この記事は、TOEIC Programを運営する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の公式サイトに書かれている記述だけを使って書いています。
数字・調査名・割合はすべて公式ページの原文から取り、確認した日を明記しました。
確認した日は2026年9月21日です。
公式ページに書かれていなかったことは、書かれていないとそのまま書きます。
【結論】TOEIC就活で企業が新入社員に期待するスコアは平均550点
IIBC公式が出している数字は、新入社員に期待するTOEIC L&Rスコアの平均が550点です。
企業が新入社員に期待するTOEIC L&Rスコアの平均は550点です。
これは合格ラインではありません。
企業が期待していると答えた点数の平均値です。
さらに公式は、平均だけでなく幅も出しています。
新入社員に期待するスコアの幅は460~640点です。
つまり、企業によって期待する高さが180点分ばらついているということになります。
TOEIC就活でよく語られる「何点あれば大丈夫か」という問いに、公式は1つの数字で答えていません。
新卒に期待されている数字
| 対象 | 公式が出しているスコアの幅 | 平均 |
|---|---|---|
| 新入社員 | 460~640点 | 550点 |
| 中途社員 | 480~685点 | 580点 |
| 技術部門 | 470~650点 | 560点 |
| 営業部門 | 475~680点 | 580点 |
| 海外部門 | 605~805点 | 705点 |
出典=企業・団体の主なTOEIC Program活用目的(IIBC公式)、データでみるTOEIC Tests|就活サポート特集(IIBC公式)。
表は当サイトで作成しました。
この表に入っていない区分については、公式が数字を出していません。
550点は最低点ではない
公式が使っている言葉は「期待する」です。
「必要な」とも「条件とする」とも書かれていません。
990点の私の見方では、この語のえらび方はそのまま読むべきです。
ここは私の解釈ですが、期待値は募集要項の足切りとは別の数字なので、550点を超えたから安心という読み方はできません。
TOEIC就活の550点はどの調査から来ているのか
数字を使う前に、どの調査の何年の値なのかを押さえます。
公式が出典として明記しているのは2つの調査です。
1つは「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2022」です。
もう1つは「2019年度 新入社員TOEIC Listening & Reading 最新データ」です。
期待スコアの550点は前者、実際の新入社員のスコアは後者から来ています。
出典になっている2つの調査
| 調査名 | この記事で使った数字 |
|---|---|
| 英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2022 | 新入社員に期待するスコア550点・460~640点/中途社員580点/部門別/採用時の73.6%/S&Wの期待スコア |
| 2019年度 新入社員TOEIC Listening & Reading 最新データ | 実際の新入社員の業種別スコア |
| TOEIC Program DATA&ANALYSIS 2019 | 大学生の複数回受験による平均103点アップ |
出典=データでみるTOEIC Tests|就活サポート特集(IIBC公式)、#リピってTOEIC|就活サポート特集(IIBC公式)。
表は当サイトで作成しました。
期待値と実測値を混ぜない
550点は企業が答えた期待値です。
業種別の600点超は、実際に入社した人のスコアです。
この2つは別の調査から来ているので、同じ物差しではありません。
講師として見ると、TOEIC就活の記事でいちばん混同されやすいのがこの2種類の数字です。
ここは私の解釈ですが、期待値だけを見て準備すると、実際に隣に座るライバルの水準を見落とします。
TOEIC就活で本当に見るべきはレンジの上端の640点
平均550点より、幅の上端である640点のほうが実務的な目標になります。
公式が出している新入社員の期待スコアは460~640点です。
下端の460点を期待している企業もあれば、上端の640点を期待している企業もあるという意味です。
