この記事は、TOEIC Programを運営する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の公式サイトに書かれている記述だけを使って書いています。
校数・年度・調査の区分はすべて公式ページの原文から取り、確認した日を明記しました。
確認した日は2026年9月16日です。
公式ページに書かれていなかったことは、書かれていないとそのまま書きます。
【結論】TOEICの単位認定は1,135校中434校が実施(2021年度調査)
IIBCの公式ページには、2021年度の単位認定について、調査実施校数の合計1,135校のうち単位認定活用校数が434校と書かれています。
この1,135校は、大学・短期大学・高等専門学校の3種類を合わせた数です。
注意してほしいのは、この数字が「入学試験」ではなく「単位認定」の数字だということです。
入試の活用状況はまったく別の調査で、年度も対象校も違います。
- この記事で扱う数字=2021年度 単位認定におけるTOEIC Programの活用状況(大学・短期大学・高等専門学校)
- この記事で扱わない数字=2025年度入学試験における活用状況(大学)
- この記事で扱わない数字=2022年度入学試験における活用状況(大学院)
出典=TOEIC Program 単位認定における活用状況【2021年度】-大学・短期大学・高等専門学校-(IIBC公式)、2026年9月16日確認。
TOEICの単位認定調査は、誰がいつ調べたものなのか
この調査は、IIBCが株式会社 大学通信へ委託して行ったものだと公式に書かれています。
調査の時期は2021年10月・11月・12月です。
方法についても、公式ははっきり書いています。
本調査は、大学・短期大学・高等専門学校に対し、「2021 年度単位認定における TOEIC Program 活用状況」について調査用紙を送付し、ご回答いただいたものです。
つまりこれは、学校側が自分で答えた内容を集計したものです。
IIBCが全学校の要項を調べ上げた数字ではありません。
回答していない学校は、当然この数字には現れません。
公式もこの点に注を付けていて、「上記活用校数の中には非公開を希望した学校も含まれているため、活用一覧(PDF)の掲載校数とは一致しない」と書いています。
集計の434校と、PDFに名前が載っている学校数は一致しない、ということです。
TOEICの単位認定活用校数を学校の種類別に見る|大学334校・短大56校・高専44校
公式が出している表を、そのままの数字で並べます。
| 区分 | 大学 | 短期大学 | 高等専門学校 | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 調査実施校数 | 776 | 302 | 57 | 1,135 |
| 単位認定活用校数 | 334 | 56 | 44 | 434 |
表は当サイトで作成しました。
大学だけを見ると、776校のうち334校です。
この776という数字は、2021年度の単位認定調査で調査対象になった大学の数です。
入試の調査(2025年度)で出てくる786校とは、別の調査の別の数字なので、混ぜて読まないでください。
短期大学は302校中56校、高等専門学校は57校中44校です。
TOEICの単位認定の割合を計算してみる
公式は割合を出していないので、上の表の数字から当サイトで計算しました。
| 学校の種類 | 計算式 | 当サイトで計算した割合 |
|---|---|---|
| 大学 | 334 ÷ 776 | 約43% |
| 短期大学 | 56 ÷ 302 | 約19% |
| 高等専門学校 | 44 ÷ 57 | 約77% |
| 計 | 434 ÷ 1,135 | 約38% |
表は当サイトで作成しました。割合は公式の数値ではなく、公式の校数から当サイトが割り算したものです。
出典=TOEIC Program 単位認定における活用状況【2021年度】(IIBC公式)、2026年9月16日確認。
TOEICの単位認定でいちばん実施率が高いのは高等専門学校
高等専門学校は57校中44校で、3種類の中で突出しています。
ここは講師として見ると、備考欄の選択肢とあわせて読むと理由が想像しやすいところです。
公式が示している高等専門学校向けの備考の選択肢には、「JABEE認定教育プログラムの修了要件としている」という項目があります。
大学・短期大学向けの選択肢には、この項目がありません。
ここからは私の解釈ですが、教育プログラムの側に英語力の要件が組み込まれている学校が多いことが、実施率の高さに関係していそうです。
ただし、公式がそう説明しているわけではありません。
公式が書いているのは、あくまで校数と選択肢の一覧だけです。
TOEICの単位認定を短期大学で見るときに気をつけること
短期大学は302校が調査され、単位認定に活用していたのは56校でした。
