
この記事は、英検準2級とTOEICの対応を、日本英語検定協会とIIBCの公式ページだけで並べています。
英検の点数をTOEICの点数に直接置きかえる換算表は、どちらの団体にも公式には載っていません。
そこで両方の団体が使っているCEFRという共通の物差しを間に置いて、準2級とTOEIC L&Rのスコアを横に並べました。
【結論】英検準2級とTOEICはCEFRのA2で重なる
準2級の合格ラインはA2の中です。
英検協会の表では、準2級で表示されるCEFRはA1とA2の2つです。
TOEIC L&RでA2に当たる最低スコアは、Listening 110点・Reading 115点とIIBCが示しています。
| CEFR | 英検準2級での表示 | 英検CSE 4技能総合 | TOEIC Listening | TOEIC Reading |
|---|---|---|---|---|
| B1 | 表示されない(上限はA2) | 1950~ | 275~ | 275~ |
| A2 | 表示される | 1700~ | 110~ | 115~ |
| A1 | 表示される | 1400~ | 60~ | 60~ |
表は公式データから当サイトで作成しました。
準2級の一次試験の合格基準は1322、二次試験の合格基準は406です。
2つを足すと1728になり、A2の下限1700を上回るため、合格した人の4技能総合CEFRはA2になる計算になります。
この足し算と照らし合わせは、当サイトで計算したものです。
TOEICでいえば、A2はListening 110点・Reading 115点から始まる帯です。
B1の最低が両方とも275点なので、A2の帯はその手前までという並びになります。
英検準2級とTOEICの対応をCEFR対照表で並べる
CEFRは、外国語の熟達度をA1からC2までの6段階に分けた枠組みです。
英検協会によると、2001年に欧州評議会が公開したもので、各段階を「何ができるか」の形で示しています。
英検協会は英検CSEスコアをCEFRに対応させ、IIBCはTOEICのスコアをCEFRに対応させています。
両者の共通の物差しがCEFRなので、同じ段に並ぶスコア同士を比べる形になるわけです。
IIBCの対照表の数字は、それぞれのレベルに対応する最低スコアを示すものです。
出どころはETSが2008年にまとめた研究で、IIBCはその作業の流れを次のように要約しています。
- 2006年10月16日~20日の5日間、ベルリンで作業
- ヨーロッパ10ヶ国の言語の専門家22名がパネリスト
- ListeningとReadingはModified Angoff method、SpeakingとWritingはModified examinee paper selection method
TOEIC Testsで測れるのはおおよそA1~C1程度だと、IIBCは示しています。
一方で英検準2級は、A1とA2までしかCEFRを出しません。
TOEICのほうが測れる幅は広いです。
英検協会は、4技能総合CEFRの判定方法を文部科学省の作業部会が示した平成30年3月版の「各資格・検定試験とCEFR対照表」に基づくとしています。
TOEICと英検の難しさの比べ方は、TOEIC英検はどちらが難しいかにまとめました。↓
英検準2級とTOEICの技能別の最低スコア
英検の成績表では、2022年度以降、技能ごとのCEFRレベルも表示されています。
TOEICもListening・Reading・Speaking・Writingの技能ごとにCEFRの最低スコアが決まっています。
技能ごとに並べると、準2級で出るA2とA1の境目は次のとおりです。
| 技能 | 英検CSE A2の最低 | 英検CSE A1の最低 | TOEIC A2の最低 | TOEIC A1の最低 |
|---|---|---|---|---|
| Reading | 436 | 380 | 115 | 60 |
| Listening | 445 | 342 | 110 | 60 |
| Writing | 415 | 316 | 70 | 30 |
| Speaking | 404 | 362 | 90 | 50 |
表は公式データから当サイトで作成しました。
英検準2級は技能ごとの満点が600点で、TOEICはListeningとReadingが5~495点、SpeakingとWritingが0~200点です。
満点の大きさが違うので、数字の大小をそのまま比べることはできません。
比べられるのは、同じCEFRの段にいるかどうかという一点だけです。
たとえば準2級のReadingで436以上なら、TOEICのReadingで115点以上と同じA2の段に入ります。
TOEIC L&RだけではSpeakingとWritingのスコアが出ないので、4技能をそろえて比べたいときはTOEIC S&Wも要ります。
英検準2級とTOEICの合否とスコアの違い
英検は合格・不合格がある試験で、TOEIC L&Rは合否の無い試験です。
IIBCは、TOEIC L&Rの結果は合格・不合格ではなく、トータル10~990点のスコアとして表示すると明記しています。
| 項目 | 英検準2級 | TOEIC L&R |
|---|---|---|
| 結果の出し方 | 合格・不合格(英検CSEスコアで判定) | 合否なし・10~990点のスコア |
| 一次試験の合格基準 | 1322(R・L・Wの合計) | ― |
| 二次試験の合格基準 | 406(Speaking) | ― |
| 技能ごとの満点 | 600点 | L・R各495点 |
