが対象か|L&Rとその他で入口が違う

公式ページが案内している範囲は、実は全テストではありません。

公式の表現は「このページでは、TOEIC Listening & Reading公開テスト・TOEIC Bridge Listening & Reading公開テストにおける依頼の流れと主なサポートについてご案内しております」です。

そしてその直後に、残りのテストの扱いが書かれています。

「TOEIC Speaking & Writing公開テスト・TOEIC Speaking公開テスト・TOEIC Bridge Speaking & Writing公開テストは、ご依頼方法が異なりますので、お申し込み前にIIBC試験運営センタープライオリティサポート係までご連絡ください」という記載です。

TOEICのテスト別に見た、公式ページが扱っている範囲

テスト公式ページの案内
TOEIC Listening & Reading公開テスト依頼の流れと主なサポートがページに掲載されている
TOEIC Bridge Listening & Reading公開テスト依頼の流れと主なサポートがページに掲載されている
TOEIC Speaking & Writing公開テスト依頼方法が異なるため、申し込み前にプライオリティサポート係へ連絡
TOEIC Speaking公開テスト依頼方法が異なるため、申し込み前にプライオリティサポート係へ連絡
TOEIC Bridge Speaking & Writing公開テスト依頼方法が異なるため、申し込み前にプライオリティサポート係へ連絡

出典=プライオリティサポートについて(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

表は当サイトで作成しました。

スピーキングやライティングのテストで配慮が必要な人は、Webのフォームを探すより先に電話や問い合わせフォームで係に連絡する、という順番になります。

公式は「ご依頼方法が異なります」としか書いておらず、具体的にどう異なるかまでは公表していません。

講師として見ると、ここは自分で推測せずに係へ聞くのが唯一の正解になる箇所です。

ページの冒頭にも「ご不明な点がございましたら、できるだけお早めにプライオリティサポート係までご連絡ください」と書かれています。

TOEICの特別配慮を受けるまでの流れ|公式が示す3つのSTEP

公式は、依頼の流れを3つのSTEPに分けて並べています。

STEP1が「公開テスト申込」、STEP2が「サポート依頼・提出」、STEP3が「受験案内」です。

順番に意味があるので、そのまま表にしました。

STEP公式の見出しそこで何をするか(公式の記述より)
STEP1公開テスト申込申し込み画面でプライオリティサポートの「希望する」を選ぶ(初期設定は「希望しない」)
STEP2サポート依頼・提出受付期間内に依頼フォームからサポートの依頼と証明書類の提出をする
STEP3受験案内プライオリティサポートに関する受験案内メールが登録メールアドレスへ届く

出典=プライオリティサポートについて(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

表は当サイトで作成しました。

TOEICの申込画面で選ぶ3つの選択肢

申し込みの画面で「希望する」を選ぶと、さらに3つの選択肢が出てきます。

  • 「初めて」=初めてプライオリティサポートを希望する場合に選択
  • 「前回と同じサポート」=サポート内容の変更がない場合に選択
  • 「前回と異なるサポート(住所変更含む)」=サポート内容、登録住所の変更がある場合に選択

公式は、TOEIC Bridge L&R公開テストの申し込みについても「希望する」を選ぶと同じ選択肢が表示されると書いています。

ここで見落としやすいのが、初期設定が「希望しない」になっているという一文です。

つまり、何も触らずに申し込みを進めると、配慮を希望していない扱いになります。

990点の私の見方では、ここが最大のつまずきどころです。

試験日や会場を選ぶことに気を取られて画面を進めると、初期設定のまま通過してしまうからです。

TOEICの前回受験から間が空いた人の扱い

公式は「こんな時は)」という形で、3つのケースを例示しています。

  • 前回のプライオリティサポート受験後に登録住所を変更した=「前回と異なるサポート(住所変更含む)」を選び、受付期間内に依頼フォームから連絡する
  • 前回のプライオリティサポート受験から2年以上経過した=「初めて」を選び、STEP2に沿って手続きする
  • 以前提出した書類の有効期限が過ぎた=証明書類の再提出についてプライオリティサポート係から連絡がある

