MENU

TOEIC英検はどちらが難しいか|公式が示すCEFR対照で並べて比べる

TOEIC英検はどちらが難しいか|公式が示すCEFR対照で並べて比べる

TOEIC英検のどちらが難しいかを公式は書いておらず、比べられるのは両者が公表しているCEFRの対照だけです。

この記事は、TOEIC Programを運営する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の公式サイトに書かれている記述だけを使って書いています。

英検の側の事実は、英検を実施している公益財団法人 日本英語検定協会の公式サイトの記述だけを使いました。

数字・制度・名称はすべて公式ページの原文から取り、確認した日を明記しました。

確認した日は2026年9月21日です。

公式ページに書かれていなかったことは、書かれていないとそのまま書きます。

TOC

【結論】TOEIC英検はどちらが難しいかを公式は書いていない

IIBCの公式サイトにも、日本英語検定協会の公式サイトにも、「TOEICと英検ではどちらが難しいか」を述べた記述はありません。

代わりに両方の公式が公表しているものが1つだけあります。

CEFRという、同じものさしへの対照表です。

IIBCは「TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表」を公表しています。

日本英語検定協会は「CEFRレベルと英検CSEスコアの対応」を公表しています。

つまり公式が用意しているのは、難易度の順位ではなく、共通の目盛りです。

TOEIC英検の比べ方は1つしかない

公式の記述だけで比べるなら、道はCEFR経由の1本だけです。

TOEICのスコアはIIBCの表で、英検のCSEスコアは英検協会の表で、それぞれCEFRのどのレベルに当たるかを読みます。

そして同じCEFRレベルどうしを横に並べます。

これ以外の比べ方は、どちらの公式にも書かれていません。

TOEIC英検の直接換算表は存在しない

「TOEIC◯◯点=英検◯級」という直接の換算表は、IIBCも日本英語検定協会も公表していません。

IIBCの表に英検の欄はありません。

英検協会の表にTOEICの欄もありません。

2つの表はどちらもCEFRという第三者の枠組みに対してだけ引かれています。

TOEIC英検が測ろうとしているものを公式の言葉で確かめる

同じものさしに載るからといって、2つが同じものを測っているとは公式は書いていません。

IIBCはTOEIC Testsを「日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する、世界共通のテスト」と説明しています。

さらにTOEIC Programは、知識・教養としての英語ではなく、オフィスや日常生活における英語のコミュニケーション能力を幅広く測定します。

日本英語検定協会は、英検の各級に「大学上級程度」「高校卒業程度」といった学習段階の目安を添えています。

片方はビジネスと日常の場面、片方は学校の学習段階という言葉で自分を説明しています。

TOEIC英検で公式が使う説明語が違う

項目TOEIC(IIBC公式の表記)英検(日本英語検定協会公式の表記)
測るものの説明日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力級ごとに「大学上級程度」などの学習段階を提示
評価の出し方合否ではなく、スコアで評価合格・不合格の判定と英検CSEスコアの両方
文化依存への言及特定の文化を知らないと理解できない表現を排除している公式ページに同種の記述は見当たらない

出典=TOEIC Programとは(IIBC公式)、英検CSEスコアとは(日本英語検定協会公式)、過去問・試験内容(日本英語検定協会公式)。

表は当サイトで作成しました。

この表に入っていない条件は、公式ページに書かれていないということです。

TOEIC英検は評価の形が根本的に違う

IIBCは「テスト結果は合格・不合格ではなくスコアで表示される」と明記しています。

英検は級ごとに合格基準スコアを定め、そこに達した人を合格と判定します。

990点の私の見方では、この一点だけでも「どちらが難しいか」という問いは成立しにくくなります。

合否がある試験の難しさは「その級に受かるかどうか」で決まります。

スコアだけの試験に、受かる・落ちるという線はそもそも引かれていません。

TOEIC英検のCEFR対照表(TOEIC側)を原文の数字で並べる

IIBCの対照表は、テストごと・技能ごとに、そのCEFRレベルに対応する最低スコアを並べた形をしています。

IIBCはこの表に「数字はそれぞれのレベルに対応する最低スコアを示しています。」という注記を付けています。

つまり表の数字は「その点を取ればそのレベル」という下限の目安です。

TOEIC英検の比較に使うIIBC公式の数字

CEFRレベルL&R ListeningL&R ReadingS&W SpeakingS&W Writing
C1490~455~180~180~
B2400~385~160~150~
B1275~275~120~120~
A2110~115~90~70~
A160~60~50~30~