3種類の中では、活用している学校の割合がいちばん低い区分です。
ただし、公式が並べている備考の選択肢は、大学と短期大学で共通です。
つまり制度の作り方そのものは、大学と同じ枠組みで回答されています。
- 大学と短期大学に共通する備考の選択肢=IPテストは学内での実施に限る/入学年度により適用が異なる/スコアにより認定科目が異なる/スコアにより評価が異なる/その他要件がある
- 高等専門学校だけにある選択肢=JABEE認定教育プログラムの修了要件としている
- 高等専門学校の選択肢に無いもの=IPテストは学内での実施に限る/入学年度により適用が異なる
ここは私の読み方ですが、短期大学は在学期間そのものが短いので、入学してから点を取って申請するまでの時間がきつい、という事情はありそうです。
ただし公式は、活用校が少ない理由については何も書いていません。
書かれているのは302校と56校という数字だけです。
TOEICの単位認定一覧は「学校の回答をそのまま載せた表」だと公式が書いている
この一覧の性格について、公式ははっきり断りを入れています。
「活用一覧」は各学校にご回答いただいた内容をまとめたものです。表記については、以下の通り記載しています。「備考」欄は選択肢よりお選びいただいた項目を掲載しています。
さらに、編集が入っている場合があることも書かれています。
原文は「選択項目以外のご回答をいただいた一部の学校に関しては、ご提供いただいた内容をできるだけ忠実に記載しています。しかし、紙面の都合上、文意が変わらない範囲で内容を編集している場合もあります」です。
一覧に書いてあることは、学校の案内そのものではなく、学校の回答を編集したものだということです。
だからこそ公式は、詳細は各学校の案内で確認するよう繰り返し書いています。
講師として言えば、この一覧は「当たりを付けるための地図」です。
最終的な根拠にするものではありません。
TOEICの単位認定活用一覧に並んでいる10個の欄
どの学校が何点で何単位を出しているかは、公式のPDFで確認できます。
公式ページには、その一覧の欄がそのまま示されています。
- 都道府県
- 学校
- 学部
- 学科
- 活用テスト名
- 基準スコア
- 単位数
- 公開テスト
- IPテスト
- 備考
「単位数」という欄が独立しているのが、入試の一覧との大きな違いです。
何点でどれだけの単位になるかが、学校ごとに1行で読める形になっています。
公式が配布しているPDFは4つに分かれています。
- 国公立大学
- 私立大学
- 短期大学
- 高等専門学校
このほかに「はじめに・活用一覧の見方」と「大学・短期大学・高等専門学校(全頁)」もダウンロードできると案内されています。
掲載の順番についても公式が書いていて、「国公立・私立別の大学ならびに短期大学・高等専門学校を原則として都道府県別に五十音順で掲載」です。
TOEICの単位認定の読み方|公式が挙げている茨城大学の例
公式ページには、一覧の1行をどう読むかの例が載っています。
その行の内容は次のとおりです。
| 欄 | 公式が例に挙げている内容 |
|---|---|
| 都道府県 | 茨城 |
| 学校 | 茨城大学 |
| 学部 | 全学部 |
| 学科 | 全学科 |
| 活用テスト名 | L&R |
| 基準スコア | 550 |
| 単位数 | 2単位 |
| 公開テスト | 〇 |
| IPテスト | 〇 |
表は当サイトで作成しました。
公式は、この1行を日本語に直した読み方も示しています。
茨城大学では、全学部・全学科において、TOEIC Listening & Readingスコア550点以上取得者に2単位を認定しており、公開テスト・IPテストのいずれのスコアも受理している。
この1行の読み方さえ覚えれば、PDFの何百行も同じ要領で読めます。
なおこれは2021年度の調査時点の回答であり、今も同じ条件かは各学校で確認が必要です。
公式も「単位認定の詳細な要件につきましては、必ず各学校で出されている案内などでご確認くださいますようお願いいたします」と書いています。
TOEICの単位認定で使えるテストの略号と、スコアの刻み
一覧の「活用テスト名」欄は略号で書かれています。
公式が示している対応は次のとおりです。
| 略号 | テストの正式名称 |
|---|---|
| L&R | TOEIC Listening & Reading Test |
| S&W | TOEIC Speaking & Writing Tests |
| Bridge | TOEIC Bridge Test |
| BLR | TOEIC Bridge Listening & Reading Tests |
| BSW | TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests |
表は当サイトで作成しました。
TOEICの各テストのスコア刻み
基準スコアを読むときに必要なので、公式が並べているスコアの刻みも載せます。