2年以上あいた人は「前回と同じ」ではなく「初めて」を選ぶ、というのが公式の指示です。

感覚では「前回と同じ」を選びたくなる場面なので、ここは覚えておく価値があります。

TOEICの特別配慮の受付期間はいつまでか|締切は申込締切と同じ日時

公式が書いているプライオリティサポート受付期間は「受験を希望する公開テストの申込受付締切日時まで」です。

つまり、テストの申込締切と同じ日時が、配慮の依頼の締切にもなります。

公式は「公開テストの申込受付期間はテスト日程よりご確認ください」と案内しています。

加えて「公開テストの申込受付期間とプライオリティサポート受付期間が異なる場合は本ページにてご案内いたします」とも書いています。

ずれる回もあり得るので、申込締切だけを見て安心しない、というのがこの2文の読み方です。

  • 原則=公開テストの申込受付締切日時まで
  • 例外=受付期間が異なる場合はプライオリティサポートのページで案内される
  • 期間後の依頼=「プライオリティサポート受付期間後のご依頼は承ることができません」と明記
  • 取消・変更=「プライオリティサポート受付期間内に必ずご連絡ください」と明記

公式は「プライオリティサポート受付期間後のご依頼は承ることができません」と、はっきり断っています。

ここには「ただし事情によっては」という逃げ道が書かれていません。

講師として見ると、この一文があるかないかで準備の始め方が変わります。

後述する診断書のように、医療機関の都合で日数がかかる書類があるからです。

出典=プライオリティサポートについて(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

TOEICの受験地を変えたときにも連絡が要る

注意事項の中に、受験地の変更に関する記述があります。

「お申し込み完了後に受験地を変更された際は、申込締切日時までに必ずご連絡ください」という記載です。

理由も続けて書かれていて、「ご連絡いただけない場合、変更後の受験地でご希望に沿った受験環境をご用意できない場合がございます」となっています。

配慮は会場ごとに用意されるものなので、会場が変われば準備もやり直しになる、という構造が見えてきます。

TOEICの特別配慮に必要な証明書類4つと、その有効期限

公式は、提出する証明書類として4つを挙げ、「以下1~4のうちいずれか1点をご用意ください」と書いています。

番号公式が挙げている証明書類
1障害者手帳(氏名、等級、障害内容、有効期限等が確認できるページ)
2その他手帳
3医師の診断書
4IIBCが認める上記以外の証明書

出典=プライオリティサポートについて(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

表は当サイトで作成しました。

4つのうち1点でよい、というのが公式の書き方です。

そして有効期限についても、公式に数字が出ています。

「証明書類の有効期限は、発行日から2年間です」という記載です。

手帳については別の扱いで、「障害者手帳等の有効期限は、手帳等の定めに準じます」となっています。

そのうえで「試験当日に有効な証明書類をご提出ください」と書かれています。

TOEICに出す証明書類に書かれていなければならない5項目

公式は、証明書類に載っている必要がある項目まで指定しています。

  • 受験者名
  • 発行日
  • 発行元
  • 発行元印(手帳は除く)
  • 疾患名(症状)

