
この記事は、TOEICの団体特別受験制度について、TOEIC Programを運営する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の公式資料 TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026 と、公式の団体受験の案内サイトだけを使って書いています。
名称・定義・比較の項目・結果の公開予定日は、すべてその原文から取りました。
公式に無かったことは、無いとそのまま書きます。
【結論】TOEIC団体特別受験制度はIPテスト
団体特別受験制度の略称がIPです。
公式の表記は「団体特別受験制度(IP:Institutional Program、以下IPテスト)」という形。
定義はこう置かれています。
「公開テストは当協会の定めた日時・場所においてご受験いただくもので、IPテストは企業・団体・学校などで任意に日時・場所を設定の上、ご受験いただくものです。」
つまり日時と場所を誰が決めるかが、この制度の軸になります。
IPテストにはマークシート方式とオンライン方式の2つがあります。
オンライン方式はパソコンを使用して実施する形です。
- マークシート方式=紙の解答用紙で受ける
- オンライン方式=パソコンを使用して受ける
同じIPテストでも、方式でテスト時間と問題数が変わります。
ここは見落としやすいので、あとの章で数字を並べます。
個人で申し込めるかどうかは、TOEICのIPテストは個人では申し込めない話にまとめました。↓
TOEIC団体特別受験制度と公開テストの違い
公式資料が5つの項目で並べています。
| 項目 | 公開テスト | IPマークシート | IPオンライン |
|---|---|---|---|
| 日程 | 当協会が設定 | 実施団体のご都合に合わせて随時設定 | 同じ |
| 会場 | 当協会が設定 | 実施団体が希望するテスト会場 | 希望する会場および自宅 |
| 運営・管理 | 当協会 | 実施団体で実施 | 実施団体で実施 |
| 申込 | 個人 | 実施団体ご担当者 | 実施団体ご担当者 |
表は公式資料の表記から当サイトで作成しました。
申込の欄が「実施団体ご担当者」なので、個人では申し込めません。
会社や学校がやると決めたときに初めて受けられる、という性質になります。
自分で日程を選びたいなら公開テストへ行くことになるでしょう。
TOEIC団体特別受験制度の結果の受け取り方
ここが公開テストといちばん違う部分です。
公開テストでは公式認定証(Official Score Certificate)とデジタル公式認定証が発行されます。
IPマークシートでは、受験者向けにスコアレポート、担当者向けにスコアロースター(成績一覧表)とテスト結果データファイル。
IPオンラインでは、受験者向けにPDF形式のスコア、担当者向けにテスト結果データファイルという形です。
IPテストでは公式認定証が出ません。
ただしスコアの意味そのものは、公開テストとIPテストで同じという注記が入っています。
公式認定証がどういうものかは、TOEICの公式認定証は紙が選択制という話にまとめました。↓
公式認定証が出ないということは、紙の証明が手元に残らないということです。
就職や進学で公式認定証の提出を求められる場合、IPテストのスコアでは形が合いません。
自分の記録として点数を知りたいだけなら、IPテストで足ります。
提出先があるかどうかで、どちらを受けるかが決まる形でしょう。
TOEIC団体特別受験制度の結果が出る早さ
公式資料に結果公開予定日が項目別に並んでいます。
| 区分 | 結果が見られるまで |
|---|---|
| 公開テスト L&R/Bridge L&R | 試験日から17日後にインターネットで閲覧可・19日後にデジタル公式認定証 |
| 公開テスト S&W/Bridge S&W | 試験日から17日後に閲覧可・18日後にデジタル公式認定証 |
| IPマークシート(受験者) | テスト資材受領日から5営業日後に発送 |
| IPオンライン L&R/Bridge L&R(受験者) | 受験終了後その場ですぐに閲覧可 |
| IPオンライン S&W/Bridge S&W(受験者) | テスト実施終了日から11営業日後にダウンロード |
表は公式資料の表記から当サイトで作成しました。
IPオンラインのL&Rは、受験終了後その場で点が見られます。
公開テストの17日後と比べると、ここは大きな差になります。
なお営業日は実施日・テスト資材受領日・テスト実施終了日を含み、土日祝と年末年始は除く数え方です。
TOEIC S&WとTOEIC Bridge S&Wについては、ETSの休日も除かれます。
TOEIC団体特別受験制度のオンラインは90問
ここは数字がはっきり違う部分です。
TOEIC L&Rの通常の形はリスニング約45分100問、リーディング75分100問、トータル約2時間200問。