- TOEIC Listening & Reading Test=10~990点の5点刻み
- TOEIC Speaking & Writing Tests=Speaking、Writing 各スコア0~200点の10点刻み
- TOEIC Bridge Test=20~180点の2点刻み
- TOEIC Bridge Listening & Reading Tests=30~100点の1点刻み
- TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests=30~100点の1点刻み
公式は、TOEIC Bridge Testについて「2019年6月の公開テストより、TOEIC Bridge Listening & Reading Testsにアップデートされました」とも書いています。
古い一覧にBridgeという略号が残っている場合、それはアップデート前のテストを指していることになります。
TOEICの単位認定における「備考」欄の選択肢が教えてくれること
備考欄は、選択肢からの回答なので中身が読めます。
公式が示している選択肢は、学校の種類で分かれています。
| 学校の種類 | 公式が示している備考の選択肢 |
|---|---|
| 大学・短期大学 | IPテストは学内での実施に限る/入学年度により適用が異なる/スコアにより認定科目が異なる/スコアにより評価が異なる/その他要件がある |
| 高等専門学校 | スコアにより認定科目が異なる/スコアにより評価が異なる/JABEE認定教育プログラムの修了要件としている/その他要件がある |
表は当サイトで作成しました。
「入学年度により適用が異なる」という選択肢の存在は、先輩の話がそのまま当てはまらないことを意味します。
2つ上の学年で単位が出たからといって、自分の学年でも同じとは限らないということです。
また「IPテストは学内での実施に限る」という選択肢もあります。
他校で受けたIPテストは認めない、という条件を置いている学校があるということです。
そして「スコアにより評価が異なる」という選択肢は、点を取るほど成績が上がる仕組みがあることを示しています。
単位が出る最低点でやめるのか、上の評価まで取りにいくのかで、狙う点が変わります。
TOEICの基準スコアが「601点」と書かれていたときの意味
TOEIC L&Rは5点刻みなので、601点というスコアは存在しません。
それでも一覧には601点のような数字が出てきます。
公式は、その理由を単位認定のページでも説明しています。
テストスコアに関して、各学校のご回答内容を忠実に再現した結果、「活用一覧」中に実際には存在しないスコアが記載されています。たとえば「601 点」と表記されている場合、「601 点より高いTOEIC Listening & Reading スコア(実在するスコアは605 点)から単位認定の要件などとする」という意味です。
601点と書かれていたら、実際に必要なのは605点です。
そして「-」という記号にも意味があります。
公式は「調査項目の内、特に基準を設けていない場合や非公開の場合、未回答の内容に関しては、『-』で表現しています」と書いています。
「-」は「やっていない」ではなく、「この調査では分からない」という意味だということです。
公式はさらに、「学校名のみの公表にご協力いただいた学校(活用の詳細は非公開)は、学校名のみ掲載し、以降の欄はすべて『-』で表現しています」とも書いています。
TOEICの単位認定はIPテストでも認められるのか
一覧に「公開テスト」「IPテスト」の欄が別々にあるということは、学校ごとに扱いが違うということです。
公式が示した茨城大学の例では、どちらも〇でした。
まず、2つの受験方法の定義を公式の原文で確認します。
- 公開テスト=当協会の定めた日程・場所においてご受験いただくもの
- IPテスト(団体特別受験制度)=学校・企業・団体などで任意に日時・場所を指定しご実施いただくもの
そのうえで公式は、結果の扱いの違いをこう書いています。
IPテストの結果の有効性は通常、公開テストと同等と判断されますが、IPテストでは公開テストで発行されるOfficial Score Certificate(公式認定証)は発行されず、スコアレポートでの結果報告となります。
有効性は同等だが、発行される書類が違う。これが公式の書き方です。
講師として見ると、単位認定はIPテストが通りやすい領域です。
学内で実施したIPテストなら、そもそも学校側が結果を持っているからです。
ただし、これは私の見方であって、公式が「単位認定ではIPが通りやすい」と書いているわけではありません。
TOEICのスコアを単位認定のために学校へ出す方法
公開テストのスコアを学校へ提出する手段は、公式が2つ案内しています。
| 項目 | 公式認定証 直送制度 | 公開テスト スコア確認サービス |
|---|---|---|