あわせて「依頼に必要のない情報は、見えないように隠して提出してください」とも書かれています。

出す側が能動的に隠してよい、と公式が明言している点は、覚えておくと気が楽になる部分です。

990点の私の見方では、この一文は「必要な範囲だけを見る」という運営側の姿勢の表れです。

TOEICで証明書類の再提出が必要になる2つの場合

  • 書類の有効期限が過ぎた場合
  • 前回のプライオリティサポート受験から2年以上経過している場合

この2つが、公式が挙げている再提出の条件です。

再提出だけをする人のために、依頼フォームの選び方も書かれています。

公式の表現は「フォームの依頼内容欄は『証明書類の提出のみ』を選択してください」です。

再提出の期日については「再提出の場合の提出期日は個別にご案内します」と書かれており、一律の日数は公表されていません。

TOEICの依頼フォームは3つの選択肢から選ぶ|どれを選ぶかで出すものが変わる

STEP2でつまずく人が多いのは、依頼フォームの「依頼内容欄」で何を選ぶかが場合分けになっているからです。

公式の記述を、申込画面で選んだ区分ごとに並べ直しました。

申込画面で選んだ区分依頼フォームでやること依頼内容欄で選ぶもの
初めて画面案内に従いサポートの依頼と証明書類の提出をする証明書類の提出および希望サポートの依頼
前回と異なる(住所変更含む)画面案内に従い変更内容を依頼する。住所を変えた場合は「最寄り駅」を連絡する前回と異なるサポートの依頼または住所変更の連絡
証明書類のみ提出する(係から案内があった方)画面案内に従い証明書類の提出をする証明書類の提出のみ

出典=プライオリティサポートについて(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

表は当サイトで作成しました。

住所を変えた人だけが「最寄り駅」を連絡する、という指定があるのが特徴的です。

会場の割り当てに使う情報だから、と読むのが自然ですが、公式は理由までは書いていません。

フォームそのものについても、案内があります。

「ログインすることでお客様情報が依頼フォームへ自動的に反映されます」という記載です。

そして「会員登録をしていない方、ログインができない方はお電話にてお問い合わせください」と続きます。

フォームから依頼ができない場合の案内ページも別に用意されている、と公式に書かれています。

TOEICの試験時間の延長は1.5倍か2倍|診断書と午前実施という2つの条件

試験時間の延長は、公式が具体的な倍率まで書いている数少ない項目です。

公式の表現は「時間延長受験は、問題読解や解答に要する試験時間を1.5倍もしくは2倍に延長して受験いただけます」です。

どこが延びるのかも書かれています。

「リスニングの問題と問題の間の解答時間、およびリーディングの試験時間を延長します(リスニング終了後に15分休憩あり)」という記載です。

項目公式の記述
延長の倍率1.5倍もしくは2倍
延長される箇所リスニングの問題と問題の間の解答時間、およびリーディングの試験時間
休憩リスニング終了後に15分休憩あり
実施回の制限TOEIC L&R公開テストの延長対応は午前の実施回のみ
必要書類「時間延長が必要である理由・延長倍率(1.5倍/2倍)」が記載された医師の診断書
様式当協会所定様式の診断書(試験時間延長受験用)

出典=プライオリティサポートについて(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

表は当サイトで作成しました。

TOEICの延長は午前の回しか選べない

公式は同じ注意を、ページの中で複数回くり返しています。

「TOEIC L&R公開テストにおける試験時間の延長対応は、スケジュールの関係上、午前の実施回のみとなります」という一文です。

そして「お申し込みの際、ご注意ください」と添えられています。

990点の私の見方では、これは申し込みの順番に影響する情報です。

先に午後の回で申し込んでしまうと、延長の依頼と噛み合わなくなるからです。

TOEICの診断書は「申込の前に」相談するよう書かれている

公式は診断書について、かなり踏み込んだ手順を書いています。

  • 申し込みの前に、当協会所定様式の診断書を医療機関へ持参する
  • 「延長要否・延長倍率・申込締切日時までの発行可否」等について相談する
  • 期日までに診断書が発行できることを、あらかじめ確認する
  • すでに診断書を取得済みの方、質問がある方は、申し込みの前に係へ連絡する

そのうえで公式は「診断書の記載内容により、試験時間延長を許可できない場合があります」と書いています。

診断書を出せば延長が決まる、という制度ではないということです。

ここは書かれているとおりに受け取るべき箇所で、当サイトが見通しを述べる場所ではありません。

なお公式は、診断書のPDF様式(105KB)へのリンクをページ内に置いています。

視覚に障がいのある方がTOEICで受けられる配慮|拡大版の解答用紙と問題用紙

公式は「主なサポート」を6つのカテゴリに分けて並べています。

視覚・聴覚・上肢・下肢・内部障がいなど・その他のサポートの6つです。

まず視覚に障がいのある方について、公式は4つの選択肢を挙げています。

番号公式が挙げているサポート
1拡大版解答用紙を用意(鉛筆やサインペンなどでチェックや○印をつけて解答)
2拡大版問題用紙(通常の問題用紙をA3サイズに拡大したもの)を用意
3問題用紙の解答選択肢に直接チェックや○印をつけて解答
4点字受験(別の手続きが必要)

