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IELTSとTOEICの換算は何点か|公式のCEFR対照でバンドスコアとL&Rスコアを並べる

IELTSとTOEICの換算は何点か|公式のCEFR対照でバンドスコアとL&Rスコアを並べる
IELTSとTOEICの換算は何点か|公式のCEFR対照でバンドスコアとL&Rスコアを並べる

この記事は、IELTSとTOEICの換算を、IIBCとIELTSの公式が出しているCEFRの対照だけで並べたものです。

IELTSとTOEICを直接つなぐ換算表は、公式には載っていません。

そこで両方の試験が公式に示している「CEFRのレベル」を共通のものさしにして、横に並べていきます。

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【結論】IELTSとTOEICの換算はCEFRで並べる

結論から言うと、IELTSとTOEICは公式のCEFR対照を通して、レベルの帯どうしで並べるのがいちばん確かな方法です。

CEFRIELTS(総合)TOEIC ListeningTOEIC Reading
C29.0-8.5設定なし設定なし
C18.0-7.0490〜455〜
B26.5-5.5400〜385〜
B15.0-4.0275〜275〜
A2ー110〜115〜
A1ー60〜60〜

表は公式データから当サイトで作成しました。

IELTSの列は日本英語検定協会の比較対照表、TOEICの列はIIBCのCEFR対照表の数字です。

TOEICの数字は、そのレベルに入るための最低スコアを示しています。

TOEICの対照には、C2の段がありません。

IIBCは、TOEIC TestsでおおよそA1〜C1程度の英語力を測れるとしています。

IELTSのほうはA2とA1の欄が「ー」で、B1より下の帯には数字が置かれていません。

IELTSとTOEICの換算に使うCEFRの6段階

CEFRはCommon European Framework of Reference for Languagesの略で、ヨーロッパ言語共通参照枠などと訳されます。

IIBCの説明では、ヨーロッパで作られた外国語学習者の習熟度レベルを示すガイドラインです。

レベルはA1〜C2の6段階で、IIBCの図では3つの区分に分かれています。

区分(IIBCの図の表記)CEFRレベルIIBCの図の位置
Proficient UserC2・C1難しい(上級)の側
Independent UserB2・B1まん中
Basic UserA2・A1やさしい(初級)の側

表は公式データから当サイトで作成しました。

欧州内の人材流動化にともない、言語力を欧州統一基準で評価する目的などから作られた枠組みだと、IIBCは紹介しています。

IELTS公式は、CEFRがもともと精密な換算のための道具として作られたものではない、という立場です。

CEFRの作者の言葉を引いて、振り返りと伝え合いのための共通の枠組みだと説明しています。

IELTSとTOEICの換算表をCEFRで作る

TOEIC L&RのCEFR対照は、ListeningとReadingで別々に最低スコアが決まっています。

合計点の対照はIIBCの表に無いので、当サイトで2つの最低スコアを足した目安を並べます。

CEFRIELTS(総合)TOEIC L&R(L+Rの最低スコアの和)
C18.0-7.0945点
B26.5-5.5785点
B15.0-4.0550点
A2ー225点
A1ー120点

表は公式データから当サイトで作成し、和の列は当サイトで計算しました。

たとえばIELTS5.5〜6.5と同じB2の帯は、TOEICならListening400以上かつReading385以上にあたります。

同じ見方で、IELTS4.0〜5.0のB1はListening275以上かつReading275以上です。

IELTS7.0〜8.0のC1は、Listening490以上かつReading455以上という高い位置になります。

C1の帯はTOEICの上の端です。

TOEIC L&Rのスコアは合計10〜990点で、ListeningとReadingはそれぞれ5〜495点の尺度です。

C1の和945点は、満点990点まで残り45点のところにあり、この差も当サイトで計算しました。

TOEIC L&Rの問題数と時間の内訳は、TOEIC L&Rの問題数は200問にまとめました。↓

IELTSとTOEICの換算で合計点を使うときの注意

上の和は便利ですが、公式の対照はあくまでパートごとの最低スコアです。

たとえば合計800点でも、Listening450・Reading350なら、Readingは385に届かずB1の帯にとどまります。

この振り分けは、公式の最低スコアに当サイトで当てはめたものです。

逆に合計785点ちょうどでも、L400・R385ならどちらもB2の線に届いています。

例ListeningReading合計CEFRの当てはめ
例1450350800L=B2・R=B1
例2400385785L=B2・R=B2
例3495455950L=C1・R=C1

