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TOEIC昇進の基準は何点か|公式調査が示す企業の要件・活用スコアを原文のまま読む

TOEIC昇進の基準は何点か|公式調査が示す企業の要件・活用スコアを原文のまま読む

この記事は、TOEIC Programを運営する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の公式サイトに書かれている記述だけを使って書いています。

数字・調査名・役職名はすべて公式ページと公式資料の原文から取り、確認した日を明記しました。

確認した日は2026年9月21日です。

公式ページに書かれていなかったことは、書かれていないとそのまま書きます。

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【結論】TOEIC昇進の基準は公式に一つの数字としては存在しない

TOEIC昇進について「何点あれば昇進できる」という公式の基準は、IIBCのどこにも書かれていません。

理由ははっきりしています。

昇進の条件を決めているのは、テストを運営するIIBCではなく、一社ごとの企業だからです。

そのかわりに、公式は2種類の数字を公表しています。

ひとつは、企業がTOEIC昇進の要件として実際に挙げているスコアの例です。

もうひとつは、役職ごとに実際の受験者が何点を取っているかという平均スコアです。

前者は「求められている点」で、後者は「現に取れている点」です。

この2つは別物なので、分けて読む必要があります。

公式が出している数字の種類

公式が出している数字は、出どころで4つに分かれます。

  • 昇進・昇格の要件として企業が挙げたスコア(英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2022)
  • 役職別の受験者数と平均スコア(TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026)
  • 受験目的別の人数割合と平均スコア(2025 Report on Test Takers Worldwide)
  • 企業が期待する入社時のスコア(英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2022)