出典=プライオリティサポートについて(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

表は当サイトで作成しました。

公式は「1~3は複数選択可能です」と書いています。

組み合わせて依頼できる、ということです。

マークシートの扱いについても記述があります。

「1と3については、試験終了後、試験官が解答用紙(マークシート)に記入します」という一文です。

自分でマークシートを塗る作業が、試験官の代筆に置き換わるという設計になっています。

TOEICの拡大版解答用紙はサイズを選べる

公式は、拡大版解答用紙のサンプルPDFをテストごとに置いています。

  • TOEIC Listening & Reading公開テストの拡大版解答用紙サンプル(128KB)=4種類のサイズより選択
  • TOEIC Bridge Listening & Reading公開テストの拡大版解答用紙サンプル(80KB)=3種類のサイズより選択

選択肢の数がテストによって違う、という細かい差がここにあります。

電子機器についても記述があります。

「電子ルーペ・拡大読書機等、電子機器の持ち込みをご希望の場合は、プライオリティサポート依頼フォームにご入力ください」という案内です。

また「拡大版問題用紙サンプル送付をご希望の場合はプライオリティサポート係までご連絡ください」とも書かれています。

事前に現物を見て決められる、ということです。

聴覚に障がいのある方がTOEICで受けられる配慮|イヤホン受験と「N/A」の意味

聴覚については、公式が3つの方法を挙げています。

番号公式が挙げているサポート
1スピーカー近くの座席を用意
2持参のイヤホンまたはヘッドホンを音響機器に有線で接続してリスニングセクションを受験
3リーディングセクションのみ受験(説明や試験官とのやりとりは専用のカードと筆談)

出典=プライオリティサポートについて(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

表は当サイトで作成しました。

TOEICに持ち込めるイヤホンの規格が公式に書かれている

イヤホン受験を選ぶ場合、公式は端子の規格まで指定しています。

  • 端子がステレオミニプラグ(外径3.5mm)のもの
  • プラグが3極(金属部分の線が2本)のもの

この2条件を満たすイヤホンまたはヘッドホンを持参するように、と書かれています。

提出書類についても、通常とは別の指定があります。

「イヤホン受験は、障害者手帳、疾患名が記載された医師の診断書、数値が確認できる聴力検査表のうち、いずれか1点のご提出が必要です」という記載です。

聴力検査表という選択肢が、ここだけに登場します。

また「試験の説明や試験官とのやりとりの際、書面による説明や筆談が必要な方はプライオリティサポート依頼フォームにご入力ください」とも書かれています。

TOEICの公式認定証に出る「N/A」とは何か

リーディングセクションのみ受験した場合の結果について、公式は明確に書いています。

「リーディングセクションのみ受験した場合、公式認定証のリスニングセクション及びトータルスコアは『N/A』と記載されます」という記載です。

そして「N/A」の意味も公式が説明しています。

「『N/A』とは、Not Applicableの略で、『該当せず』を意味します」という一文です。

トータルスコアが出ないという事実は、提出先によって意味が変わる情報です。

講師として見ると、提出先がトータルスコアを求める場合にどう扱われるかは、公式サイトには書かれていません。

提出先に事前に確認する、という手順が要る箇所です。

TOEICで補聴器を使うだけなら依頼は不要

意外に思われるかもしれませんが、補聴器の使用だけならプライオリティサポートの依頼は要らない、と公式が書いています。

「補聴器のご使用のみの場合、プライオリティサポートの依頼はご不要です」という記載です。

代わりに「試験当日、現物を確認いたしますので受付で試験官にお申し出ください」と案内されています。

ただし例外があります。

「FMなど通信機能のある補聴器、補聴器補助具のご使用については、プライオリティサポートの依頼が必要です」という記載です。

さらに「機器の機能や接続方法などにより許可できない場合があります」とも書かれています。

上肢・下肢に障がいのある方がTOEICで受けられる配慮|代筆と会場の選び方

上肢については、公式が3つの方法を挙げています。

  • 拡大版解答用紙を用意し、鉛筆やサインペンなどでチェックや○印をつけて解答する
  • 問題用紙の解答選択肢に直接チェックや○印をつけて解答する
  • 口述等で解答し、試験中に試験官が解答用紙(マークシート)に代筆する

