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TOEICとCEFRの対照表はIIBCが公式に公表している|4テストぶんの最低スコアと、合計点では引けない理由

この記事は、TOEIC Programを運営する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の公式サイトに書かれている記述だけを使って書いています。

スコアの数値と区分名はすべて公式ページの原文から取り、確認した日を明記しました。

確認した日は2026年9月16日です。

公式ページに書かれていなかったことは、書かれていないとそのまま書きます。

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【結論】TOEICとCEFRの対照表は、IIBCが公式に公表している

ネット上には出どころの分からないTOEICとCEFRの換算表がたくさんありますが、IIBC自身が公表している対照表が実在します。

ページの名前は「TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表」です。

公式データ・資料のコーナーに置かれていて、そこに4つのテストぶんの表が並んでいます。

まず、公式がこのページの冒頭で書いている範囲の話を押さえます。

原文は「A1~C2までの6段階の言語力レベルのうち、TOEIC TestsではおおよそA1~C1程度の英語力、TOEIC Bridge TestsではおおよそA1~B1程度の英語力を測定できます」です。

項目公式の表記
CEFRの段階数A1~C2までの6段階
TOEIC Testsが測定できる範囲おおよそA1~C1程度の英語力
TOEIC Bridge Testsが測定できる範囲おおよそA1~B1程度の英語力
表に出ている数字の意味それぞれのレベルに対応する最低スコア

表は当サイトで作成しました。

TOEICの対照表にC2が出てこないのは、公式が「おおよそA1~C1程度」と書いているからです。

990点の私の見方では、ここを知らずに「満点=C2」と言ってしまう人がとても多いです。

出典=TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

TOEICのCEFR対照表を読む前に|CEFRとは何かを公式の言葉で確認する

CEFRという言葉の説明も、IIBCの同じページに載っています。

TOEICのCEFR対照表が使っているCEFRの定義

公式の説明は「CEFRとはCommon European Framework of Reference for Languagesの略称で、ヨーロッパ言語共通参照枠などと訳されます」です。

続けて「欧州内の人材流動化にともなって、人材の適正な言語力評価を欧州統一基準で行う目的などから作られた枠組みです」と書かれています。

さらに「ヨーロッパで作成された外国語学習者の習熟度レベルを示すガイドラインとして、欧米で幅広く導入されてきています」とも書かれています。

TOEICのCEFR対照表に出てくる3つの区分名

対照表の左端には、レベルを束ねる区分名が置かれています。

  • Proficient User=C1(TOEICの対照表ではC2の欄がありません)
  • Independent User=B2とB1
  • Basic User=A2とA1

CEFRはスコアではなく「その言語で何ができるか」を6段階で示す枠組みです。

講師として見ると、TOEICのスコアが点数の物差しで、CEFRが能力の物差しだと考えると混乱しません。

出典=TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

TOEIC L&RのCEFR対照表|リスニングとリーディングで区切りが違う

TOEIC L&Rの対照表は、リスニングとリーディングが別々の列になっています。

つまり、同じCEFRレベルでも必要なスコアが2つに分かれています。

公式の数値を、そのまま表にしました。

区分CEFRレベルListeningReading
Proficient UserC1490~455~
Independent UserB2400~385~
Independent UserB1275~275~
Basic UserA2110~115~
Basic UserA160~60~

表は当サイトで作成しました。数字はそれぞれのレベルに対応する最低スコアです。

C1の欄を見ると、リスニングが490、リーディングが455で、35点も違います。

B1だけは両方とも275で揃っています。

990点の私の見方では、この非対称はTOEICを教えていて実感と合います。

リスニングのほうが上振れしやすいので、同じCEFRレベルに乗せるにはリスニングに高いスコアが要る、という形になっています。

ここは私の解釈で、公式が理由を説明しているわけではありません。

TOEICのCEFRレベルは1段ごとの幅が同じではない

リスニングの最低スコアを下から並べると、60、110、275、400、490になります。

A1からA2までが50点、A2からB1までが165点、B1からB2までが125点、B2からC1までが90点です。

段の幅がまったく揃っていません。

上がる区間(Listening)必要なスコアの差
A1(60)→A2(110)50点
A2(110)→B1(275)165点
B1(275)→B2(400)125点
B2(400)→C1(490)90点

表は当サイトで作成しました。差の計算は当サイトで行ったもので、IIBCが差を示しているわけではありません。

A2からB1へ上がる区間がいちばん長く、165点ぶんあります。

990点の私の見方では、学習が長く停滞して見えるのはたいていこの区間です。

レベルが上がらないのは伸びていないからではなく、その段がもともと長いからだ、と考えたほうが続きます。

出典=公式データ・資料(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

TOEIC S&WのCEFR対照表|スピーキングとライティングの最低スコア

TOEIC S&Wにも、同じ形でCEFRの対照表が用意されています。

列はSpeakingとWritingの2つです。

区分CEFRレベルSpeakingWriting
Proficient UserC1180~180~
Independent UserB2160~150~
Independent UserB1120~120~
Basic UserA290~70~
Basic UserA150~30~

