この記事は、TOEIC Programを運営する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の公式サイトに書かれている記述だけを使って書いています。
校数・年度・調査の時点はすべて公式ページの原文から取り、確認した日を明記しました。
確認した日は2026年9月16日です。
公式ページに書かれていなかったことは、書かれていないとそのまま書きます。
【結論】TOEICを入試で使う大学は786校中390校(2025年度入学試験)
IIBCの公式ページには「TOEIC program 活用校 390校(調査実施:全国786校)」と書かれています。
これは2025年度の入学試験についての数字です。
調査の対象になった786校のうち、390校がTOEIC Programを入試で使っていた、という読み方になります。
割り算をすると、おおよそ半分弱です。
ただし、ここで注意してほしいのは「390校」という数字が示しているのが入学試験だけだということです。
単位認定は別の調査で、年度も対象も違います。
- この記事で扱う数字=2025年度入学試験におけるTOEIC Programの活用状況(大学)
- あわせて扱う数字=2022年度入学試験におけるTOEIC Testsの活用状況(大学院)
- この記事で扱わない数字=単位認定における活用状況(2021年度・大学・短期大学・高等専門学校)
出典=入試・単位認定におけるTOEIC Programの活用状況(IIBC公式)、2026年9月16日確認。
TOEICの大学入試活用調査は、誰がいつ調べたものなのか
この調査は、IIBCが株式会社旺文社へ委託した調査と、IIBC自身による調査を合わせたものだと公式に書かれています。
公式の言い方は「株式会社旺文社への委託とIIBCでの調査により、全国の大学の『2025年度入学試験におけるTOEIC Programの活用状況』を調査いたしました」です。
TOEICの調査対象になったのはどの学校か
公式は調査対象を、かなり細かく限定して書いています。
原文は「全国の国公私立4年制大学、国公私立専門職大学、大学校(職業能力開発大学校と航空大学校を除く)を対象に」です。
短期大学はこの786校に入っていません。
そして大学校のうち2つ(職業能力開発大学校・航空大学校)は、はっきり除外されています。
TOEICの調査は「いつの時点」の資料を見たのか
ここがこの調査でいちばん見落とされやすいところです。
公式は、選抜の方式ごとに違う時点を書いています。
| 対象テスト | 選抜の方式 | 公式が書いている調査の時点 |
|---|---|---|
| TOEIC Tests | 学校推薦型選抜/総合型選抜 | 2024年7月時点 |
| TOEIC Tests | 一般選抜 | 2024年9月15日時点(新設・改組の大学・学部は9月初旬まで) |
| TOEIC Bridge Tests | 一般選抜/学校推薦型選抜/総合型選抜 | 2025年1月時点 |
表は当サイトで作成しました。
TOEIC Testsの部分は旺文社の協力のもとで、TOEIC Bridge Testsの部分はIIBCが自分で調べた、と公式は書き分けています。
同じ1ページの中に、調べた主体も時点も違う数字が並んでいるということです。
出典=入試・単位認定におけるTOEIC Programの活用状況(IIBC公式)、2026年9月16日確認。
TOEICのテスト種類別に見た大学の活用校数|L&R 388校・S&W 300校
390校という合計の内訳は、テストの種類ごとに公式ページへ並んでいます。
公式の表記のまま並べると、次のようになります。
| テストの種類 | 公式が出している活用校数(2025年度入学試験) |
|---|---|
| TOEIC L&R | 388 |
| TOEIC S&W | 300 |
| TOEIC L&R+S&W(4技能) | 後述(公式ページ上に2つの数字が並んでいます) |
| TOEIC Bridge Tests | 84 |
表は当サイトで作成しました。
TOEIC L&Rの388校という数字は、合計の390校にほぼ並んでいます。
つまり、TOEIC Programを入試で使っている大学は、ほとんどがTOEIC L&Rを使っているということになります。
一方でTOEIC S&Wの300校も、決して小さい数字ではありません。
講師として見ると、ここは数年前の感覚のままでいると判断を誤るところです。
「大学入試のTOEICはL&Rだけ」という思い込みは、この数字とは合いません。
ここは私の解釈ですが、話す・書くのスコアを持っていると選べる出願先が増える、という方向に読むのが素直だと思います。
出典=入試・単位認定におけるTOEIC Programの活用状況(IIBC公式)、2026年9月16日確認。
TOEICの4技能(L&R+S&W)活用校数は、公式ページ上で数字が2つ並んでいる
ここは正直に書きます。
2026年9月16日に取得した公式ページのテキストでは、「TOEIC L&R+S&W(4技能)」の活用校数として、横並びの表記では300、縦に積んだ表記では250という、2つの数字が出てきます。
