
この記事は、TOEIC正式名称=TOEICの各テストの正式な名前と略し方を、IIBCとETSの公式の記述だけで並べたものです。
使ったのは、日本でTOEIC Programを実施・運営するIIBC(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)と、開発元ETSが自ら出しているページや資料です。
公式に無いことは、無いとそのまま書いています。
【結論】TOEIC正式名称は5つのテスト名
正式名はテストごとに違います。
IIBCは、TOEIC Programの中に2つのテストブランドがあり、その下に5つのテストが並ぶ形で案内しています。
- TOEIC® Listening & Reading Test
- TOEIC® Speaking & Writing Tests
- TOEIC® Speaking Test
- TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests
- TOEIC Bridge® Speaking & Writing Tests
この5つが、IIBCの公式ページに並んでいる正式な名前です。
このうち2025年度の公開テストの受験者数がいちばん多いのは、1つめのTOEIC Listening & Reading Testで755,473人です。
「Test of English for International Communication」という長い英語名については、開発元のETSが長い形で表示しないよう求めているので、後の章で詳しく見ます。
5つのテストの中身の違いは、TOEICの種類は5つにまとめました。↓
TOEIC正式名称の一覧と略し方
IIBCは、正式名称を一度書いたあとに短い呼び名を使う書き方をとっています。
| 正式名称 | 略し方 | 測る力 | テスト結果 |
|---|---|---|---|
| TOEIC Listening & Reading Test | TOEIC L&R | 聞く・読む | 10~990点 |
| TOEIC Speaking & Writing Tests | TOEIC S&W | 話す・書く | 各0~200点 |
| TOEIC Speaking Test | TOEIC Speaking | 話す | 0~200点 |
| TOEIC Bridge Listening & Reading Tests | TOEIC Bridge L&R | 聞く・読む | 30~100点 |
| TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests | TOEIC Bridge S&W | 話す・書く | 30~100点 |
表は公式データから当サイトで作成しました。
たとえばIIBCの『TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026』は、冒頭で「TOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)」という形で略し方を決めてから本文に入ります。
略し方とあわせて、各テストの時間と問題数も並べておきましょう。
- TOEIC L&R:リスニング約45分・100問とリーディング75分・100問(マークシート方式)
- TOEIC S&W:スピーキング約20分・11問とライティング約60分・8問(パソコンで受ける)
- TOEIC Speaking:約20分・11問(パソコンで受ける)
- TOEIC Bridge L&R:リスニング約25分・50問とリーディング35分・50問(合計約1時間)
- TOEIC Bridge S&W:スピーキング約15分・8問とライティング約37分・9問(パソコンで受ける)
このほか、TOEIC Writing Testという名前もあり、これはIPテストでだけ受けられる扱いになっています。
この資料の原本はIIBCの公式PDFです。
TOEIC正式名称の長い英語名の扱い
TOEICが「Test of English for International Communication」の頭文字だという話は、よく目にする話です。
ETSの研究文献の記録には、1982年にProtase E. Woodfordが書いた「The Test of English for International Communication (TOEIC)」という章が残っています。
IIBCの沿革では、TOEICの開発のときにETS側の担当者だったのがプロテゼ・ウッドフォードです。
つまり、開発に関わった人の文献にこの長い名前が使われていた、という記録はあります。
ただし、いまのETSは第三者向けの商標ガイドラインで、商標を長い形で表示しないよう求めています。
ガイドラインが表示しない例として挙げているのは、次の2つです。
- TOEFLを「Test of English as a Foreign Language」と書くこと
- TOEICを「Test of English for International Communication」と書くこと