3つ目だけ「試験中に」代筆と書かれており、視覚のケースの「試験終了後」と時点が違います。

上肢の1と2については「試験終了後、試験官が解答用紙(マークシート)に記入します」となっています。

ページめくりについても記述があります。

「試験官による問題用紙や解答用紙のページめくりをご希望の場合は、プライオリティサポート依頼フォームにご入力ください」という案内です。

試験時間の延長を希望する場合は、前述の延長の項目を見るよう案内されています。

TOEICの車いす受験は「必ず期間内に」と念を押されている

下肢については、車いすの方と歩行に障がいのある方に分けて書かれています。

区分公式が挙げているサポート
車いすの方1階教室またはエレベーターのある会場を用意/出入り口に近い座席を用意/車いす専用トイレのある会場を用意
歩行に障がいのある方1階教室またはエレベーターのある会場を用意/出入り口に近い座席を用意

出典=プライオリティサポートについて(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

表は当サイトで作成しました。

車いすについては、ページの冒頭に強い注意書きが置かれています。

「車いすをご利用の方は、当日の試験会場の環境により受験が難しい場合がございますので、プライオリティサポート受付期間内に必ずご依頼ください」という記載です。

990点の私の見方では、この一文は「会場が先に決まってしまうと動かせない」という運用を示しています。

車での来場を希望する場合も「プライオリティサポート依頼フォームにご入力ください」と案内されています。

机のサイズについても「机下空間に必要な高さ、幅をプライオリティサポート依頼フォームにご入力ください」と書かれています。

内部障がい・精神障がい・発達障がい等の方とケガ・妊娠の場合のTOEICの配慮

内部障がい・精神障がい・発達障がい等の方については、公式はメニューを列挙していません。

書かれているのは「ご希望のサポート内容を、プライオリティサポート依頼フォームにご入力ください」という1行です。

そして例として「座席位置の指定など」が挙げられています。

選択肢が用意されていないのではなく、個別に書いて出す形になっている、ということです。

TOEICの「その他のサポート」に入っている4項目

項目公式の記述
ケガの方希望のサポート内容を依頼フォームに入力(例=座席位置の指定など)
妊娠されている方出入り口に近い座席を用意。トイレに近い教室など、教室に関する希望は承っていない
試験時間の延長1.5倍もしくは2倍。所定様式の医師の診断書が必要
付き添い家族やヘルパーの付き添いで来場を希望する場合は依頼フォームに入力