同じページの中に、同じ項目の数字が2つあるという状態です。
どちらが正しいのかは、取得したテキストからは決められません。
ですので、この記事では4技能の活用校数について「300校です」とも「250校です」とも書きません。
- はっきりしている数字=TOEIC L&R 388、TOEIC S&W 300、TOEIC Bridge Tests 84、合計の活用校 390(調査実施786校)
- はっきりしない数字=TOEIC L&R+S&W(4技能)の活用校数
- この記事の対応=はっきりしない数字は使わない
4技能の正確な校数が必要な方は、必ず公式ページの表を自分の目で見てください。
受験の判断に使う数字は、他人のまとめ記事ではなく一次資料で確かめる。これはTOEICに限らず、いつでも同じです。
TOEIC Bridge Testsを入試で使う大学は84校|調査の時点だけ他と違う
TOEIC Bridge Testsの活用校は84校と公式に書かれています。
この84という数字には、公式が注釈を付けています。
TOEIC Bridge Testsは、TOEIC Bridge L&R(2019年6月のアップデート前のTOEIC Bridge Testも含む)、TOEIC Bridge S&Wの活用校数
つまり84校は、Bridgeの複数のテストをまとめた数だということです。
さらに、調査の時点も他と違って2025年1月時点でした。
同じページの数字でも、Bridgeの84校だけは「半年ほど後に、IIBCが自分で調べた数字」という位置づけになります。
講師として見ると、この84校という数字は使いどころを選びます。
TOEIC Bridgeは初・中級者向けのテストだと公式が位置づけているので、入試での活用は限られた範囲にとどまっている、という読み方になります。
出典=入試・単位認定におけるTOEIC Programの活用状況(IIBC公式)、2026年9月16日確認。
TOEICの大学入試活用一覧は、8つの区分のPDFで公開されている
「どの大学が使っているのか」は、公式ページからPDFで確認できます。
公式ページには【活用一覧】として、次の8つのPDFが並んでいます。
- 国公立大学
- 私立大学〈北海道・東北〉
- 私立大学〈東京〉
- 私立大学〈関東・甲信越(東京以外)〉
- 私立大学〈東海・北陸〉
- 私立大学〈近畿〉
- 私立大学〈中国・四国〉
- 私立大学〈九州・沖縄〉
このほかに「はじめに・活用一覧の見方」と「大学入学試験活用一覧(全頁)」もダウンロードできると案内されています。
東京だけが他の関東から切り離されて独立した1冊になっている点は、地域の偏りをそのまま示しています。
自分の受ける大学がどこに載るかを最初に把握しておくと、探す手間が減ります。
なお公式は、この一覧を見るときの前提もはっきり書いています。
原文は「各大学における入学試験の詳細な要件につきましては、必ず各大学の大学案内・入試ガイド・募集要項・公式サイトなどをご確認くださいますようお願いいたします」です。
この一覧はあくまで一覧で、出願の根拠になるのは各大学の募集要項だということです。
大学院のTOEIC活用は別の調査|92校746研究科のうち77校275研究科
大学院の数字は、大学の数字とまったく別の調査です。
混ぜて語られやすいところなので、切り分けて書きます。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 調査名 | TOEIC Tests 入学試験における活用状況【2022年度】-大学院- |
| 委託先 | 株式会社 大学通信 |
| 調査した時期 | 2021年10月・11月・12月 |
| 調査の方法 | 大学院へ調査用紙を送付し、回答してもらったもの |
| 調査実施校数(研究科数) | 92(746) |
| 入学試験活用校数(研究科数) | 77(275) |
表は当サイトで作成しました。
公式は、この大学院の調査を「一部の大学院における」調査だと明記しています。
全国のすべての大学院を数えた数字ではありません。
そのうえで、92校のうち77校が活用していた、と読むことになります。
ただし研究科の単位で見ると、746研究科のうち275研究科です。
学校の単位では8割を超えているのに、研究科の単位では4割に届きません。
ここは講師としていちばん注意してほしいところです。
「志望校がTOEICを使っている」ことと「志望する研究科がTOEICを使っている」ことは、同じではありません。
公式もこの数字に注を付けていて、「上記活用校数の中には非公開を希望した学校も含まれているため、活用一覧(PDF)の掲載校数とは一致しない」と書いています。
出典=TOEIC Tests 入学試験における活用状況【2022年度】-大学院-(IIBC公式)、2026年9月16日確認。
大学院のTOEIC活用一覧には「活用方法」の欄がある
大学院の活用一覧は、大学の一覧よりも項目が細かく作られています。
公式が示している欄は、都道府県・学校・研究科(専攻・コース)・課程・試験形態・活用方法・活用テスト名・基準スコア・公開テスト・IPテストです。
TOEICの「試験形態」と「活用方法」の選択肢