| 何をするか | IIBCが公式認定証を指定の学校機関へ直接発送する | 提出先がスコアをWebで確認・閲覧・ダウンロードできるようにする |
| 期間の線 | 試験日から2年以内に必要書類が到着したものが有効 | 過去2年以内に受験したスコアから選ぶ |
| IPテスト | 対象となりません | 対象となりません |
| 費用 | TOEIC L&R公開テスト 1部 1,100円(税込) | 公式ページに費用の記載はありません |
表は当サイトで作成しました。
どちらの制度も、IPテストは対象外だと公式が明記しています。
直送制度については、公式は単位認定にも触れています。
原文は「直送制度は入学試験に係る申込手続き及び単位認定等または依頼者の外国語能力の証明に係る手続きを代行するものではありません」です。
認定証を送るだけであって、申請そのものは自分でやる、ということです。
出典=直送制度(IIBC公式)/公開テスト スコア確認サービス(IIBC公式)、2026年9月16日確認。
990点講師が見る、TOEICの単位認定データの使い方
ここからは私の見方です。
TOEICの単位認定は「在学中の時間」を買い戻す仕組み
単位認定は、点を取ることで授業の時間が空くという性質を持っています。
入試の活用が「入る前」の話なのに対して、単位認定は「入った後」の話です。
公式の例では550点で2単位でした。
この水準なら、1年生のうちに届く人は少なくありません。
TOEICの単位認定は、入学直後に条件を調べておく
備考の選択肢に「入学年度により適用が異なる」があった以上、条件は動きます。
自分の学年の学生便覧・履修要項を、入学した年のうちに確認しておくのが確実です。
そのうえで、必要な点と申請の締切を先に押さえます。
締切の日付は学校ごとに違うので、公式サイトでは分かりません。
TOEICの点は、単位認定と就職活動で二重に生きてくる
公式は、TOEIC L&Rのスコアについて「企業では昇進・昇格の要件、大学や短大では単位認定の要件や入試に利用されるなど社会的責任が増大している」と書いています。
同じ1回の受験が、在学中の単位とその先の場面の両方に関わる、ということです。
ここは講師として、学生にいちばん伝えたい部分です。
TOEICの単位認定について、公式が公表していないこと
はっきり書いておきます。
| よく聞かれること | 2026年9月16日時点の状況 |
|---|---|
| 単位認定に必要なTOEICスコアの平均 | 公式は校数を出しているだけで、必要スコアの平均は公表していません |
| 認定される単位数の平均 | 公式ページの本文に、単位数を集計した数字はありません |
| 2021年度より新しい単位認定の調査 | 2026年9月16日に確認した公式ページでは、単位認定は2021年度が最新の掲載でした |
| 国公立と私立それぞれの単位認定活用校数 | 公式ページの本文では分けて書かれていません(一覧PDFは国公立と私立で分かれています) |
| IPテストを認めている学校の数 | 公式ページの本文に、IPテスト可の学校を数えた数字はありません |
表は当サイトで作成しました。
公式が出していない数字を、私が推測で埋めることはしません。
TOEICの単位認定についてよくある質問
TOEICの単位認定はどの大学でも受けられますか
いいえ。2021年度の調査では、大学776校のうち334校でした。
自分の学校が該当するかは、公式の活用一覧PDFと学校の履修要項で確認してください。
TOEIC Bridgeでも単位認定はありますか
公式の活用テスト名の略号に、Bridge・BLR・BSWが並んでいます。
つまりBridge系を使っている学校もあるということですが、その校数は公式ページの本文には出ていません。
TOEICの単位認定に必要な点は何点ですか
学校ごとに違うので、公式は一律の数字を出していません。
公式が例として示した1件は、TOEIC L&R 550点で2単位でした。
古いTOEICのスコアでも単位認定に使えますか
これも学校次第です。
ただし公式の制度として、直送制度もスコア確認サービスも試験日から2年という線を引いています。
この記事で使ったTOEICの一次ソース
この記事に書いた数字と引用は、すべて次のページから取りました。
- TOEIC Program 単位認定における活用状況【2021年度】-大学・短期大学・高等専門学校-(IIBC公式)
- 入試・単位認定におけるTOEIC Programの活用状況(IIBC公式)
- 直送制度(IIBC公式)
- 公開テスト スコア確認サービス(IIBC公式)
- デジタル公式認定証・公式認定証の形式(IIBC公式)
すべて2026年9月16日に確認しました。
条件は毎年動きます。申請の前に、必ず自分の学校の履修要項を確認してください。

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