表は当サイトで作成しました。数字はそれぞれのレベルに対応する最低スコアです。

A1とA2の欄では、SpeakingのほうがWritingより高い数字が並んでいます。

A1でSpeakingが50、Writingが30で、20点の差があります。

一方でC1はどちらも180で揃います。

講師として見ると、初級のうちは書くほうが先に形になり、上級では2つの差が消えていく、という読み方ができます。

これも私の解釈で、公式は理由を書いていません。

出典=公式データ・資料(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

TOEIC Bridge L&RのCEFR対照表|A1からB1までの3段だけ

TOEIC Bridgeの対照表は、そもそも段数が違います。

公式が「TOEIC Bridge TestsではおおよそA1~B1程度の英語力を測定できます」と書いているとおり、B2とC1の欄がありません。

区分CEFRレベルListeningReading
Independent UserB139~45~
Basic UserA226~34~
Basic UserA116~19~

表は当サイトで作成しました。数字はそれぞれのレベルに対応する最低スコアです。

TOEIC Bridge L&Rでは、すべての段でReadingの数字がListeningより高くなっています。

TOEIC L&Rでは逆にListeningのほうが高かったので、向きが反対です。

スコアの刻みそのものもTOEIC L&Rとは違うので、数字の大きさを直接くらべることはできません。

出典=公式データ・資料(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

TOEIC Bridge S&WのCEFR対照表|こちらもA1からB1まで

TOEIC Bridge S&Wの対照表も3段です。

区分CEFRレベルSpeakingWriting
Independent UserB143~43~
Basic UserA237~32~
Basic UserA123~20~

表は当サイトで作成しました。数字はそれぞれのレベルに対応する最低スコアです。

B1だけSpeakingとWritingが43で揃い、A2とA1ではSpeakingのほうが高い数字になっています。

TOEIC Bridgeは初級・中級者向けのテストなので、B1が天井になります。

990点の私の見方では、TOEIC BridgeでB1が見えてきた人は、TOEIC L&RやTOEIC S&Wへ移る時期だと考えていいと思います。

ここは私の解釈で、公式が移行を勧めているわけではありません。

出典=公式データ・資料(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

TOEICのCEFR対照表でいちばん間違えやすい「最低スコア」という言葉

この対照表には、注意書きが1行だけ添えられています。

「数字はそれぞれのレベルに対応する最低スコアを示しています」です。

この1行があるおかげで、表の読み方が決まります。

TOEICのCEFR対照表は「以上」で読む

たとえばTOEIC L&RのリスニングでB2の欄には400と書かれています。

これは「リスニング400点以上でB2の範囲に入る」という意味であり、「400点ちょうどがB2」という意味ではありません。

そして490に届けばC1の範囲に上がります。

TOEICのCEFR対照表には上限が書かれていない

公式の表に並んでいるのは最低スコアだけで、「このレベルの上限は何点か」は書かれていません。

上限は、1つ上のレベルの最低スコアから逆算するしかありません。

この逆算は私がやっている読み方であって、公式が上限を示しているわけではありません。

出典=TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

TOEICのCEFR対照表はトータルスコアでは引けない

これが、この記事でいちばん伝えたい落とし穴です。

公式の対照表の列は、TOEIC L&RならListeningとReading、TOEIC S&WならSpeakingとWritingです。

トータルスコアの列は、どの表にもありません。

つまり「TOEIC 730点はB2」のような、合計点からCEFRを出す読み方は公式の表からは作れません。

自分のレベルを知りたければ、公式認定証のセクションスコアを2つとも見る必要があります。

  • リスニングのスコアを、リスニングの列に当てる
  • リーディングのスコアを、リーディングの列に当てる
  • 2つが違うレベルに乗ることもある(それが普通です)
  • 合計点をどこかの列に当てはめてはいけない

リスニングがB2でリーディングがB1、という結果は珍しくありません。

990点の私の見方では、その差こそが次に何を練習するかを教えてくれます。

合計点は2つのセクションを足しただけの数字なので、どちらが弱いかを隠してしまいます。

リスニング450点・リーディング250点の700点と、リスニング350点・リーディング350点の700点では、CEFRの表の上でまったく違う場所に立っています。

前者はリスニングがC1の手前まで来ていて、リーディングはまだB1の下です。

後者は2つともB1の範囲に収まります。

  • 同じ合計点でも、セクションの内訳が違えばCEFRの位置は変わる
  • だから合計点だけを見て「私はB2です」とは言えない
  • 提出書類にレベルを書くなら、どのセクションの何点を根拠にしたかを添える

この読み替えは私が公式の表に当てはめたもので、IIBCがこの例を出しているわけではありません。

出典=公式データ・資料(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

TOEICのCEFR対照表の出典|ETSの2本の研究が根拠になっている

この対照表には、出典が明記されています。

公式ページに並んでいるのは、TOEIC Programを開発・制作しているETSの研究2本です。

年公式に書かれている表題
2008年ETS “Linking English-Language Test Scores Onto the Common European Framework of Reference: An Application of Standard-Setting Methodology”
2021年ETS “Mapping the Redesigned TOEIC Bridge Test Scores to Proficiency Levels of the Common European Framework of Reference for Languages”