出典=プライオリティサポートについて(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

表は当サイトで作成しました。

ケガの方が「その他のサポート」に入っているのは、手帳や継続的な診断がなくても依頼できる余地がある、という設計だと読めます。

ただし、ケガの場合にどの証明書類が要るかは、公式サイトのこのページには書かれていません。

証明書類の欄は全体で「1~4のうちいずれか1点」となっているだけです。

判断がつかない場合は、係へ連絡するよう繰り返し案内されています。

TOEICの試験官がやらないことも明記されている

付き添いの項目には、試験官の役割の線引きが書かれています。

「教室試験官は、受験上のサポートを除く、医療的なサポートやトイレ介助等は承っておりません」という記載です。

だからこそ、付き添いの来場を希望できる形になっているのだと読めます。

ただしこれは読み手としての受け取り方であり、この因果関係が原文に書かれているわけではありません。

TOEICの特別配慮で「承っておりません」と公式が書いていること

できることと同じくらい、できないと明記されていることを知っておくと、依頼の内容を組み立てやすくなります。

公式が「承っておりません」「できない場合がございます」と書いている箇所を集めました。

  • 最寄り駅からの距離や沿線など、試験会場の立地に関する要望は承っていない
  • 音響機器や試験時間が異なる場合を除き、個室や別室受験の要望は承っていない
  • トイレに近い教室など、教室に関する希望は承っていない(妊娠されている方の項目)
  • 教室試験官は、受験上のサポートを除く医療的なサポートやトイレ介助等は承っていない
  • プライオリティサポート受付期間後の依頼は承ることができない
  • 問い合わせの時期や内容により、希望に沿った受験環境を用意できない場合がある
  • 診断書の記載内容により、試験時間延長を許可できない場合がある
  • 通信機能のある補聴器等は、機器の機能や接続方法などにより許可できない場合がある

出典=プライオリティサポートについて(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

個室や別室の要望が原則として通らない、という点は特に誤解が多いところです。

公式は「音響機器や試験時間が異なる場合を除き」と条件をつけています。

つまり、イヤホン受験や時間延長のように運用上どうしても分ける必要がある場合には、結果として別の環境になるという読み方ができます。

ただしそれは「別室を希望できる」という意味ではありません。

990点の私の見方では、依頼フォームには「別室にしてほしい」ではなく「何が必要か」を書くのが筋です。

必要な条件を書けば、会場の割り当ては運営側が判断する、という構造になっているからです。

TOEIC L&R公開テストの点字受験は、特別配慮とは別の手続きになる

点字受験は、プライオリティサポートのページから切り離されています。

公式は「点字受験については、お手続きが異なります」と書き、専用ページへ案内しています。

その専用ページの冒頭には、3つの前提が並んでいます。

  • 点字受験は、年2回、7受験地にて実施する
  • お申し込み前に予約が必要で、定員になり次第、予約受付を終了する
  • 予約後、お申し込み手続きが必要

「定員になり次第、予約受付を終了いたします」という一文が、他のサポートとの決定的な違いです。

締切より前に枠が埋まる可能性がある、ということです。

点字のTOEICはいつ、どこで実施されるか

項目公式の記述
実施月TOEIC L&R公開テスト 5月、11月の午前実施に開催
実施受験地札幌、宮城、東京、愛知、大阪、広島、福岡
予約窓口IIBC試験運営センタープライオリティサポート係
予約受付期間受験を希望する公開テストの申込受付開始日時から申込受付締切日時まで
点字の種類UEB(Unified English Braille)版

出典=TOEIC Listening & Reading公開テスト(点字)について(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

表は当サイトで作成しました。

実施が年2回・7受験地に限られるので、住んでいる場所によっては移動が前提になります。

公式は、予約の際に伝える4点も指定しています。

  • 受験地
  • 試験当日持参される点字器の種類=「点筆・点字板」もしくは「点字タイプライター」
  • 試験当日の来場方法=公共交通機関もしくは車来場
  • 試験当日、会場まで来場する際の付き添い有無

公式は「天候や試験会場の立地により車来場の可能性がある場合は、予め車来場をご希望ください」とも書いています。

迷ったら車来場で出しておく、という運用が公式から示されている珍しい箇所です。

この4点に変更が生じた場合は「申込締切日までにご連絡ください」と書かれています。

なお、サンプルテストの貸し出しも行われています。

公式は「受験申込を検討中の方もご利用いただけます」と書いています。

点字のTOEICはどんな構成か|免除される問題と当日のスケジュール

点字のTOEICは、通常のテストと問題数も時間も違います。

公式の表現は「テスト形式は、リスニング(約1時間・約94問)、リーディング(約3時間・約100問)、合計約4時間で最大194問に答えるマークシート方式です」です。