出典=TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表(IIBC公式)。

表は当サイトで作成しました。

IIBCは同じ表の中で、TOEIC Bridge Listening & Reading TestsとTOEIC Bridge Speaking & Writing Testsの数字も並べています。

Bridgeの側はB1・A2・A1の3段階にだけ数字が入っています。

TOEIC英検を比べるとき合計点は使えない

IIBCの表はListeningとReadingを別々の列に分けており、合計点の欄はどこにもありません。

L&Rの合計点でCEFRを引く方法は、IIBCの表には用意されていません。

同じようにSpeakingとWritingも別の列です。

この形は英検側の技能別スコア表と同じ作りで、横に並べやすい部分でもあります。

TOEIC英検のCEFR対照表(英検側)を原文の数字で並べる

日本英語検定協会は、技能別の英検CSEスコアと4技能総合スコアの両方について、CEFRレベルの下限を公表しています。

受験級によって、CEFRレベルを算出するための英検CSEスコアの範囲(CEFR算出範囲)が定められています。

そして「この範囲を下回った場合は、CEFRレベルが表示されません。」と続けています。

TOEIC英検の比較に使う英検協会公式の数字

CEFRレベルReadingListeningWritingSpeaking4技能総合
C1670~651~666~613~2600~
B2595~600~586~519~2300~
B1515~496~472~467~1950~
A2436~445~415~404~1700~
A1380~342~316~362~1400~

出典=英検CSEスコアとは(日本英語検定協会公式)。

表は当サイトで作成しました。

TOEIC英検で受験級による制限があるのは英検側

公式は、CEFRレベルを算出できる英検級をレベルごとに限定しています。

どのレベルをどの級で算出できるかは、次のように決められています。

CEFRレベルそのレベルを算出できる英検の級
C11級
B2準1級・1級
B12級・準1級
A2準2級・準2級プラス・2級
A13級・準2級・準2級プラス

出典=英検CSEスコアとは(日本英語検定協会公式)。

表は当サイトで作成しました。

上のレベルほど、算出に使える級が絞られていく形になっています。

そして公式は「4級・5級はCEFR算出範囲外であるため、CEFRレベルが表示されません。」と明記しています。

990点の私の見方では、ここがTOEICと英検のいちばん大きな構造の差です。

TOEICの側には「この級を受けていないとこのCEFRは出ない」という制限が、対照表の中に書かれていません。

TOEIC英検のCEFR上限はどこまでかを公式で確かめる

CEFRは6段階ですが、TOEICと英検のどちらも上から2番目までしか公表していません。

A1~C2までの6段階の言語力レベルのうち、TOEIC TestsではおおよそA1~C1程度、TOEIC BridgeTestsではおおよそA1~B1程度の英語力を測定できます。

英検協会の対照表の最上段もC1で、C2の行はありません。

TOEIC英検はどちらもC2を出さない

テスト公式が示すCEFRの範囲
TOEIC TestsおおよそA1~C1
TOEIC Bridge TestsおおよそA1~B1
英検(CEFR算出範囲内の級)A1~C1(表にC2の行なし)

出典=TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表(IIBC公式)、英検CSEスコアとは(日本英語検定協会公式)。