ETSの商標一覧にも、TOEICの長い英語名は載っていません。
いまの正式な呼び方はTOEICです。
IIBCのTOEIC Programのページや各テストのページにも、この長い英語名は出てきません。
文献の記録はETSの研究文献ページで読めます。
TOEIC正式名称が2016年に変わった経緯
いまの正式名称になったのは、2016年8月5日からです。
IIBCの広報誌「iibc Newsletter」130号(2016年10月発行)が、名称変更の特集を組んでいます。
| 2016年8月4日まで | 2016年8月5日から(正式名称) | 短縮名称 |
|---|---|---|
| TOEICテスト | TOEIC Listening & Reading Test | TOEIC L&R |
| TOEIC Speaking & Writing | TOEIC Speaking & Writing Tests | TOEIC S&W |
| TOEIC Speaking | TOEIC Speaking Test | TOEIC Speaking |
| TOEIC Writing | TOEIC Writing Test | TOEIC Writing |
| TOEIC Bridge | TOEIC Bridge Test | ― |
表は公式データから当サイトで作成しました。
名称変更によるテスト内容の変更はありません、とIIBCは案内しています。
同じ号では、名前を変えた理由として、TOEIC Programに4技能を測るテストと初・中級者向けのテストがそろっていることを、より多くの人に知ってほしいという考えが示されました。
出題形式の一部変更は、名称変更より前の2016年5月29日の第210回公開テストから始まっています。
名前と形式の変更日は別です。
TOEIC Bridgeは、2019年に2技能から4技能を測るテストへリデザインされました。
いまの「TOEIC Bridge Listening & Reading Tests」と「TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests」の2本は、この流れの先にある名前です。
出題形式が変わった時期の話は、TOEIC新形式はいつから変わったのかにまとめました。↓
TOEIC正式名称の読み方と商標
TOEICの読み方の説明は、公式には載っていません。
一方で、ETSの商標一覧には、TOEIC®と並んでカタカナの「トーイック」が入っています。
同じ欄にはひらがなの「とーいっく」もあり、どちらもETSの商標です。
TOEIC BRIDGE®の欄には、カタカナの「トーイックブリッジ」が並びます。
IIBCのサイトの各ページの下には、ETS、TOEIC、TOEIC BRIDGEがETSの登録商標で、日本ではライセンスのもとで使っていることを示す英文が置かれています。
TOEICはETSの登録商標です。
ETSの第三者向けガイドラインでは、商標を名詞として単独で使わず、®などの記号と一般的な語を続けて使うよう求めています。
所有格や複数形にしないこと、つづりと大文字を商標一覧のとおりにすることも、同じガイドラインの項目です。
商標を他の言語に訳したり音訳したりするには前もってETSの承認が要る、という決まりも同じページにあります。
商標一覧の原文はETSの商標一覧ページで読めます。
TOEIC正式名称のブランドの分け方
名前の階層は、上から「TOEIC Program」「テストブランド」「個別のテスト」の3段です。
| 階層 | 名前 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| 総称 | TOEIC Program | 下の2つのブランド全部 |
| テストブランド | TOEIC Tests | TOEIC L&R・TOEIC S&W・TOEIC Speaking |
| テストブランド | TOEIC Bridge Tests | TOEIC Bridge L&R・TOEIC Bridge S&W |
表は公式データから当サイトで作成しました。
「TOEIC Tests」というブランド名は、2016年の名称変更のときに新しく設けられたものです。
TOEIC Bridge Testsは、英語学習初級者から中級者を対象にしたテストという位置づけです。
TOEIC Programは世界160カ国で実施されている、とIIBCは案内しています。
『DATA & ANALYSIS 2026』では、世界の約14,000の企業・団体などが活用し、日本では2025年度にTOEIC Program全体で約3,900の企業・団体・学校などが採用しています。
TOEIC Program全体の顔ぶれは、TOEIC Programとは何かにまとめました。↓
TOEIC正式名称と受験方法・書類の呼び方
テストの名前とは別に、受け方と結果の書類にも正式な呼び方があります。
| ふだんの呼び方 | 公式の呼び方 |
|---|---|
| IPテスト | 団体特別受験制度(Institutional Program) |