免除される問題についても書かれています。

「Part1(写真描写問題6問)が免除されるため、リスニングセクションはPart2から始まります」という記載です。

加えて「図に関する描写問題も免除されます」とあり、「免除される問題番号は、音声や問題冊子にてご案内します」と続きます。

セクション時間と問題数内容
リスニング約1時間・約94問会話やナレーションを聞いて設問に解答(Part2・Part3・Part4)
リーディング約3時間・約100問点字印刷された問題を読んで設問に解答(Part5・Part6・Part7)
合計約4時間・最大194問マークシート方式

出典=TOEIC Listening & Reading公開テスト(点字)について(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

表は当サイトで作成しました。

点字のTOEICのPart別の問題数

Part公式の記述
Part2応答問題約25問。1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ一度だけ放送される。点字印刷はされていない
Part3会話問題約39問。設問は点字印刷され、かつ放送される。各会話には設問が3問ずつある
Part4説明文問題約30問。各トークには質問が3問ずつある
Part5短文穴埋め問題約30問
Part6長文穴埋め問題約16問。各長文には設問が4問ずつある
Part71つの文書:約29問/複数の文書:約25問

出典=TOEIC Listening & Reading公開テスト(点字)について(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

表は当サイトで作成しました。

解答はアルファベットを記入する方式で、通常のマークとは書き方が違います。

公式は各Partで「4つの答えの中から最も適当なもののアルファベットを記入する」と説明しています。

また「解答に使用する点字用紙は当協会にて用意します」とも書かれています。

テストの中身についても「テストは英文のみの構成で、英文和訳・和文英訳といった設問はありません」と明記されています。

点字のTOEICの当日スケジュール(予定)

時刻内容
09:30待ち合わせ
09:40~10:20受付・試験の説明・音テスト
10:20~11:10(予定)リスニング
11:10~12:10リーディング
12:10~12:30休憩
12:30~14:30リーディング
14:30~14:45問題用紙・解答用紙の回収、解散

出典=TOEIC Listening & Reading公開テスト(点字)について(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

表は当サイトで作成しました。

待ち合わせが09:30で解散が14:45なので、拘束時間は5時間以上になります。

公式は待ち合わせ場所について「試験日の1週間前に待ち合わせ場所などをご登録メールアドレス宛にお送りします」と書いています。

そして「メールが届かない方は、試験前木曜日までにIIBC試験運営センタープライオリティサポート係へご連絡ください」と続きます。

曜日を指定した締切が書かれているのは、公式サイトの中でも珍しい書き方です。

TOEICの特別配慮を依頼したあと|案内メールと結果の受け取り

STEP3は「プライオリティサポートに関する受験案内メールが届く」です。

公式は「プライオリティサポートに関するご案内をご登録メールアドレス宛にお送りします」と書いています。

そして届かないときの目安も書かれています。

「プライオリティサポート受付締切後1週間経過してもメールが届かない方は、ご本人様よりIIBC試験運営センタープライオリティサポート係へご連絡ください」という記載です。

  • 案内が届く先=登録メールアドレス
  • 届かないときの目安=受付締切後1週間
  • 連絡する人=ご本人様
  • 受験に必要な情報の公開=試験日の約2週間前から申込サイト内で確認できる

「ご本人様より」と書かれているので、家族が代わりに問い合わせる形は想定されていないと読めます。

試験会場をはじめとする受験情報は「試験日の約2週間前から、申込サイト内でご確認いただけます」と案内されています。

公式は、TOEIC L&R公開テストとTOEIC Bridge L&R公開テストそれぞれの確認手順ページへリンクしています。

点字のTOEICの受験票と結果の日程

点字受験のページには、受験票と結果について具体的な日数が書かれています。

項目公式の記述
受験票の発送試験日の約1週間前までに発送。届かない場合でも受験は可能
スコアの表示試験日から17日後にTOEIC申込サイトで表示
デジタル公式認定証試験日から19日後に発行
紙の公式認定証申し込み時に発行を「希望する」を選んだ方へ、試験日から30日以内に発送

出典=TOEIC Listening & Reading公開テスト(点字)について(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