どの企業がどちらなのかは、公式が公表していません。
幅の読み方
平均の550点は、幅の中央あたりに位置しています。
下端の460点との差は90点、上端の640点との差は90点です。
この引き算は当サイトで行いました。
平均に合わせるということは、上端を期待する企業には届いていないということでもあります。
部門で見ると上端はさらに上がる
配属先まで含めて考えると、公式が出している上端は海外部門の805点です。
海外部門の平均は705点で、新入社員全体の平均550点より155点高い値になります。
この差も当サイトで計算しました。
990点の私の見方では、志望先に海外部門がある学生にとって550点は出発点ですらありません。
TOEIC就活でスコアを見る企業は73.6%という数字の正しい読み方
この73.6%は、条件付きの数字です。
公式の原文は「採用時にTOEIC Programスコアを要件・参考にしている、もしくは新たに要件・参考とする可能性がある企業は、73.6%」です。
ここには3つの状態が混ざっています。
要件にしている企業、参考にしている企業、そしてこれから要件・参考にする可能性がある企業です。
3つの状態が混ざっている
- 要件にしている=スコアが条件になっている
- 参考にしている=見てはいるが条件ではない
- 可能性がある=今はしていないが、今後するかもしれない
この3つの内訳を、公式は数字で分けて出していません。
したがって「7割以上の企業がスコアを条件にしている」という要約はできません。
公式の言い方をそのまま使うなら「要件・参考にしている、もしくは可能性がある企業が73.6%」になります。
公式の見出しは約7割と書いている
公式の就活サポート特集は、この数字に「企業・団体の約7割が、採用時の要件・参考にしている」という見出しを付けています。
見出しでは「可能性がある」が省かれています。
講師として見ると、見出しと本文で射程が違うので、本文の側を採るのが正確です。
ここは私の解釈ですが、学生向けの導入として見出しを短くしたものだと読めます。
TOEIC就活の期待スコアは採用区分と配属先で変わる
同じ企業でも、新卒と中途、そして配属先で期待される点数が違います。
新入社員の平均は550点、中途社員の平均は580点です。
その差は30点で、中途のほうが高く設定されています。
この引き算は当サイトで行いました。
新卒のほうが低く設定されている
公式は理由を書いていませんが、数字としては新卒の期待値のほうが30点低くなっています。
下端で比べると、新入社員が460点、中途社員が480点で20点の差です。
上端で比べると、新入社員が640点、中途社員が685点で45点の差です。
上端ほど差が開いているという形になっています。
配属先は部門別の数字で見る
公式が部門別に出しているのは、技術部門、営業部門、海外部門の3つです。
技術部門は470~650点で平均560点、営業部門は475~680点で平均580点です。
海外部門だけが605~805点で平均705点と、桁が違う位置にあります。
新入社員の期待値550点を超えても、海外部門の下端605点にはまだ55点足りません。
TOEIC就活では実際の新入社員が600点を超える業種がある
期待値の話とは別に、実際に入社した人のスコアが公表されています。
公式の原文は「しかし実際の新入社員のスコアを業種別にみると、人気業界では、入社時の平均が600点を超える業種もあります。つまり、ライバルもそれに近いスコアである可能性が高いということ。」です。
ここで言う「入社時の平均」は、企業が期待する点数ではありません。
実際に入社した新入社員が持っていたスコアの平均です。
期待値550点との差
企業が期待していると答えた平均は550点です。
実際の新入社員の平均が600点を超える業種があるということは、期待値より実測値のほうが高い業種が存在するという意味になります。
その差は50点以上です。
この比較は当サイトで行いました。
公式は業種名を並べていない
公式のページは「人気業界」という言い方をしていますが、具体的な業種名と点数の対応を本文の文字としては並べていません。
したがって、どの業種が何点なのかを当サイトで書くことはできません。
990点の私の見方では、業種名が伏せられていても「600点を超える業種がある」という一点で目標は立てられます。