表は公式データから当サイトで作成しました。
準2級の一次試験は、リーディング・リスニング・ライティングの3技能のスコアを合算して合否を決めます。
二次試験は、スピーキングのスコアだけで判定する仕組みです。
合格基準スコアは回ごとに変わりません。
英検協会は、各級の合格基準スコアは固定されていて、違う回の結果も数値で比べられるとしています。
技能ごとの問題数は違っても、スコアは技能ごとに均等に配分される仕組みです。
2016年度第1回の一次試験では、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格したと英検協会は公表しています。
ただし正答数の目安は提示できないとも英検協会は述べており、自分の正答数からスコアを計算することはできません。
英検準2級とTOEICでCEFRが表示される範囲
英検は受けた級ごとに、CEFRを出せるスコアの範囲を決めています。
- 範囲を下回る=CEFRは表示されない
- 範囲の中=スコアに応じたレベルが表示される
- 範囲を上回る=その級で出せる上限のレベルが表示される
準2級でどれだけ高得点を取っても、表示されるCEFRはA2までです。
B1の表示が出るのは、2級・準1級を受けたときになります。
TOEIC L&RにはこうしたCEFRの上限が無く、同じテストの中でA1からC1までの最低スコアが示されています。
| CEFR | TOEIC Listening | TOEIC Reading |
|---|---|---|
| C1 | 490~ | 455~ |
| B2 | 400~ | 385~ |
| B1 | 275~ | 275~ |
| A2 | 110~ | 115~ |
| A1 | 60~ | 60~ |
表はIIBCの公式資料の数字から当サイトで作成しました。
4技能総合CEFRは、英検の4技能すべてを受けたときにだけ表示されます。
一次試験の成績だけでは4技能総合CEFRは出ません。
準2級で4技能総合のA2を見るには、二次試験まで受ける必要があるということです。
TOEIC L&Rで手に入るのはListeningとReadingの2技能のスコアだけなので、4技能での比較にはならない点も押さえておきましょう。
英検準2級とTOEICの試験時間と問題数
準2級は一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)と二次試験(面接)の2段階です。
TOEIC L&Rは1日でリスニングとリーディングを続けて受ける試験です。
| 項目 | 英検準2級 | TOEIC L&R |
|---|---|---|
| 読む・書く | リーディング・ライティング80分 | リーディング75分・100問 |
| 聞く | リスニング約25分・30問 | リスニング約45分・100問 |
| 話す | 面接約6分・質問5問 | L&Rには無い |
| 解答の形 | 選択式と記述式(ライティング2題) | マークシート方式 |
表は公式データから当サイトで作成しました。
準2級のリーディングは4つの形式で合わせて29問で、この合計は当サイトで計算しました。
- 短文の語句空所補充=15問
- 会話文の空所補充=5問
- 長文の語句空所補充=2問
- 長文の内容一致選択=7問
ライティングは、返信メールを書く問題と、質問に対する意見を書く英作文の2題になります。
リスニングは会話の応答文選択・会話の内容一致選択・文の内容一致選択が10問ずつで、放送はどれも1回だけです。
TOEIC L&Rは合計約2時間で200問に答えます。
IIBCによると、TOEIC L&Rは英文だけで作られていて、英文和訳や和文英訳の設問はありません。
問題数は準2級の筆記とリスニングを合わせても61問で、TOEIC L&Rの200問とは3倍以上の開きがあると当サイトで計算しました。
英検準2級とTOEIC Bridgeの対応
IIBCは、TOEIC BridgeではおおよそA1~B1程度の英語力を測れるとしています。
準2級で出るA1とA2がそっくり入る範囲なので、TOEIC Bridgeとも並べておきます。
| CEFR | Bridge Listening | Bridge Reading | Bridge Speaking | Bridge Writing |
|---|---|---|---|---|
| B1 | 39~ | 45~ | 43~ | 43~ |
| A2 | 26~ | 34~ | 37~ | 32~ |
| A1 | 16~ | 19~ | 23~ | 20~ |
表はIIBC『TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026』から当サイトで作成しました。
数字はそれぞれのレベルに対応する最低スコアで、TOEIC Bridge L&Rのスコアの範囲は30~100です。
A2はL26・R34からです。
同じ資料には、TOEIC Bridge L&RとTOEIC L&Rの両方を受けた人のデータから作ったスコア比較表も載っています。
その表では、Bridge L&Rの60がTOEIC L&Rの325、70が400に対応する予測です。
IIBCはこの表のTOEIC L&Rスコアをあくまで目安とし、対外的には使えないと断っています。
TOEIC Bridgeの全体像は、TOEIC Bridgeとは何かにまとめました。↓
英検準2級とTOEICの高校生の平均スコア
英検協会は、準2級のレベルを「高校中級程度」としています。
そこでIIBCの公式データから、高校で行われたTOEIC L&R(IPテスト)の平均も見ておきます。