表は当サイトで作成しました。

公式は「※スケジュールは、日米の祝日の影響により、遅れる場合がございます」と但し書きを添えています。

点字受験の結果も、合格・不合格ではなくスコアで返ってきます。

公式の表現は「テスト結果は合格・不合格ではなく、リスニング5~495点、リーディング5~495点、トータル10~990点のスコアが5点刻みで表示されます」です。

スコアの刻みも範囲も、通常のTOEIC L&R公開テストと同じ形で示されています。

TOEICの特別配慮でよくある質問と、申し込む前にやる5つのこと

TOEICの特別配慮に追加の料金はかかりますか

プライオリティサポートのページにも点字受験のページにも、追加料金についての記載はありません。

公式は、プライオリティサポートに関する追加の費用を公表していません。

ここを当サイトの推測で埋めることはしません。

TOEICの特別配慮は何日前までに依頼すればよいですか

公式が示しているのは「何日前」ではなく「申込受付締切日時まで」という書き方です。

試験日から逆算した日数は公表されていません。

そのため、受けたい回の申込締切を先に確認する、という順番になります。

公式は「ご不明な点がございましたら、できるだけお早めに」とも書いています。

TOEICの配慮が認められたかどうかは、いつ分かりますか

公式が書いているのは、受験案内メールが届くという事実と、届かない場合の目安(受付締切後1週間)です。

「いつ、どの形で可否が通知されるか」の詳細までは、公式は公表していません。

990点の私の見方では、締切後1週間という目安がそのまま「動き出す期限」になります。

TOEICの特別配慮を1回受けたら、次回も自動で続きますか

自動では続きません。

毎回の申し込みで「希望する」を選び、さらに「前回と同じサポート」を選ぶ、という手順が要ります。

そして前回から2年以上あいた場合は「初めて」を選び直す、というのが公式の指示です。

初期設定が「希望しない」である以上、毎回こちらから選ぶ必要があります。

TOEICの特別配慮について電話で相談できますか

公式は、IIBC試験運営センタープライオリティサポート係への問い合わせを、ページの複数箇所で案内しています。

点字受験の予約についても「お電話、もしくはプライオリティサポート問い合わせフォームよりご予約ください」と書かれています。

会員登録をしていない方、ログインができない方については「お電話にてお問い合わせください」と明記されています。

電話番号や受付時間は、この記事では扱っていません。

最新の連絡先は、必ず公式サイトのプライオリティサポートのページで確認してください。

TOEICの特別配慮を申し込む前にやる5つのこと

ここまでの公式の記述を、動く順番に並べ直しました。

  • 受けたい回の申込受付締切日時を、公式のテスト日程で確認する
  • 自分が受けるテストがL&R系かSpeaking系かを確認し、Speaking系なら先に係へ連絡する
  • 証明書類が手元にあるか、有効期限が試験当日に生きているかを確認する
  • 時間延長を希望するなら、所定様式の診断書を医療機関へ持参して相談し、締切までに発行できるか確かめる
  • 申込画面でプライオリティサポートの初期設定「希望しない」を「希望する」に変えてから進む

この5つは、どれも締切より前にしかできないことです。

公式が「受付期間後のご依頼は承ることができません」と書いている以上、後から取り返す手段は案内されていません。

講師として見ると、いちばん時間が読めないのは診断書です。

医療機関の都合は受験者側では動かせないので、ここから逆算するのが現実的です。

点字受験を考えている場合は、さらに「定員」という要素が入ります。

申込受付開始日時から予約ができるので、開始と同時に動けるよう準備しておくのが確実です。

なお、TOEICの申し込み全体の流れについては、当サイトの別記事にまとめてあります。

TOEICの申し込み手順を公式の記述だけでまとめた記事はこちら

この記事で使ったTOEICの一次ソース

この記事で引用した記述は、すべて以下の2ページから取りました。

制度の内容・受付期間・提出書類は変更されることがあります。

申し込みの前には、必ず上記の公式ページで最新の記述を確認してください。

この記事の中で「公式は公表していません」と書いた箇所は、2026年9月16日時点で該当する記述が見つからなかったという意味です。

Let's share this post !

Author of this article

Comments

To comment

TOC