TOEIC就活で企業が最終的に求めているのは会議で議論できること
公式は、点数の先にある到達点も見出しにしています。
公式の就活サポート特集の見出しの1つは「企業が目標にしているのは『英語の会議で議論ができる』こと」です。
これは点数ではなく、行動で書かれた目標です。
同じ調査から、話す力と書く力についての数字も出ています。
SpeakingとWritingにも期待値がある
| テスト | 公式が出している期待スコアの幅 |
|---|---|
| TOEIC Speaking | 100~140点 |
| TOEIC Writing | 110~150点 |
出典=企業・団体の主なTOEIC Program活用目的(IIBC公式)。
表は当サイトで作成しました。
この表の数字は、対象が新卒か中途かを公式が分けて書いていない範囲の値です。
英語という項目自体の重さ
公式は、今後のビジネスパーソンに必要な知識やスキルについて「英語」が74.5%だと出しています。
さらに、英語を使う部署では9割以上がスピーキング・ライティングも重視しているとして92.7%という数字を挙げています。
読む聞くだけで終わらせない、という方向が数字で示されています。
ここは私の解釈ですが、TOEIC就活の準備をL&Rだけで組み立てると、企業が見ている範囲より狭くなります。
TOEIC就活のために公式が学生向けに用意しているもの
IIBCは、就職活動をする学生向けの特集ページを公式に持っています。
ページの名前は「就活サポート特集」です。
その中に、学生が使える読み物や講座が並んでいます。
公式は、活用されている規模も数字で出しています。
就活サポート特集に並んでいるもの
| コンテンツ名 | 内容の種類 |
|---|---|
| なんで就活でTOEIC? | 就活でTOEICが役立つ理由 |
| 先輩の体験談・アドバイス | インターンシップ経験者の話 |
| データでみるTOEIC Tests | 企業の期待スコアなどの調査データ |
| #リピってTOEIC | 複数回受験についての解説 |
| マンガコンテンツ | 読み物 |
| あなたとTOEICの〇年後は? | 診断型の読み物 |
| Alex M. 林 先生の特別講座 | 学習講座 |
出典=就活サポート特集(IIBC公式)。
表は当サイトで作成しました。
活用している企業・団体の数
160カ国、約14,000の企業・団体で活用されています。
国内では、約2,900以上の企業・団体で活用されています。
この2つの数字は、採用に限った数ではありません。
TOEIC就活では複数回受験で平均103点上がっている
公式は、大学生が受け直したときの伸びを数字で出しています。
#リピってTOEICのページに書かれているのは「複数回の受験で平均103点UP!」です。
この数字の出どころとして、公式は大学生を対象とした「TOEIC Program DATA&ANALYSIS 2019」を挙げています。
1回で決めなくてよい、という前提が公式の側から示されている形です。
初受験でつまずく4つの型
公式は、初めての受験でよくある失敗として4つを挙げています。
- 腕時計を忘れた
- 時間配分に失敗してマークシート後半が塗り絵状態になった
- 他の受験者がページをめくる音で焦った
- 同じ選択肢が続きすぎて解答を変えたくなった
いずれも英語力そのものとは別の要因です。
講師として見ると、この4つは全部、2回目には消える種類の失敗です。
103点という数字の扱い
103点は大学生を対象にしたデータの平均です。
誰でも103点上がるという意味ではありません。
公式も、条件や回数ごとの内訳は書いていません。
ここは私の解釈ですが、TOEIC就活の計画を立てるなら、1回目を練習として日程に組み込むほうが平均に近づけます。
TOEIC就活で990点の私が実際にやっていること
私が学生に最初に聞くのは、志望先に海外部門があるかどうかです。
公式が出している期待スコアは、部門で155点も違うからです。
新入社員全体の平均550点を目標にするのか、海外部門の下端605点を目標にするのかで、必要な勉強量が変わります。
目標が決まっていない状態で勉強を始めると、途中で止まります。
私が目標点を置く順番
最初に置くのは、公式が出している幅の上端です。
新入社員なら640点、海外部門を見るなら805点です。
そのうえで、まず平均の550点を通過点として設定します。