表は当サイトで作成しました。

どちらの試験でも、公式の対照表からC2という結果は出てきません。

TOEIC英検の上限が同じなら天井の比較はできない

C1が上限という点で2つは並びます。

そのため「上に行くほどどちらが難しいか」を公式の数字から出すことはできません。

講師として見ると、ここは断定を避けるべき場所です。

TOEIC英検でCEFRの出し方が違う点を公式で確かめる

英検にはTOEICの対照表に無い仕組みがあります。

それが「4技能総合CEFR」です。

英検の成績表では、全4技能の技能別スコアを足し合わせた「4技能総合スコア」に基づいて「4技能総合CEFR」が表示されます。

さらに「2022年度以降は、技能別スコアに基づいて、技能別の『CEFRレベル』を表示します。」と続けています。

TOEIC英検の総合CEFRは英検だけにある

IIBCの対照表には、4技能を合計してCEFRを出す欄がありません。

TOEIC L&RとTOEIC S&Wは別々に申し込む別々のテストとして公式サイトに並んでいるからです。

英検は1つの級の中に4技能が入っています。

990点の私の見方では、この違いが「受ける手数」の差として効いてきます。

TOEICで4技能ぶんのCEFRを揃えるには、L&RとS&Wの2つを受ける必要があります。

英検は3級以上なら1回の受験で4技能が揃います。

TOEIC英検の総合CEFRには注釈が付く

英検協会は4技能総合CEFRに注釈を4つ付けています。

  • 1級を受験して4技能総合スコアが2304未満だと4技能総合CEFRが表示されない
  • 準1級を受験して4技能総合スコアが1980未満だと表示されない
  • 2級を受験して4技能総合スコアが1728未満だと表示されない
  • 準2級プラスを受験して4技能総合スコアが1550未満だと表示されない

公式はさらに「4技能すべてを受験しないと『4技能総合CEFR』は表示されません(一次試験の成績のみでは表示されません)。」とも書いています。

TOEIC英検の合否とスコアという違いを数字で確かめる

英検には合格基準スコアという明確な線があります。

この線は公式が「各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は変動しません。」と書いている固定値です。

TOEIC英検の比較で見る英検の合格基準

級一次試験の合格基準スコア二次試験の合格基準スコア
1級2028602
準1級1792512
2級1520460
準2級プラス1402427
準2級1322406
3級1103353
4級622スピーキングテスト324
5級419スピーキングテスト266

出典=英検CSEスコアとは(日本英語検定協会公式)。

表は当サイトで作成しました。

TOEIC英検でTOEIC側に合格ラインは無い

TOEIC L&Rの結果は、10~990点の5点刻みのスコアで評価されます。

TOEIC S&Wは「各テスト0~200点 10点刻みのスコアで評価」です。

どちらにも合格基準スコアに当たる数字はありません。

TOEICで「◯点以上が合格」と書いているページは、IIBCの公式サイトには見当たりませんでした。

TOEIC英検の級の目安を公式の表記のまま並べる

英検は級ごとに学習段階の目安を公式サイトに掲げています。

この書き方はTOEICには存在しません。

TOEIC英検の比較で見る英検8級の目安

級公式が示す目安
1級大学上級程度
準1級大学中級程度
2級高校卒業程度
準2級プラス高校上級程度
準2級高校中級程度
3級中学卒業程度
4級中学中級程度
5級中学初級程度

出典=過去問・試験内容(日本英語検定協会公式)。

表は当サイトで作成しました。

TOEIC英検でTOEICに学年の目安は無い

IIBCはTOEIC L&Rに「高校卒業程度」のような学年の目安を付けていません。

公式が出しているのは10~990点のスコアと、スコアレンジごとの評価だけです。

講師として見ると、この差は「誰に向けて説明しているか」の差です。

英検は学校教育の段階に沿って説明し、TOEICは職場と日常の場面で説明しています。

TOEIC英検の試験の形式と時間を公式の記述で並べる

難易度は公式に無くても、テストの形は公式に全部書かれています。

TOEIC L&Rは、リスニング(約45分間・100問)とリーディング(75分間・100問)の合計約2時間で200問に答える、マークシート方式の一斉客観テストです。

さらに「出題形式は毎回同じで、解答はすべて問題用紙とは別の解答用紙に記入します。」と続けています。

そして「テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はありません。」と明記しています。

TOEIC英検の形式で確実に違う点

項目TOEIC L&R(IIBC公式)英検(日本英語検定協会公式)
出題言語英文のみ・英文和訳や和文英訳の設問なし公式ページに同種の記述は見当たらない
試験の回数1回のテストで完結一次試験と二次試験に分かれる(3級以上)
測る技能L&Rは聞く・読む/S&Wは話す・書く3級~1級は4技能/5級・4級は3技能
受験料7,810円(税込)公式の級別ページに記載

出典=テストの形式と構成(IIBC公式)、TOEIC Listening & Reading Test(IIBC公式)、英検CSEスコアとは(日本英語検定協会公式)。