公式は、この2つの欄の選択肢もそのまま公開しています。
| 欄 | 公式が示している選択肢 |
|---|---|
| 試験形態 | 一般入試/社会人入試/外国人留学生入試/推薦入試/AO入試/その他 |
| 活用方法 | 出願要件の一部/英語試験免除/点数加算/合否判定基準の一部/その他 |
表は当サイトで作成しました。
「英語試験免除」という選択肢があることは、受験者の準備の順番を変える情報です。
公式が載せている読み方の例は、岩手大学大学院です。
岩手大学大学院では獣医学研究科(共同獣医学専攻)博士課程において、TOEIC Listening & Readingスコア800点以上を一般入試の英語試験免除要件としており、公開テストのスコアを受理している
この例では、IPテストの欄が「-」になっています。
公式の表記ルールでは、「-」は特に基準を設けていない場合・非公開の場合・未回答の場合を表します。
TOEICの基準スコアで「601点」のような表記を見たときの読み方
TOEIC L&Rのスコアは5点刻みなので、601点というスコアは存在しません。
それでも、公式の活用一覧には601点のような表記が出てきます。
公式はその理由を、次のように説明しています。
テストスコアに関して、各学校のご回答内容を忠実に再現した結果、「活用一覧」中に実際には存在しないスコアが記載されています。たとえば「601点」と表記されている場合、「601点より高いTOEIC Listening & Readingスコア(実在するスコアは605点)から入学試験における出願基準などとする」という意味です。
601点と書いてあったら、実際に必要なのは605点だということです。
5点の差で出願できなくなるのは、あまりにもったいない話です。
公式が示しているスコアの刻みも、あわせて確認しておきます。
- TOEIC Listening & Reading Test=10~990点の5点刻み
- TOEIC Speaking & Writing Tests=Speaking、Writing 各スコア0~200点の10点刻み
- TOEIC Bridge Listening & Reading Tests=30~100点の1点刻み
- TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests=30~100点の1点刻み
講師として見ると、目標スコアは「基準ちょうど」ではなく「基準の1つ上の刻み」で置くのが安全です。
大学へTOEICのスコアを出す方法は2つ|直送制度とスコア確認サービス
スコアを取ったあとに、それを大学へ届ける手続きがあります。
公式が案内している方法は2つで、性質がまったく違います。
| 項目 | 公式認定証 直送制度 | 公開テスト スコア確認サービス |
|---|---|---|
| 何をするか | IIBCが公式認定証を指定の学校機関へ直接発送する | 提出先がスコアをWebで確認・閲覧・ダウンロードできるようにする |
| 提出できる期間 | 試験日から2年以内に必要書類が到着したものが有効 | 過去2年以内に受験したスコアから選ぶ(試験日から2年を経過したスコアは依頼できない) |
| IPテストの扱い | 対象となりません | 対象となりません |
| 前提条件 | 送付先の学校機関が直送制度を採用し、IIBCと覚書を交わしている必要がある | 提出先の団体が本サービスを採用している必要がある |
| 費用 | TOEIC L&R公開テスト 1部 1,100円(税込)ほか | 公式ページに費用の記載はありません |
表は当サイトで作成しました。
直送制度の費用は、公式に金額が並んでいます。
- TOEIC L&R公開テスト 1部=1,100円(税込)
- TOEIC S&W公開テスト 1部=1,100円(税込)
- TOEIC Speaking公開テスト 1部=1,100円(税込)
- TOEIC L&R公開テスト 1部+TOEIC S&W公開テスト 1部=1,650円(税込)
依頼書は1学校機関に対して1枚必要だと公式に書かれています。
複数の大学へ出すなら、その枚数ぶんの手続きと費用がかかるということです。
発送までの日数についても、公式は「直送依頼書が当協会に到着してから4営業日以内(営業日:土・日・祝日・年末年始を除く日)に、ご指定の学校機関へ書留郵便で公式認定証を発送いたします」と書いています。
出典=直送制度(IIBC公式)/公開テスト スコア確認サービス(IIBC公式)、2026年9月16日確認。
大学入試でTOEICを使うなら、IPテストと公開テストの違いを先に確認する
公式は、TOEIC Programの受験方法を2つに分けて定義しています。
原文の定義は次のとおりです。
- 公開テスト=個人が申し込みをし、当協会の管理下で実施する受験制度
- 団体特別受験制度(IP:Institutional Program)=企業・大学などの団体が、所属団体内の所属社員・学生を対象に随時実施する受験制度
そのうえで公式は、結果の扱いについてこう書いています。
IPテストの結果の有効性は通常、公開テストと同等と判断されますが、IPテストでは公開テストで発行されるOfficial Score Certificate(公式認定証)は発行されず、スコアレポートでの結果報告となります。