| 区分 | 人数 | Listening | Reading | Total |
|---|---|---|---|---|
| 高校1年 | 1,773人 | 239点 | 161点 | 401点 |
| 高校2年 | 5,741人 | 258点 | 175点 | 434点 |
| 高校3年 | 10,875人 | 261点 | 183点 | 443点 |
| 高校全体 | 18,389人 | 258点 | 178点 | 436点 |
表はIIBC『TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026』から当サイトで作成しました。
高校全体の平均はListening 258点・Reading 178点で、どちらもA2の最低(110点・115点)を上回り、B1の最低275点には届きません。
この照らし合わせは、当サイトで行いました。
ただし、これは英検準2級の合格者のTOEICスコアではありません。
英検の級ごとにTOEICの平均を出したデータは、IIBCの資料にも英検協会のページにも公式には載っていないからです。
学年ごとのTOEICの平均は、TOEIC学年別の平均スコアは何点かにまとめました。↓
英検準2級とTOEICと準2級プラスの関係
英検には、準2級と2級の間に準2級プラスという級があります。
英検協会のページでは、準2級プラスの推奨目安は高校上級程度です。
| 項目 | 準2級 | 準2級プラス |
|---|---|---|
| 目安 | 高校中級程度 | 高校上級程度 |
| 一次試験の合格基準 | 1322 | 1402 |
| 二次試験の合格基準 | 406 | 427 |
| 技能ごとの満点 | 600点 | 625点 |
| リーディング・ライティング | 80分 | 85分 |
| 面接 | 約6分 | 約7分 |
| 表示されるCEFR | A1・A2 | A1・A2 |
表は公式データから当サイトで作成しました。
準2級プラスで出るCEFRも、A1とA2の2つです。
準2級プラスは、4技能総合スコアが1550未満だと4技能総合CEFRが表示されないという条件が付いています。
準2級プラスの合格基準を足すと1829で、こちらもA2の帯に入ると当サイトで計算しました。
TOEICの側から見ると、準2級も準2級プラスも、Listening 110点・Reading 115点から始まるA2の段に並ぶ形になります。
英検準2級とTOEICについてよくある質問
英検準2級はTOEIC何点と言えるか
点数で言い切れる公式の換算は、英検協会にもIIBCにも用意されていません。
言えるのは、準2級の合格ラインとTOEICのListening 110点・Reading 115点以上がどちらもCEFRのA2に入るということです。
A2の帯は幅があるので、1つの点数には絞れません。
準2級に落ちてもCEFRは表示されるか
英検協会の表では、準2級のCEFRを出せる範囲はA1からです。
技能別のスコアがA1の最低を下回るとCEFRは表示されず、範囲内ならそのスコアに応じたレベルが出ます。
4技能総合CEFRは、4技能すべてを受けた場合だけ表示される決まりです。
TOEIC L&Rの合計点でA2かどうか分かるか
IIBCの対照表は、ListeningとReadingに分けて最低スコアを示しています。
合計点の基準は、公式の表にはありません。
A2に当たるかは、Listeningが110点以上か、Readingが115点以上かを別々に見ることになります。
準2級の次にTOEICを受けるならどのテストか
IIBCは、TOEIC TestsでおおよそA1~C1、TOEIC BridgeでおおよそA1~B1を測れるとしています。
どちらのテストも、準2級で出るA1・A2の段を範囲に含む形です。
どちらを受けるかは、提出先が求めるテストの種類で決まるので、先に提出先の条件を見てください。
英検準2級とTOEICのまとめ
\次に読むならこの記事/
公式の記述だけで整理した関連記事です
| 見るところ | 公式ページに出ている内容 |
|---|---|
| 準2級で出るCEFR | A1・A2(上限はA2) |
| 準2級の合格基準 | 一次1322・二次406 |
| TOEICのA2の最低 | Listening 110点・Reading 115点 |
| TOEICのB1の最低 | Listening 275点・Reading 275点 |
| 直接の換算表 | 英検協会・IIBCのどちらにも無い |
表は公式データから当サイトで作成しました。
共通の物差しはCEFRのA2です。
準2級を持っている人がTOEICで同じ段を示したいなら、ListeningとReadingで110点・115点以上が目安の入口になります。
あわせて読みたい記事を置いておきます。
TOEIC 400点の位置はTOEIC 400点は上位88.3%にまとめました。↓
TOEIC L&Rの問題の中身はTOEIC L&Rの問題数は200問にまとめました。↓
以下は本文で使った一次ソースです。
- 英検CSEスコアとは(日本英語検定協会公式サイト)
- 準2級の試験内容(日本英語検定協会公式サイト)
- TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表(IIBC公式サイト)
- TOEIC Listening & Reading Test(IIBC公式サイト)
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