表は当サイトで作成しました。

TOEIC英検で技能の数が級によって変わる

5級・4級はリーディング、リスニングとスピーキングテストの3技能、3級~1級はライティングも含めた全4技能のスコアとトータルスコアが表示されます。

また「英検4級・5級の級認定は、従来通り、リーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定します。」とも書いています。

TOEIC側は、どの回を受けても形式が同じであることを公式が明言しています。

TOEIC英検について990点の私が実際にやっていること

私は「どちらが難しいか」という問いを、最初に「何に出すのか」という問いへ置き換えます。

理由は単純で、難易度の公式見解がどこにも無いからです。

代わりに公式が出しているのは、提出先が読める形の数字です。

TOEIC英検を提出先から逆算する

まず提出先の募集要項を見て、どちらのスコアを受け付けているかを確認します。

TOEICのスコアだけを書いている提出先なら、英検の難易度を調べる時間は0分で済みます。

両方を受け付けている提出先なら、次にCEFRの表記があるかを見ます。

CEFR表記があるなら、IIBCの表と英検協会の表のどちらでもその欄に届く道があります。

TOEIC英検を技能の数で選ぶ

提出先が4技能を求めているかどうかも、早い段階で確認します。

TOEICで4技能を揃えるにはL&RとS&Wの2つを受けます。

英検は3級以上なら1回で4技能が揃います。

ここは私の解釈ですが、4技能が必須で時間が限られている人ほど、受験回数の差は無視できません。

TOEIC英検で難易度の比較に時間を使わない

講師として見ると、難易度の比較に長い時間を使うのはいちばんもったいない使い方です。

公式がどちらも言っていないことに答えを出そうとすると、根拠のない情報源に頼ることになるからです。

私は代わりに、CEFRの表の中で自分がいま何レベルかを1回だけ測ります。

そのうえで、提出先が求めるレベルまでの距離を数字で見ます。

TOEIC英検について公式が書いていないこと

この記事で確認した範囲では、公式が公表していない項目が5つありました。

TOEIC英検の難易度の順位

IIBCも日本英語検定協会も、2つの試験の難易度を比べた記述を出していません。

「TOEICのほうが難しい」「英検のほうが難しい」と書いたページは見当たりませんでした。

TOEIC英検の直接換算表

「TOEIC◯◯点は英検◯級相当」という換算表を、どちらの公式も公表していません。

IIBCも英検協会も、公表しているのはCEFRとの対照だけです。

TOEIC英検の合格率や平均点の相互比較

日本英語検定協会は級別の合格率を対照表のページには載せていません。

IIBCは平均スコアを公表していますが、英検の数字と並べた資料は出していません。

TOEIC英検のどちらを先に受けるべきか

受験の順番についての推奨を、どちらの公式も書いていません。

TOEIC英検のCEFRを出す方法の一致

IIBCの対照表はETS(2008)とETS(2021)の研究を出典にしています。

英検協会の4技能総合CEFRは、文科省で開催された「英語の資格・検定試験とCEFRとの対応関係に関する作業部会」で示された平成30年3月版の「各資格・検定試験とCEFR対照表」に基づきます。

2つの対照表は、根拠にしている資料が別々です。

同じCEFRという名前が付いていても、そこへ至る手続きが同じだと書いた公式の記述はありません。

TOEIC英検のよくある疑問を公式の記述だけで答える

TOEIC英検はどちらが上ですかという疑問

公式はどちらが上とも書いていません。

書かれているのはCEFRという共通の目盛りへの対照表だけです。

TOEIC英検を換算できますかという疑問

公式の換算表はありません。

CEFRレベルを介して同じ段に並ぶかどうかは読めますが、点数の直接換算は公式に存在しません。

TOEIC英検は同じ英語力を測っていますかという疑問

同じだと書いた公式の記述はありません。

IIBCは「オフィスや日常生活における英語によるコミュニケーション能力」と説明しています。

英検は級ごとに学習段階の目安を示しています。

TOEIC英検でC2は出ますかという疑問

出ません。

TOEIC TestsがおおよそA1~C1程度の英語力を測るのに対し、英検協会の対照表の最上段もC1です。

この記事で使ったTOEIC英検の一次ソース

数字や制度は変更されることがあります。

受験の前には、必ず公式サイトで最新の内容を確認してください。

Let's share this post !

Author of this article

Comments

To comment

TOC