有効性は同等でも、出てくる紙が違うということです。
そして直送制度もスコア確認サービスも、IPテストは対象外だと公式が明記しています。
ここは講師として何度も見てきたつまずきどころです。
大学で受けたIPテストのスコアを持っていても、大学側が公式認定証を求めていれば、公開テストを受け直すことになります。
大学院の活用一覧に「公開テスト」「IPテスト」の欄が独立して用意されているのも、この違いがあるからです。
990点講師が見る、TOEICの大学入試データの使い方
ここからは私の見方です。
公式が言っていることではないので、そのつもりで読んでください。
TOEICの活用校数は「志望校がどうか」には答えてくれない
390校という数字は、全体の傾向を示すだけの数字です。
自分の志望校が入っているかどうかは、この数字からは一切分かりません。
ですので、最初にやるべきなのは活用一覧のPDFで志望校を探すことです。
そして見つかったら、必ず募集要項で裏を取ります。
TOEICのスコアは取ってから使えるまでに時間がかかる
直送制度は、書類が届いてから発送まで4営業日以内と公式が書いています。
そこに郵送の日数が乗り、その前にスコアが出るまでの日数も乗ります。
公式も「依頼者が提出期限をご確認の上、余裕を持ってご依頼ください」と書いています。
出願の締切から逆算して、受験の回を決めるのが現実的です。
TOEICのスコアには2年という線が何度も出てくる
直送制度もスコア確認サービスも、公式は2年という期間で区切っています。
さらに公式は、学校機関が独自の基準を置いている場合があるとも書いています。
原文は「何年何月以降に受験したものを直送する」など独自の基準設定をされている場合がありますので、依頼者が学校機関へ直接お問い合わせください、です。
2年以内であっても、大学がそれより短い線を引いていることがあるということです。
TOEICと大学に関して、公式が公表していないこと
ここを書かない記事が多いので、はっきり並べておきます。
2026年9月16日に確認した範囲で、公式ページの本文に書かれていなかったことです。
| よく聞かれること | 2026年9月16日時点の状況 |
|---|---|
| 大学入試で必要なTOEICスコアの平均 | 公式は「活用校数」を出しているだけで、必要スコアの平均は公表していません |
| TOEICの活用校数の年ごとの推移 | 公式ページの本文には、過去年度と比べた推移の数字はありません |
| 国公立と私立それぞれの活用校数 | 公式ページの本文では分けて書かれていません(一覧PDFは国公立と私立で分かれています) |
| 大学院のTOEIC活用を調べた92校の内訳 | 公式ページの本文に、大学院名の一覧は載っていません(PDFで公開) |
| TOEICスコアとCEFRの対照表の具体的な数値 | 公式は対照表を資料として出していますが、数値はページ本文には並んでいません |
表は当サイトで作成しました。
公式が出していない数字を、私が推測で埋めることはしません。
必要スコアは大学ごと・学部ごとに違うので、平均を出すこと自体に意味が薄いという面もあります。
TOEICと大学についてよくある質問
TOEICを入試で使う大学は増えているのですか
公式ページの本文には、増えた・減ったという比較の記述がありません。
ですので、この記事では「2025年度入学試験では786校中390校だった」という事実だけを書きます。
TOEIC S&Wを持っていないと大学入試で不利ですか
公式は有利・不利という言い方をしていません。
事実として書けるのは、TOEIC S&Wの活用校が300校あるということだけです。
大学で受けたTOEICのIPテストは入試に使えますか
これは大学ごとに違うので、公式の一覧では「公開テスト」「IPテスト」の欄で分けて示されています。
確実に言えるのは、直送制度とスコア確認サービスはIPテストを対象にしていない、ということです。
TOEICの活用一覧のPDFはどこから取れますか
この記事の最後に置いた公式ページから、8つの区分ごとにダウンロードできます。
「はじめに・活用一覧の見方」を先に読むと、表の記号の意味が分かって早くなります。
この記事で使ったTOEICの一次ソース
この記事に書いた数字と引用は、すべて次のページから取りました。
- 入試・単位認定におけるTOEIC Programの活用状況(IIBC公式)
- TOEIC Tests 入学試験における活用状況【2022年度】-大学院-(IIBC公式)
- TOEIC Program 単位認定における活用状況【2021年度】(IIBC公式)
- 直送制度(IIBC公式)
- 公開テスト スコア確認サービス(IIBC公式)
- 公式データ・資料(IIBC公式)
すべて2026年9月16日に確認しました。
数字は更新されます。出願の前には、必ず公式ページと志望校の募集要項を自分の目で確認してください。
関連して、TOEICにはどんなテストがあるのかを整理した記事も置いています。

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