
この記事は、TOEFLとTOEICの違いを、テストを作っているETSと、日本でTOEICを実施するIIBC、TOEFL iBTの日本の公式サイトの記述だけで比べる記事です。
どちらもETSが作っているテストですが、測る英語の場面とスコアの表し方が大きく違います。
公式に無いことは、無いとそのまま書く方針です。
【結論】TOEFLとTOEICの違いは測る英語の場面
測る英語の場面が違います。
TOEFL iBTは、アカデミックから日常まで、現代の学びに必要な英語力を総合的に測るテストです。
TOEIC L&Rは、日常生活やグローバルビジネスで活きる英語で聞く・読む能力を測るテストとして、IIBCが紹介しています。
| 比べるところ | TOEFL iBT | TOEIC L&R |
|---|---|---|
| 測る場面 | 学び(アカデミック)から日常まで | 日常生活とグローバルビジネス |
| 測る技能 | 読む・聞く・書く・話すの4技能 | 聞く・読むの2技能 |
| 試験時間 | 約2時間 | 約2時間 |
| 問題数 | 120問 | 200問 |
| スコア | 1〜6(0.5刻み) | 10〜990点(5点刻み) |
| 受験料 | US$195 | 7,810円(税込) |
| 結果が分かる時期 | 受験から3日以内 | 試験日から17日後 |
表は公式データから当サイトで作成しました。
TOEFL iBTの120問は、4つのセクションの問題数を当サイトで足した数です。
使われ方も分かれていて、TOEFL iBTは英語圏の大学・大学院の入学審査、TOEIC L&Rは企業の昇進・昇格の要件などで使われています。
時間はほぼ同じでも、中身と点数のものさしは別物と考えてください。
TOEFLとTOEICの違い①作る団体と使う場所
TOEFLもTOEICも、開発しているのは米国のETSです。
ETSは非営利の教育団体で、TOEFLは1964年に開発されました。
TOEFLを受けた人は、世界中で4,000万人以上にのぼります。
TOEICはETSが開発・制作し、日本ではIIBCがライセンスを受けて実施しているテストです。
| 項目 | TOEFL | TOEIC Program |
|---|---|---|
| 開発 | ETS | ETS |
| 使っている所 | 160か国・13,000以上の教育機関 | 160カ国・約14,000の企業・団体など |
| 使い方の中心 | 入学審査 | 企業・学校での英語力の測定 |
| 日本での広がり | 公式には載っていません | 2025年度に約3,900の企業・団体・学校 |
表は公式データから当サイトで作成しました。
TOEFLの数字は入学審査に採用している教育機関の数で、TOEICの数字は企業・団体などの数です。
数えている相手が、学校と企業で違う点に注意してください。
ETSの英語サイトでは、TOEFLを認めている機関は160以上の国で13,500以上と示されています。
TOEFLとTOEICの違い②測る技能と試験の形式
TOEFL iBTは、Reading・Listening・Writing・Speakingの4セクションを1回のテストで受けます。
受け方は、会場受験と自宅受験のどちらも選べます。
ReadingとListeningは2段階アダプティブ方式で、1つ目のモジュールの正答率によって次のモジュールの難しさが変わる仕組みです。
TOEIC L&Rは、聞く力と読む力の2つを測るマークシート方式の一斉客観テストです。
出題形式は毎回同じで、英文和訳や和文英訳のような設問はありません。
TOEICの4技能は2つに分かれます。
話す力と書く力は、パソコンを使って受けるTOEIC S&Wという別のテストで測ります。
| TOEIC S&W | テスト時間 | 問題数 | スコア |
|---|---|---|---|
| スピーキング | 約20分 | 11問 | 0〜200点 |
| ライティング | 約60分 | 8問 | 0〜200点 |
| トータル | 約1時間20分 | 19問 | 10点刻み |
表は公式データから当サイトで作成しました。
TOEFL iBTは1回で4技能、TOEICはL&RとS&Wの2本立てで4技能、という並びになります。
TOEIC S&Wの中身は、TOEIC SWとは何かにまとめました。↓
TOEFLとTOEICの違い③試験時間と問題数
TOEFL iBTは、音量の調整や説明を含めて全体で約2時間です。
| TOEFL iBTのセクション | 時間 | 問題数 | 主な問題の形 |
|---|---|---|---|
| Reading | 30分 | 50問 | 単語の補完・日常の文章・約200語の学術的な文章 |
| Listening | 29分 | 47問 | 応答の選択・会話・アナウンス・約175〜250語の講義 |
| Writing | 23分 | 12問 | 文の組み立て10問・メール1問・学術的な討論1問 |
| Speaking | 8分 | 11問 | リピート7問・インタビュー4問 |
表は公式データから当サイトで作成しました。
Speakingのインタビューは、1問あたり45秒以内で答えます。
TOEIC L&Rは、リスニングが約45分で100問、リーディングが75分で100問です。