表は公式データから当サイトで作成しました。

ですから、IELTSと比べるときは合計点ではなくパートごとの点を見るのが、公式の表どおりの読み方になります。

IELTSの側も同じで、図のバンドは4技能それぞれのバンドではなくオーバーオールのバンドだ、とIELTS公式は注意しています。

つまり、IELTSは総合の1つの数字、TOEICは2つのパートの数字を、それぞれCEFRに当てはめて比べる形です。

IELTSとTOEICの換算が1対1にならない理由

IELTS公式は、IELTSのスコアとCEFRのレベルは1対1では対応しないと述べています。

IELTSはレベル別の試験ではなく、もっと広い英語力の幅をまたぐように作られた試験だからです。

さらに、IELTSは9段階のバンドという独自の尺度を使っています。

IELTSはCEFRより先にできた試験なので、バンドの区切りがCEFRの境目とぴったり重なったことはない、という説明もあります。

たとえばバンド5は、B1かB2かがはっきりしない境目のバンドに数えられる位置づけです。

C1の入り口はバンド6.5と7の間にあり、6.5の受験者の多くはC1でも、少し下に入る人もいるという見立てです。

そのためIELTS公式は、C1を高い確度で求める機関なら、6.5ではなく7を要件にすることも考えられると案内しています。

IELTSのバンドIELTS公式の扱い
8.5以上C2
8C2との境目
6.5と7の間C1の入り口がある
5B1かB2かがはっきりしない境目

表は公式データから当サイトで作成しました。

C2については、バンド8.5以上をC2とし、バンド8は境目という扱いです。

TOEIC側も、2006年のマッピング作業ではReadingのC1の線について、パネルで1つのスコアに合意できずN/Aになった経緯があります。

その後の再検証で、ReadingのC1は455に決まり、SpeakingとWritingのC1は200から180に引き下げられました。

どちらの試験も、境目の点は見直されることがある数字だと分かります。

IELTS公式も、理解が深まれば対照の枠組みを見直す必要があるかもしれない、という研究者の言葉を載せています。

IELTSとTOEICの換算で見落とす4技能の差

IELTSはリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を測る試験です。

項目IELTSTOEIC L&R
測る技能4技能聞く・読むの2つ
問題と時間L約30分40問・R60分40問・W60分2問・S11〜14分3パートL約45分100問・R75分100問
結果の出し方1.0〜9.0のバンド(0.5刻み)10〜990点のスコア
合格・不合格なしなし

表は公式データから当サイトで作成しました。

TOEIC L&Rは、IIBCのTOEIC L&Rの案内のとおり、約2時間で200問に答えるマークシート方式のテストです。

話す力と書く力は、TOEIC L&Rの点にはまったく入っていません。

そのため、IELTSのオーバーオールと並べるなら、TOEIC Speaking & Writing TestsのCEFR対照も一緒に見ると4技能どうしの比べ方に近づきます。

CEFRIELTS(総合)TOEIC SpeakingTOEIC Writing
C18.0-7.0180〜180〜
B26.5-5.5160〜150〜
B15.0-4.0120〜120〜
A2ー90〜70〜
A1ー50〜30〜

表は公式データから当サイトで作成しました。

TOEICのSpeakingとWritingは、どちらも0〜200点の尺度です。

IELTSのスピーキングは面接官と1対1の対面式で、ライティングは約150語と約250語の2問という形です。

TOEIC S&Wの中身は、TOEIC SWとは何かにまとめました。↓

IELTSとTOEICの換算を国の試験で見る

公式のCEFR対照とは別に、国が2つの試験を同じ段に並べている例もあります。

人事院の国家公務員採用総合職試験における英語試験の活用では、加算点ごとに各試験の基準が並んでいます。

加算TOEIC(L&R)IELTSTOEFL(iBT)英検
15点600以上5.5以上65以上―
25点730以上6.5以上80以上準1級以上

表は人事院の公式資料から当サイトで作成しました。

この表では、TOEIC600とIELTS5.5、TOEIC730とIELTS6.5が同じ加算の段に入ります。

ただしこれは加算の基準をそろえたもので、人事院が2つのスコアを換算した表ではありません。

CEFRの表ではIELTS5.5〜6.5と同じB2の帯にTOEICのL400・R385が置かれ、その和785点(当サイトで計算)は600や730より高い数字です。