表は当サイトで作成しました。

さらに参考資料として「TOEIC TestsスコアのCEFRレベルマッピング方法について」というPDFが案内されています。

出典がはっきりしているという点が、出どころ不明の換算表との決定的な違いです。

講師として見ると、進学や転職の書類でCEFRレベルを書くなら、根拠としてこの公式ページを示せる形にしておくのが安全です。

出典=TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

TOEICのCEFRレベルを「できること」で確かめる|公式のレベル別評価と重ねる

CEFRは点数ではなく「できること」の枠組みなので、TOEICの側にも「できること」の記述があると便利です。

IIBCは、それをScore Descriptor Table(レベル別評価の一覧表)という名前で公表しています。

TOEICのリスニングのレベル別評価の区切り

公式のリスニングの区切りは、495~375、370~275、270~5の3段です。

いちばん上の段の長所として、公式は「短い会話において、否定構文が使用されていたり、構文が複雑だったり、難しい語彙が使われている場合でも詳細が理解できる」と書いています。

TOEICのリーディングのレベル別評価の区切り

公式のリーディングの区切りは、495~425、420~325、320~225、220~5の4段です。

いちばん上の段の長所として、公式は「文章全体にわたる情報を関連付けることができる。関連する二つの文章のつながりを理解できる」と書いています。

リスニングが3段なのにリーディングが4段という点に、まず気づいてください。

公式は同じ数の段に揃えておらず、セクションごとに区切りの数そのものが違います。

CEFRの対照表が5段(TOEIC L&Rの場合)なのに対して、レベル別評価は3段と4段です。

だから2つの資料は、そのままでは1対1で対応しません。

ここからは、私が2つの公式資料を重ねた読み方です。

セクションCEFRのB2の最低スコアそのスコアが入るレベル別評価の段
Listening400495~375の段
Reading385420~325の段

表は当サイトで作成しました。この重ね方は私の読み方であり、IIBCがCEFRとレベル別評価を結び付けているわけではありません。

出典=レベル別評価の一覧表(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

TOEICのCEFR対照表について公式が公表していないこと

このサイトは、書かれていないことを埋めない方針で書いています。

今回読んだ範囲で、公式ページに記載が見つからなかったものを正直に並べます。

  • TOEICのトータルスコアとCEFRレベルの対応表は公表されていません(表はセクション別だけです)
  • C2に対応するTOEICスコアは公表されていません(公式は「おおよそA1~C1程度」と書いています)
  • TOEIC Speaking Test単独のCEFR対照表は、今回確認した4つの表の中にはありません
  • 各レベルの上限スコアは公表されていません(表にあるのは最低スコアだけです)
  • IIBCがCEFRレベルを記載した証明書を発行するかどうかは、このページには書かれていません
  • この対照表がいつ改定されたかという改定履歴は、このページには書かれていません

分からないものは、分からないと書きます。

世の中に出回っているTOEICとCEFRの換算表の多くは、ここを勝手に埋めたものです。

出典=TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表(IIBC公式)、2026年9月16日確認。

TOEICのCEFRレベルを自分のスコアで出す手順|990点講師としての使い方

ここからは公式の記述ではなく、私の解釈です。

対照表を自分の結果に当てはめる順番を、4つに整理しました。

  1. 公式認定証(またはデジタル公式認定証)を開き、リスニングとリーディングのセクションスコアを別々に控える
  2. それぞれを対照表の列に当てて、どの最低スコアを超えているかを見る
  3. 2つのレベルが違ったら、低いほうを自分の「今のレベル」として扱う
  4. 次の段の最低スコアまで何点足りないかを書き出す

4つ目が、この表をいちばん役に立てる使い方です。

たとえばリーディングが360点なら、B2の385まで25点です。

「700点を目指す」より「リーディングを25点上げてB2に乗せる」のほうが、やることが具体的になります。

目標スコアの決め方そのものについては、TOEICの点数の目安の記事にまとめています。

まとめ|TOEICとCEFRは「セクション別・最低スコア」の2つで見る

TOEICとCEFRの対照表は、IIBCが公式に公表しています。

読み方のルールは2つだけです。

  • トータルスコアではなく、セクションスコアで引く
  • 表の数字は最低スコア=「以上」で読む
  • TOEIC Testsが測れる範囲は、公式の表現でおおよそA1~C1程度
  • TOEIC Bridge Testsが測れる範囲は、公式の表現でおおよそA1~B1程度
  • 根拠はETSの2008年と2021年の研究

この2つを守るだけで、出どころ不明の換算表に振り回されずに済みます。

そして、自分のCEFRレベルを人に伝えるときは、必ずセクションスコアと一緒に伝えてください。

根拠を示せる形にしておけば、相手も確かめようがあります。

990点の私の見方では、それがいちばん誠実で、結局いちばん早い伝え方です。

この記事で使ったTOEICとCEFRの一次ソース

この記事の事実は、以下のIIBC公式ページからだけ取りました。

いずれも2026年9月16日に確認しています。

最新の数値と区分は、必ずご自身でIIBC公式サイトを確認してください。

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