合わせて約2時間で200問に答えるので、問題数はTOEICのほうが80問多い計算になります。
80問という差は、当サイトで計算した数字です。
TOEFLのReadingとListeningには、学術的な文章や講義が問題として入っています。
TOEIC L&Rの問題数の内訳は、TOEIC L&Rの問題数は200問にまとめました。↓
TOEFLとTOEICの違い④スコアの表し方
TOEFL iBTは、2026年1月21日のテストから1〜6のバンドスコアに変わりました。
総合スコアは、4セクションのスコアの平均を0.5刻みで丸めて出します。
たとえば平均が5.125なら5、5.25なら5.5になる、というのが公式の例です。
移行の2年間は、1〜6のスコアと一緒に、0〜120の参考値もスコアレポートに並びます。
ETSによると、2028年1月以降は1〜6のスコアだけになる予定です。
TOEICは10〜990点です。
TOEIC L&Rはリスニング5〜495点、リーディング5〜495点の合計で、5点刻みで表されます。
結果は合格・不合格ではなく、スコアとして出るテストです。
| スコアの扱い | TOEFL iBT | TOEIC L&R |
|---|---|---|
| 範囲 | 1〜6 | 10〜990点 |
| 刻み | 0.5 | 5点 |
| 技能ごとの点 | 4セクションそれぞれ1〜6 | リスニング・リーディング各5〜495点 |
| スコアを使える期間 | テスト日から2年間 | ETSは2年としている |
表は公式データから当サイトで作成しました。
TOEICについては、ETSができるだけ新しいスコアを参照するよう勧め、その期間を2年としている、とIIBCのよくある質問が答えています。
2年を超えるスコアを認めるかどうかは、出す先の方針しだいです。
TOEFLとTOEICの違いをCEFRで並べる
TOEFLの点数とTOEICの点数を直接つなぐ換算表は、公式には載っていません。
ただ、どちらもETSが国際的なものさしであるCEFRとの対応を出しているので、CEFRを間に置けば並べられます。
| CEFR | TOEFL iBT(1〜6) | TOEFL iBT(0〜120の参考) | TOEIC リスニング | TOEIC リーディング |
|---|---|---|---|---|
| C2 | 6 | 114以上 | 表に段なし | 表に段なし |
| C1 | 5〜5.5 | 95以上 | 490 | 455 |
| B2 | 4〜4.5 | 72以上 | 400 | 385 |
| B1 | 3〜3.5 | 44以上 | 275 | 275 |
| A2 | 2〜2.5 | 24以上 | 110 | 115 |
| A1 | 1〜1.5 | 0以上 | 60 | 60 |
表は公式データから当サイトで作成しました。
TOEICの数字は、各レベルに入るための最低点として示されています。
TOEICの対応表にはC2の段が無く、C2まで段があるのはTOEFLのほうです。
TOEICのCEFR対応は、2006年10月にベルリンで22名のパネリストが作業し、その後リーディングのC1を455点と決めたものです。
リスニングとリーディングの最低点を足すと、B2は785点、C1は945点になります。
この合計は当サイトで計算した目安で、ETSが示す基準は技能ごとの点です。
TOEICとCEFRの対応は、TOEICとCEFRの対照表にまとめました。↓
TOEFLとTOEICの違い⑤受験料と結果の時期
TOEFL iBTの受験料は、テスト日の7日前までの通常の申込でUS$195です。
テスト日の2日前までの期限後の申込は、手数料US$49が加わってUS$244になります。
テスト日や会場の変更はUS$69で、キャンセルしたときに戻るのは受験料の50%です。
TOEIC L&Rの公開テストは、紙の公式認定証ありが7,810円(税込)、なしが7,700円(税込)です。
前回の受験から半年後〜翌年同月の公開テストには、2026年12月まで6,710円(税込)になるリピート受験割引があります。
| 項目 | TOEFL iBT | TOEIC L&R公開テスト |
|---|---|---|
| 受験料 | US$195 | 7,810円(税込)/7,700円(税込) |
| 申込のあと | 変更US$69・キャンセルで50%返金 | 日時の変更・返金はできない |
| 結果 | 受験から3日以内にETSアカウントで確認 | 試験日から17日後にインターネットで閲覧 |
| 証明書 | PDFでダウンロード | 19日後にデジタル公式認定証 |
表は公式データから当サイトで作成しました。
TOEFL iBTのReadingとListeningは、テストが終わった直後に非公式のスコアが表示されます。
TOEICの紙の公式認定証は、試験日から30日以内に発送される流れです。
結果の早さはTOEFLが上です。
TOEICの受験料が2つある理由は、TOEIC受験料は7,810円と7,700円の2つがある理由にまとめました。↓
TOEFLとTOEICの違い⑥団体向けのITPとIP
TOEFLにもTOEICにも、学校や企業が日程と会場を決めて受ける団体向けのテストがあります。
TOEFL ITPは団体向けのプログラムで、個人や個人の集まりでは申し込めません。