| 公開テスト | IIBCが定めた日時・場所で受けるテスト |
| 紙の結果 | Official Score Certificate(公式認定証) |
| デジタルの結果 | Digital Official Score Certificate(デジタル公式認定証) |
表は公式データから当サイトで作成しました。
IPはInstitutional Programの略で、企業・団体・学校などが日時と場所を決めて実施する受け方です。
IIBCの沿革では、団体特別受験制度は1981年に始まりました。
IPテストの受験者には、公式認定証とデジタル公式認定証は発行されず、スコアレポートなどが渡る形です。
ただし、公開テストとIPテストの結果の意味は同じ、と『DATA & ANALYSIS 2026』は注記しています。
公開テストのTOEIC L&Rの受験料は7,810円(税込)です。
TOEIC正式名称を書類に書くときの形
履歴書などにどの名前で書くべきかを決めた公式の案内は、公式には載っていません。
参考になるのは、IIBC自身の書き方です。
- 最初に正式名称を書く(例=TOEIC Listening & Reading Test)
- 続けてカッコで略し方を示す(例=以下、TOEIC L&R)
- そのあとは略し方で通す
この並びに沿うなら、まず「TOEIC Listening & Reading Test」と書き、スコアを続ける形が公式の表記に近くなります。
この書き方の提案は、IIBCの表記の並びから当サイトが引いたものです。
2016年8月4日までに受けたテストは、当時の名前が「TOEICテスト」でした。
ただ、名称変更でテスト内容は変わっていないので、いまの正式名称で書いても中身の違いは生じません。
履歴書での書き方の細かい話は、TOEICを履歴書に書くときの取得年月日は試験日にまとめました。↓
TOEIC正式名称についてよくある質問
「TOEICテスト」はいまも正式名称か
違います。
「TOEICテスト」は2016年8月4日までの名前で、8月5日からはTOEIC Listening & Reading Testになりました。
TOEIC SWとS&Wはどちらが正しいか
IIBCが使っている短縮名称は「TOEIC S&W」です。
正式名称はTOEIC Speaking & Writing Testsで、最後のTestsは複数形になっています。
L&RのほうはTestと単数なのに、S&WとBridgeの2本はTestsと複数で、この違いの理由は公式には載っていません。
TOEICを開発しているのはどこか
開発・制作は、米国の非営利テスト開発機関ETSです。
ETSは1947年に設立され、米国ニュージャージー州プリンストンに拠点があります。
IIBCによると、ETSは約200のテストプログラムを開発し、そのテストは世界180カ国以上で実施されています。
TOEICはいつから始まったのか
IIBCの沿革では、第1回TOEIC公開テストは1979年12月です。
札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の5都市で行われ、受験者数は2,773名でした。
当時の名前は「TOEICテスト」で、いまのTOEIC L&Rにあたります。
TOEIC正式名称のまとめ
\次に読むならこの記事/
公式の記述だけで整理した関連記事です
| 見るところ | 公式の記述 |
|---|---|
| いちばん受けられているテスト | TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R) |
| 話す・書く | TOEIC Speaking & Writing Tests(TOEIC S&W) |
| 話すだけ | TOEIC Speaking Test(TOEIC Speaking) |
| 初級から中級向け | TOEIC Bridge L&R・TOEIC Bridge S&W |
| いまの名前になった日 | 2016年8月5日 |
| 長い英語名 | ETSは長い形で表示しないよう求めている |
表は公式データから当サイトで作成しました。
正式名称は5つのテスト名です。
名前に迷ったら、IIBCのように正式名称を一度書いてから略し方を使うと、公式の表記からずれません。
あわせて読みたい記事を置いておきます。
初級から中級向けのブランドについてはTOEIC Bridgeとは何かにまとめました。↓
話す力と書く力を測るテストのことはTOEIC SWとは何かにまとめました。↓
以下は本文で使った一次ソースです。
- 【公式】TOEIC Program(テストの一覧)(IIBC公式サイト)
- iibc Newsletter 130 特集 TOEICテスト名称変更(IIBC公式資料)
- IIBCについて 沿革(IIBC公式サイト)
- Guidelines for the Informational Use of Trademarks by Third Parties(ETS公式サイト)
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