はじめの1つが「求められている点」で、次の2つが「現に取れている点」です。

この4つ以外の種類の数字は、当サイトが調べた範囲では公式に見当たりませんでした。

一律の合格点は公表されていない

公式は、昇進の合否を決める点数を一度も示していません。

「昇進にはTOEIC◯◯点が必要です」という書き方は、IIBCの公式ページには出てきません。

990点の私の見方では、ここを誤解したまま目標を立てている人がとても多いです。

TOEIC昇進の基準は、自分の勤務先の人事制度の中にしか存在しません。

公式データはその基準を当てるためのものではなく、自分の位置を測るためのものです。

TOEIC昇進が公式のどこに書かれているか

TOEIC昇進という言葉は、公式資料の中で「昇進・昇格の要件」という決まった言い回しで出てきます。

もっとも短くまとまっているのは、公式データ集の冒頭に置かれた一文です。

原文は「企業では自己啓発や英語研修の効果測定、新入社員の英語能力測定のほか、海外出張や駐在の基準、昇進・昇格の要件として利用されています。」です。

この一文には、企業がTOEICを使う場面が5つ並んでいます。

昇進・昇格は、そのうちの1つとして書かれています。

つまり公式の側から見ると、昇進はTOEICの主用途のひとつであって、唯一の用途ではありません。

公式が並べる企業の活用目的

公式の団体向けページは、企業・団体の主な活用目的として4つを挙げています。

社員の英語能力測定、昇進・昇格の要件、海外出張や赴任の基準、英語研修の効果測定の4つです。

TOEIC昇進はこの2番目に置かれています。

調査の名前を先に押さえる

TOEIC昇進の数字の大半は、ひとつの調査から来ています。

その調査名は「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2022」です。

この記事で「調査」と書いたときは、すべてこの2022年の調査を指します。

TOEIC昇進の要件を「4割前後」と書いた公式調査を読む

公式調査が出している比率は、役職によらずおおむね同じです。

公式の記述は、昇進・昇格について「要件としている」「参考としている」「要件・参考とする可能性がある」の3つを合わせた比率を示しています。

そしてその比率は、いずれの役職も4割前後です。

ここで大事なのは、3つが合算されていることです。

「要件としている」企業だけの比率ではありません。

3つの区分を分けて読む

公式が数えているのは、次の3つの状態です。

  • 要件としている
  • 参考としている
  • 新たに要件・参考とする可能性がある

この3つを足して4割前後なので、「要件としている」企業はもっと少ないことになります。

公式はその内訳の数字を、当サイトが調べた範囲では公表していません。

残りの6割は何をしているか

公式は、残りの企業がどうしているかを明示していません。

昇進の場面でTOEICを使っていない企業が一定数あることは、この比率から読めます。

ここは私の解釈ですが、「4割前後」という数字は、TOEIC昇進が万能の物差しではないことも同時に示しています。

TOEIC昇進で企業が挙げているスコアを役職別に並べる

公式調査は、実際に要件を設けている企業の例として、役職別のスコアを挙げています。

ここに出てくるのは平均値ではなく、企業が挙げた具体例です。

そのまま並べます。

要件として挙がったスコア例

役職要件として挙がったTOEIC L&Rスコア
係長・主任500〜650点
課長500〜700点
部長以上720点

出典=企業・団体の主なTOEIC Program活用目的(IIBC公式)。

表は当サイトで作成しました。

この表の数字は企業が挙げた例であり、業界の平均値ではありません。

幅があること自体が答え

係長・主任で500〜650点、課長で500〜700点と、どちらも150点から200点の幅があります。

同じ役職でも、企業によって要求が150点以上違うということです。

講師として見ると、この幅の広さがTOEIC昇進の本質です。

自分の会社の基準を知らないまま平均的な目標を立てても、当たりません。

ここは私の解釈ですが、まず人事制度の規程を読むことが、どんな参考書より先に来ます。

部長以上だけ幅がない理由

部長以上の例だけは720点という1つの数字で示されています。

なぜ幅がないのかについて、公式は理由を書いていません。

したがって当サイトでも理由の断定はしません。

TOEIC昇進をスピーキングとライティングでも測る企業がある

TOEIC昇進の要件はリスニングとリーディングだけとは限りません。

公式調査には、TOEIC L&RとTOEIC S&Wの両方を要件にしている企業の例も載っています。

この場合、必要な数字が3つになります。

L&RとS&Wを両方使う企業の例

役職TOEIC L&RSpeakingWriting
係長・主任600点80点80点
課長650点100点100点
部長800点150点150点
役員800点170点170点

出典=企業・団体の主なTOEIC Program活用目的(IIBC公式)。

表は当サイトで作成しました。

この表に入っていない役職は、公式の例に出てこないということです。

L&Rだけの企業より要求が高い

L&Rだけを要件にしている企業では、部長以上の例が720点でした。

両方を使う企業では、部長で800点です。

課長も、L&Rだけなら500〜700点、両方使うなら650点という数字が出ています。

990点の私の見方では、話す力と書く力まで測る会社ほど、読み聞きの要求も高く設定されています。

部長と役員でL&Rが同じ

部長と役員は、どちらもL&Rが800点で同じです。

差がついているのはSpeakingとWritingで、150点と170点です。

ここは私の解釈ですが、一定の高さを超えると、L&Rの点ではなく発信の力で差を見る設計になっていると読めます。

TOEIC昇進の実態を役職別の平均スコアで測り直す

要件の話の次は、実際に役職者が何点を取っているかです。

公式は毎年のデータ集で、公開テストを受けた社会人の役職別の受験者数と平均スコアを出しています。

以下は2025年度の数字です。

公開テストの役職別平均スコア

役職受験者数リスニングリーディング合計
役員6,965人365点315点679点
部長10,805人359点311点670点
課長26,975人354点302点655点
係長28,884人345点289点633点
一般社員191,974人347点287点634点
派遣社員11,480人357点293点650点