TOEFL ITPは全国500以上の団体、約22万人以上が利用していて、ペーパー版とデジタル版があります。
| TOEFL ITP | 対象のレベル | 問題数 | 時間 | スコア |
|---|---|---|---|---|
| Level 1 | CEFR A2〜C1 | 140問 | 約115分 | 310〜677 |
| Level 2 | CEFR A2〜B1 | 95問 | 約70分 | 200〜500 |
表は公式データから当サイトで作成しました。
Level 1の構成は、TOEFL PBTと同じです。
TOEICの団体向けは団体特別受験制度(IPテスト)で、申込は実施団体の担当者が行います。
IPテストにはオンライン方式もあり、TOEIC L&R IPテスト(オンライン)は約1時間で90問です。
公開テストとIPテストのスコアの意味は同じだと、IIBCの資料にあります。
TOEFL ITPとTOEFL iBTのスコアの関係は、公式には載っていません。
TOEFLとTOEICの違いから見る使われ方
TOEFL iBTは、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドなど英語圏の大学院で認められています。
日本の中でも、大学入試、大学院入試、単位認定、教員・公務員の試験まで使い道が広がっているのが特徴です。
TOEIC L&Rは、企業での自己啓発、新入社員の英語力の測定、海外出張や駐在の基準、昇進・昇格の要件に使われています。
学校では、レベルチェック、入試、英語課程の単位認定の要件に使われているテストです。
IIBCの資料では、2025年度のTOEIC L&R公開テストの受験者は755,473人、平均は616点でした。
| TOEIC L&R公開テスト | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|
| 受験者数 | 746,178人 | 735,425人 | 755,473人 |
| 平均スコア | 612点 | 615点 | 616点 |
表は公式データから当サイトで作成しました。
TOEFL iBTの日本の受験者数や平均点は、公式には載っていません。
どちらを受けるかは、スコアを出す先がどのテストを指定しているかで決まります。
TOEFLとTOEICの違いでよくある質問
TOEFLとTOEICの点数の換算表はあるか
2つのテストを直接つなぐ換算表は、公式には載っていません。
公式データで比べるなら、CEFRを間に置く方法になります。
B2で並べると、TOEFL iBTは4〜4.5、TOEICはリスニング400点・リーディング385点が入口です。
TOEFLとTOEICはどちらが難しいか
どちらが難しいかという比べ方は、公式には載っていません。
TOEFLは学術的な英語を含む4技能、TOEIC L&Rは日常とビジネスの2技能なので、測っているもの自体が違います。
難しさより、出す先が求めるテストかどうかを先に見るのが筋です。
TOEFLとTOEICは自宅で受けられるか
TOEFL iBTは、会場受験と自宅受験のどちらも選べます。
TOEIC L&Rの公開テストは、IIBCが決めた日時と会場で受けるテストです。
TOEICを自宅で受けられるのは、団体が申し込むIPテストのオンライン方式になります。
TOEFLとTOEICのスコアはいつまで使えるか
TOEFL iBTのスコアは、テスト日から2年間使えます。
TOEICは、ETSが2年を目安にしつつ、2年を超えるスコアを認めるかは出す先の方針に任せています。
出す前に、提出先の決まりを見ておくと迷いません。
TOEFLとTOEICの違いのまとめ
\次に読むならこの記事/
公式の記述だけで整理した関連記事です
| 見るところ | TOEFL iBT | TOEIC L&R |
|---|---|---|
| 測る場面 | 学びから日常まで | 日常生活とビジネス |
| 技能 | 4技能を1回で | 2技能(4技能はS&Wと2本立て) |
| 時間と問題数 | 約2時間・120問 | 約2時間・200問 |
| スコア | 1〜6(0.5刻み) | 10〜990点(5点刻み) |
| 受験料 | US$195 | 7,810円(税込) |
| 結果 | 3日以内 | 17日後 |
表は公式データから当サイトで作成しました。
TOEFLとTOEICは同じETSのテストでも、測る場面・技能の数・スコアのものさしが違います。
点数を比べたいときは、CEFRを間に置くのが公式データでできる方法です。
あわせて読みたい記事を置いておきます。
TOEICのテストの種類はTOEICの種類は5つにまとめました。↓
TOEICのIPテストを個人で受けられるかはTOEICのIPテストは個人では申し込めない話にまとめました。↓
以下は本文で使った一次ソースです。
- TOEFL iBTテストの特徴・構成・料金(TOEFL iBT日本公式サイト)
- TOEFL iBT Score Scale Update(ETS公式サイト)
- TOEIC Listening & Reading Testとは(IIBC公式サイト)
- TOEIC Testsスコアの CEFR レベルマッピング方法について(IIBC公式資料)
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