平均を目標にすると、上端を期待する企業には届かないからです。
私が受験回数を先に決める理由
公式が複数回受験で平均103点上がると書いている以上、1回で終わらせる計画はもったいないと考えています。
最初の1回は、時間配分と会場の空気に慣れるための回として日程を押さえます。
990点の私の見方では、初回を本番だと思い込むこと自体が、公式が挙げている4つの失敗を引き寄せます。
私がL&Rだけで止めない理由
公式は、企業がSpeakingに100~140点、Writingに110~150点を期待していると出しています。
英語を使う部署では92.7%がスピーキング・ライティングも重視するという数字もあります。
だから、L&Rのスコアが目標に届いた時点でS&Wの受験を計画に足します。
TOEIC就活について公式が書いていないこと
ここからは、公式サイトを読んでも書かれていなかったことを、書かれていないとそのまま並べます。
TOEIC就活で学生がいちばん知りたいことの多くは、公式が公表していません。
公式が公表していない以上、当サイトでも推測で埋めることはしません。
公表されていない項目
| 知りたいこと | 公式の記載 |
|---|---|
| 何点あれば採用されるか | 公式は公表していない(出ているのは期待値と幅だけ) |
| エントリーシートに書くべき最低点 | 公式は公表していない |
| 業種ごとの新入社員の平均点の一覧 | 公式は業種名と点数の対応を並べていない |
| 73.6%の内訳(要件・参考・可能性の別) | 公式は公表していない |
| スコアが無い場合に不利になるかどうか | 公式は公表していない |
| 選考のどの段階でスコアを見るか | 公式は公表していない |
| スコアの有効性を企業がどう判断するか | 公式は公表していない |
出典=データでみるTOEIC Tests|就活サポート特集(IIBC公式)、企業・団体の主なTOEIC Program活用目的(IIBC公式)。
表は当サイトで作成しました。
この表の「公式は公表していない」は、当サイトが調べた範囲で見つからなかった、という意味です。
調査の年が2022年であること
期待スコアの数字は、2022年の調査から来ています。
それ以降の年の数字を公式は出していません。
したがって、550点という数字は2022年時点の企業の回答です。
ここは私の解釈ですが、数字が更新されるまでは、この値を現在の目安として使うほかありません。
TOEIC就活のよくある疑問を公式の記述だけで答える
ここでは、公式の原文だけを使って答えます。
公式に書かれていない問いには、書かれていないと答えます。
推測でつないだ答えは置きません。
新卒は何点あればよいか
公式が出しているのは、企業が新入社員に期待するスコアの平均550点と、幅の460~640点です。
合格ラインは公表されていません。
したがって、何点あればよいかという問いに公式は答えていません。
何割の企業がスコアを見るか
公式の原文は「採用時にTOEIC Programスコアを要件・参考にしている、もしくは新たに要件・参考とする可能性がある企業は、73.6%」です。
要件としている企業だけの割合は出ていません。
見出しで示されている比率は約7割です。
海外で働きたい場合は何点か
公式が出している海外部門の期待スコアは605~805点で、平均705点です。
新入社員全体の平均550点より155点高い値です。
この差は当サイトで計算しました。
複数回受けると上がるか
大学生を対象としたデータでは、複数回の受験で平均103点上がっています。
これは平均値です。
個人ごとの伸びについて、公式は書いていません。
SpeakingやWritingも要るか
公式は企業の期待スコアとしてSpeaking 100~140点、Writing 110~150点を出しています。
英語を使う部署では92.7%がスピーキング・ライティングも重視しているという数字もあります。
新卒に限った必須要件かどうかは、公式が書いていません。
この記事で使ったTOEIC就活の一次ソース
この記事で引用した記述は、すべて以下のページから取りました。
数字や制度は変更されることがあります。
受験の前には、必ず公式サイトで最新の内容を確認してください。

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