これに対して公式資料の脚注にこう書かれています。
「TOEIC L&R IPテスト(オンライン)のテスト時間は約1時間、テスト問題数は90問です。」
オンラインは約1時間・90問です。
| 区分 | テスト時間 | 問題数 |
|---|---|---|
| 公開テスト/IPマークシート | 約2時間 | 200問 |
| IPテスト(オンライン) | 約1時間 | 90問 |
表は公式資料の表記から当サイトで作成しました。
問題数は半分以下で、時間も半分になります。
同じTOEIC L&Rという名前でも、受ける形で中身の量が変わるということです。
公開テストの時間配分は、TOEIC試験時間は約2時間という話にまとめました。↓
TOEIC団体特別受験制度の受験者数
2025年度の数字が公式資料に出ています。
| 区分 | 受験者数 |
|---|---|
| TOEIC L&R IPテスト 合計 | 1,056,506人 |
| うち企業・団体 | 424,158人 |
| うち学校 | 632,348人 |
| TOEIC L&R 公開テスト | 755,473人 |
表は公式資料の数字から当サイトで作成しました。
IPテストのほうが公開テストより約30万人多く受けています。
TOEIC L&Rの受験者は、半分以上がこの制度で受けている形です。
なお学校での実施が企業・団体より20万人以上多い、という内訳も読み取れます。
受験者数の内訳は、TOEIC受験者数の公開テストとIPテストの内訳にまとめました。↓
TOEIC団体特別受験制度と団体一括受験申込
名前が似ていて混ざるものが、もう1つあります。
公式資料の一文がこれです。
「公開テストには、団体でお申し込みいただく制度(団体一括受験申込)もあります。」
これは当協会が実施日と会場を設定し、受験票発送から試験当日、結果発送まで当協会が管理する形です。
団体一括受験申込では公式認定証が発行されます。
団体でまとめて申し込むけれども、中身は公開テストという制度になります。
団体で受けるのに公式認定証が必要なら、こちらを選ぶことになるでしょう。
TOEIC団体特別受験制度から分からないこと
公式に団体価格の金額は出ていません。
最低実施人数もありません。
申込の締切日数についても記述が見当たりませんでした。
ここを知りたい場合は、公式の団体受験の案内サイトから問い合わせることになります。
なお受験者が自分で費用を払うのか団体が払うのかも、公式資料には出ていません。
TOEIC団体特別受験制度のよくある質問
個人で申し込めるか
公式資料の申込の欄は「実施団体ご担当者」です。
個人で申し込む形は示されていません。
スコアは公開テストと同じ扱いか
スコアの意味は同じという注記があります。
ただし公式認定証・デジタル公式認定証は発行されません。
マークシートとオンラインはどちらが有利か
公式資料に有利・不利の記述はありません。
ただし問題数と時間が違うので、同じ条件のテストではないという点は読み取れます。
自宅で受けられるか
IPオンラインの会場の欄に「実施団体が希望するテスト会場および自宅」と並んでいます。
実施団体がそう設定した場合、という条件付きになります。
TOEIC団体特別受験制度のまとめ
\公式の記述でもう一歩確かめる/
同じく公式の記述だけでまとめています
| 見るところ | 公式に出ている内容 |
|---|---|
| 正式な呼び方 | 団体特別受験制度(IP:Institutional Program) |
| 方式 | マークシート方式/オンライン方式 |
| 申込 | 実施団体ご担当者(個人の申込は示されていない) |
| 結果 | スコアレポートやPDFのスコア(公式認定証は発行されない) |
| オンラインの量 | 約1時間・90問 |
| 2025年度の受験者数 | 1,056,506人(企業・団体424,158人/学校632,348人) |
表は当サイトで作成しました。
選べる立場にあるなら、提出先の有無で決めるのが早い。
公式認定証が必要なら公開テストか団体一括受験申込、点数を知るだけならIPテストで足りるという整理になります。
あわせて読みたい記事を置いておきます。
企業での使われ方はTOEICの受験者は半分以上が企業・団体のIPテストにまとめました。↓
平均点の作られ方はTOEICの平均点はどう作られるのかにまとめました。↓
以下はIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)の公式資料と公式サイトのページです。
- TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026(IIBC公式資料)
- TOEIC Program 団体受験のご案内(IIBC公式サイト)
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