物差しの目的が違えば並べ方も変わる、という一例になります。

人事院の加算の条件は、TOEIC公務員加算とは何かにまとめました。↓

IELTSとTOEICの換算でバンドの意味を読む

IELTSのバンドには、それぞれ能力の説明が付いています。

バンド名称CEFRの帯(英検協会の表)
9エキスパートユーザーC2
8非常に優秀なユーザーC1
7優秀なユーザーC1
6有能なユーザーB2
5中程度のユーザーB1
4限定的なユーザーB1

表は公式データから当サイトで作成しました。

バンド7は、不正確さがみられても英語を使いこなす力があり、複雑な言葉遣いにも概ね対応できる段階です。

バンド5は、ほとんどの状況でおおまかな意味をつかめるものの、間違いも多い段階とされます。

TOEICの側では、こうした段ごとの言葉ではなく、CEFRの最低スコアで位置を示しています。

名称はIELTS独自の言葉です。

TOEICのスコアをIELTSのバンド名に当てはめる表は、公式には載っていません。

IELTSとTOEICの換算についてよくある質問

TOEIC800点はIELTSでいくつか

TOEIC800点という合計だけでは、CEFRのどの帯かは決まりません。

L400以上・R385以上ならB2で、IELTSなら5.5〜6.5の帯と同じレベルになります。

パートごとの点を先に見るのが、公式の表に沿った読み方です。

IELTSのスコアを使える期間は

日本英語検定協会は、IELTSのスコアの期限を試験日から2年間と案内しています。

TOEIC L&Rの公式認定証も再発行できるのは試験日から2年間なので、提出先の決まりとあわせて見ておきたいところです。

入学や受け入れの条件は機関ごとに違うので、希望する機関の要件を確かめる必要がある、と協会は伝えています。

TOEICが高ければIELTSも高く出るか

TOEICの点からIELTSのバンドを予想する方法は、公式には載っていません。

IELTS公式は、受験者の適性や準備の仕方によって、ある試験で他より良い結果が出る人もいると述べています。

TOEIC L&Rは聞く・読むの2技能なので、話す・書くの準備は別に要ります。

英検とIELTSならどう並ぶか

日本英語検定協会の表では、C1が英検1級とIELTS8.0〜7.0、B2が準1級と6.5〜5.5、B1が2級と5.0〜4.0です。

同じ表でTOEFL iBTは、C1が120〜95、B2が94〜72、B1が71〜42と並んでいます。

IELTSとTOEICの換算のまとめ

\次に読むならこの記事/

公式の記述だけで整理した関連記事です

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見るところ公式の内容
共通のものさしCEFR(A1〜C2の6段階)
C1の帯IELTS8.0-7.0/TOEIC L490〜・R455〜
B2の帯IELTS6.5-5.5/TOEIC L400〜・R385〜
B1の帯IELTS5.0-4.0/TOEIC L275〜・R275〜
直接の換算表公式には無い

表は公式データから当サイトで作成しました。

比べるのはパートごとの点です。

IELTSと並べるときは、TOEICの合計点ではなくListeningとReadingの点をそれぞれCEFRの表に当てはめてください。

話す・書くも比べたいなら、TOEIC S&WのCEFR対照もあわせて見ると、4技能どうしの比較に近づきます。

あわせて読みたい記事を置いておきます。

英検との比べ方はTOEIC英検はどちらが難しいかにまとめました。↓

TOEICのレベルの見方はTOEICレベル別評価一覧表の見方にまとめました。↓

参考文献

以下は本文で使った一次ソースです。

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