出典=TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026(IIBC公式)。

表は当サイトで作成しました。

合計の数字は公式資料に記載されているものです。

役員と一般社員の差は45点

役員の679点と一般社員の634点を引くと、差は45点です。

この引き算は当サイトで行いました。

役職が4段階上がっても、平均スコアの差は45点しかありません。

要件の例では、係長600点から役員800点まで200点の差がつけられていました。

現実の平均は、その差ほど開いていないということです。

係長より一般社員のほうが高い

表をよく見ると、係長の633点より一般社員の634点のほうが1点高くなっています。

この逆転について、公式は理由を書いていません。

ここは私の解釈ですが、一般社員には若い受験者が多く、学生時代からの学習が続いている層が含まれていると読めます。

ただし公式が公表していない以上、当サイトでも断定はしません。

TOEIC昇進はIPテストと公開テストで景色が変わる

同じ役職でも、企業内で実施されるIPテストのほうが平均スコアは低く出ています。

公式は、企業・団体で実施されたIPテストについても、役職別の数字を出しています。

公開テストと並べると差がはっきりします。

IPテストの役職別平均スコア

役職受験者数リスニングリーディング合計
役員1,927人323点263点586点
部長10,146人315点254点570点
課長37,732人303点244点547点
係長39,429人300点240点540点
一般社員272,605人303点243点546点
派遣社員3,830人338点262点600点

出典=TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026(IIBC公式)。

表は当サイトで作成しました。

同じ課長でも108点違う

公開テストの課長は655点、IPテストの課長は547点です。

差は108点で、この引き算は当サイトで行いました。

講師として見ると、この差は「自分で申し込んで受けたか、会社に受けさせられたか」の差です。

公開テストは自分で受験料を払って申し込む必要があります。

IPテストは企業・団体が申し込むもので、個人では申し込めません。

ここは私の解釈ですが、TOEIC昇進を狙う人が見るべきなのは公開テスト側の数字です。

受験者数の差も大きい

IPテストの課長は37,732人、公開テストの課長は26,975人です。

一般社員では、IPテストの272,605人に対し公開テストが191,974人です。

役職者の受験の多くが、会社の中で行われていることが数字から読めます。

TOEIC昇進を目的に受験している人は世界で何%か

TOEIC昇進を受験目的に挙げている人は、世界では約1割です。

公式は、世界の受験者が受験前に答えるアンケートの集計を、ETSの発表の翻訳として公開しています。

そこに「昇進・昇格のため」という選択肢があります。

受験目的別の割合と平均スコア

受験目的割合平均スコア
就職活動のため28.0%639点
卒業に必要なため25.8%587点
英語学習のため24.3%613点
昇進・昇格のため11.8%580点
英語学習プログラムの結果を測るため10.1%586点

出典=2025 Report on Test Takers Worldwide:TOEIC Listening & Reading Test(IIBC公式)。

表は当サイトで作成しました。

この集計は世界全体のもので、日本だけの内訳ではありません。

昇進目的の平均は全体より低い

昇進・昇格のためと答えた人の平均は580点です。

就職活動のためと答えた人の639点より59点低くなっています。

この引き算は当サイトで行いました。

990点の私の見方では、この差は年齢と学習の継続性の差です。

ここは私の解釈ですが、就職活動中の人は学習が習慣として続いている最中に受けています。

スピーキングでは昇進目的が増える

同じ調査のSpeaking Testでは、昇進・昇格のためと答えた人が15.8%です。

L&Rの11.8%より多くなっています。

Writing Testでは7.3%です。

TOEIC昇進の手前にある入社時のスコアと社歴のデータ

TOEIC昇進を考える前に、公式は入社の段階で期待するスコアを出しています。

公式調査は、企業が社員に期待するTOEIC L&Rスコアの平均値を公表しています。

部門別の数字まで出ています。

企業が期待するスコアの平均値

公式調査が示している期待スコアの平均値は、次のとおりです。

  • 新入社員 550点
  • 中途社員 580点
  • 技術部門 560点
  • 営業部門 580点
  • 海外部門 705点

海外部門だけが飛び抜けて高く、新入社員との差は155点です。

この引き算は当サイトで行いました。

海外部門はTOEIC S&Wでも期待値が出ており、Speaking 140点・Writing 150点です。

社歴が長いほど平均が下がる

公式のIPテストのデータには、社歴別の平均スコアもあります。

内定者が639点、新入社員が540点、入社2〜5年目が562点、入社6〜10年目が561点、入社11年目以上が522点です。

内定者と入社11年目以上の差は117点で、内定者のほうが高くなっています。

この引き算は当サイトで行いました。

ここは私の解釈ですが、TOEIC昇進を狙う層はこの下がり続ける線の中にいます。

英語は企業が重視する項目の1位

公式調査では、企業が重視する知識・スキルの1位が英語で74.5%です。

リーダーシップ・組織のマネジメント能力が67.7%、コミュニケーションスキルと問題解決力・実行力が65.5%と続きます。

英語だけが昇進を決めるわけではないことも、同じ調査から読めます。

TOEIC昇進で990点の私が実際にやっていること

私は、目標点を自分で決めずに、勤務先の規程に書かれた数字をそのまま目標にすることを勧めています。

理由は、公式調査の例が500点から800点まで散らばっているからです。

平均的な数字を目標にすると、自分の会社では足りないか、逆に取りすぎになります。

規程と公式データの両方を見る

まず人事制度の規程で、自分の等級に必要な点を確認します。

次に公式のDATA & ANALYSISで、その役職の平均スコアを確認します。

規程の数字が目標で、平均スコアが現在地です。

この2つがそろって初めて、あと何点必要かという引き算ができます。

公開テストの数字で計画を立てる

私は、計画を立てるときは必ず公開テスト側の数字を使います。

IPテストの平均は公開テストより100点ほど低く出るからです。

ここは私の解釈ですが、低いほうの数字を基準にすると、目標が甘くなります。

リーディングから先に埋める

役職別の表を見ると、どの役職でもリスニングよりリーディングのほうが低い点です。

役員でもリスニング365点に対してリーディングは315点です。

差が大きいセクションに時間を配るほうが、合計点は動きます。

TOEIC昇進について公式が書いていないこと

ここからは、公式サイトと公式資料を読んでも書かれていなかったことを、書かれていないとそのまま並べます。

TOEIC昇進で調べる人が知りたいことの多くは、IIBCが公表する種類の情報ではありません。

公式が公表していない以上、当サイトでも推測で埋めることはしません。

公表されていない項目

知りたいこと公式の記載
昇進に必要な点数の全国的な基準公式は公表していない
「要件としている」企業だけの比率公式は公表していない
業種別・企業規模別の要件スコア公式は公表していない
要件を満たせなかった場合の扱い公式は公表していない
TOEIC S&Wを要件にしている企業の比率公式は公表していない
昇進の場面で使えるスコアの有効期間公式は公表していない

出典=企業・団体の主なTOEIC Program活用目的(IIBC公式)、TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026(IIBC公式)。

表は当サイトで作成しました。

この表の「公式は公表していない」は、当サイトが調べた範囲で見つからなかった、という意味です。

調査は2022年のものである

TOEIC昇進の要件スコアの出どころは、2022年の調査です。

数字を使うときは、調査年が2022年であることを添えて使うのが正確です。

TOEIC昇進のよくある疑問を公式の記述だけで答える

ここでは、公式の記述だけを使って答えます。

公式に書かれていない問いには、書かれていないと答えます。

推測でつないだ答えは置きません。

昇進に必要な点は何点ですかという疑問

公式は一律の点数を示していません。

公式調査に出てくる例は、係長・主任500〜650点、課長500〜700点、部長以上720点です。

これは企業が挙げた例であって、基準ではありません。

何割の会社が使っていますかという疑問

昇進・昇格で「要件としている」「参考としている」「要件・参考とする可能性がある」を合わせた比率は、いずれの役職も4割前後です。

内訳の数字は公表されていません。

部長は何点取っていますかという疑問

2025年度の公開テストで、部長の平均は670点です。

内訳はリスニング359点、リーディング311点で、受験者数は10,805人です。

IPテストの部長は570点で、100点低くなっています。

IPテストも使えますかという疑問

IPテストは、企業・団体で実施されるものです。

それを昇進にどう使うかは各社が決めることなので、公式は書いていません。

使えるかどうかの答えは、IIBCではなく勤務先の規程の中にあります。

この記事で使ったTOEIC昇進の一次ソース

この記事で引用した記述と数字は、すべて以下のページと資料から取りました。

数字や制度は変更されることがあります。

受験の前には、必ず公式サイトで最新の内容を確認してください。

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